メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo byozepon

24時台の迷子

    圩生透

     心は近くずも物理的な距離が遠い恋人のため、毎月回は高速バスで車䞭泊をしおいる。
    倧孊生同士で、昚幎〈リゟヌトバむト〉を通じお知り合い、圌女がこちらに来るこずもあり、俺たちの関係は良奜だ。
     

     深倜のサヌビス゚リアで䌑憩。䞀旊降りお、メッセヌゞを読む謎めいた『ぶな』だけの。
     さおはたた途䞭で眠りに萜ちたのであろう、答えはきっず『無難』。
     手元から芖線を倖し、明かりの方ぞ、おくおく歩いお行き、甚を足しお、ハッず気付く。


     県鏡を車内に忘れるばかりか、ナンバヌすら確認せず。裞県のがやけた芖界、迫る集合時間、どのバスも同じに芋え、危険な駐車堎を圷埚った。
     眮いお行かれる、ず焊燥感に苛たれ、最悪の堎合しか頭に浮かばない。

     迂闊だった。恋人のナメず過ごした週末、文字通り倢芋心地の䜙韻に浞り、にわか雚の埌、氎溜たりに映った寝癖が぀いおぎょこんず跳ねる髪が自分自身を衚すようで、幟床ずなく目を凝らし、现める。


    バス、バス、バスなパレヌド、光の残像。


    「もしかしお。お兄さん、迷っおたすか」
    先皋トむレ付近ですれ違った、シンガヌ゜ングラむタヌのグッズず思しきマフラヌタオル、ロゎ入りスりェットにデニムパンツでいかにもラむブ垰りの男に声を掛けられ、
    「はい。あず分で、絶察に芋぀けなきゃ、どうしよ、かなりやばいです、乗るや぀どれか分かんない」
    ずありのたた䌝えた。

     咄嗟に滑り出る混乱に満ちた蚀葉を圌はしっかり受け止めお
    「どこの䌚瀟ので、行き先は」
    芪身になり、高速バスを探しおくれる感謝。

    画像

     色合いが金朚犀の花、それず再䌚した途端、安堵によっお涙が蟌み䞊げお、人前か぀出発間際なので堪えるも、
    「萜ち着いお考えたしょう」「僕も経隓ありたすよ」「次回からは気を付けおくださいね」
    など、初察面で名も知らぬ者の優しさに觊れた。


     若干寒い空調頭䞊の向きを匄っお、ブランケットに包たった時だずか、眠気芚たしのブラックコヌヒヌではなくカフェオレを飲んだような気持ちがじんわりず染みお、俺の䞭に深く刻たれる。

     うたた寝で朝を迎えお、高速バスタヌミナルに着く。䌑憩時に迷惑をかけた分も含め、
    「本圓にありがずうございたした」
    ず運転手に蚀った。

     着替えが入った倧きめのショルダヌバッグ、ナメに耒められたオンブレチェックシャツずカヌゎパンツのコヌディネヌトに、午前時前のうら寂しい颚景が重なる。
     かかずの擊り枛ったスニヌカヌですたすたず、このたた垰宅しお䞀䌑み、午埌からは倧孊、慣れたもの。


     だがしかし、ナメに『おはよう』ず到着を知らせおも『ぶな』以降の連絡がなかった。
     できれば電話で昚晩の話を聞かせたい。よし、芪切なあの人が奜きなシンガヌ゜ングラむタヌの曲も聎いおみよう。

    画像

     端の座垭で電車に揺られるず、旅の疲れが出お睡魔に襲われ、やがお柔らかな朝陜を济び、危なっかしく握り締めたスマヌトフォンの通知欄には『ぶなしめじ買ったのに䜿い忘れおたよ』ずある。



     
     
     
    「アダキ/トオル」です。 フィクションをあなたに届ける ただの音楜奜き(投皿は少しず぀) はじめたしお__い぀もありがずう。 芳る:聎く:読む:玡ぐ、もっず noteで倚皮倚様な感性に觊れたい。 無色透明の僕から極圩色ぞ 毎回姿を倉えるかも知れたせん。

    あなたぞのおすすめ