
高校生の時にやっていた「制限小説」という試みについて
僕は過去に、暇だったので文芸同好会を設立したことがあるのだが、そのとき仲間内でやっていた創作がある。それが題にあるように「制限小説」というもの。
制限小説とは
名前を付していただけで、大したことはしていない。
簡潔に言えば、特定の制限を設けた中で小説を書くというだけのものである。
他にやっている人は当然いるだろうけど、私はこのように呼んでいたので今後もこう呼称する。
参加者皆で制限を出し合うなどして、お互いに無作為に振り分ける。自分が当たったものを制限として持ち、執筆する。
制限と言っても色々あった。
思い出せる限り紹介したい。
テーマ
まずはよくあるやつ。どういった内容の小説かというもの。
正直簡単だが、自分の知らないものについてのテーマだった場合、かなり難しい。
ジャンル
これもよくある。恋愛とか歴史とかSFとか。
細分化されたジャンルを指定した場合はとても難しくなると思うが、そこまでやったことはない。SFの中でも、スペースオペラとか、時間旅行とかいう感じで。
タイトル
これは中々面白かった。タイトルの指定。普段自分のつけないタイトルになった時、どのように整合性を取るかという勝負になる。
タイトルを伏線回収に使えると称賛もの。
枚数
原稿用紙に書いていたので、とある枚数丁度を指定もしていた。短くても長くても難しい。まとめあげる力と引き伸ばす力の両方が養われる。
媒体や言語によっては、文字数や単語数なんかで範囲指定するのが良いと思う。
モチーフ
作品内に登場させる道具やモニュメントなどと言った形のあるものの指定。
普段同時に登場し得ないものを複数指定されると、なかなかカオスな情景描写が要されたりする。
人物
登場するキャラクターについての制限。性別、年齢、口調、性格などといった特徴についての一部を決める。
ものによっては取り合わせが難しい。
時代・地域
世界観の設定。
まあ言うことは特にない。
セリフ
特定のセリフを作中のどこかで言わせる。そのセリフから何を連想するのか人によって変わって面白い。
最初の一文
これが一番楽しい。はじめの一文を決めて、各々物語を綴る。
完成するとかなり違う世界観になっていて面白い。
そういえば講談社にはこのシリーズがありますね。
やっぱり同じことを考える人はいるんだなあと当時思いました。
リンクは投稿時点でシリーズ最新のものです。
あとは、星新一の短篇集にも。
組み合わせる
本題はここから。
これらいくつかの制限を組み合わせて小説を書く。これが「制限小説」の一番の魅力だと言えるだろう。
一つの制限だけなら、むしろ考えることが少なくなって書きやすいということはままあるが、二、三と増えると途端に立ち行かなくなる。
上手く全ての制限の中に収めながら、面白い物語を書けるのかという文学的挑戦。
全部乗せは未挑戦。
その他
まあ色々紹介しましたが、小説を構成するどんな要素でも制限は設けられると思うので他にも考えてみてください。
色んなものの数を指定したり、書く媒体の指定なんかも良さそうですね。
リポグラムなどの実験小説などもこれに近かったりしますね。
あ、あと文体とかあるか。
跋
これまでは、この「制限小説」も短篇、それもショートショートと言うほどの長さでしかやったことがありませんでしたが、もっと長く、それこそ長篇小説程度まで書いたらどうなるんでしょうかね。
ショートショートくらいでも上手く嵌ったものを書けたら達成感があったのに、長篇になったら……。
また、個人的に今も続けていますが、せっかくなら note でも何か試してみようかな、と考えています。
何かご意見あればお聞かせください。
以上、ご一読いただきありがとうございました。
創作者皆様の健闘を祈ります。
追記:久々に書きました。