
悪役令嬢、生成AI時代にあえてSEOを学ぶ 第2回:Google帝国の台頭と、SEOの夜明け~「賢い検索」の始まり~
賢者の教えの続き~巨大な「思考」の始まり~
公爵令嬢ロゼッタは、指南役リセットの言葉に深く頷いた。生真面目そうな黒髪メガネの彼女が語るWebの世界は、巨大な図書館のようなもの。その中で、自分の『本』(サイト)をどうやって『見つけてもらう』か――」。その最初の壁を乗り越えるためにも、司書である「検索エンジン」の思考を理解することが不可欠だと、彼女は悟ったのだ。
「リセット。Webサイトの数が途方もないほど多いことはよく分かりましたわ。では、その『巨大な図書館の司書』とやらが、一体どのようにして、数多の情報の中から最適な本を選び出していたのか、その始まりから教えてくださらない?」
ロゼッタの瞳は、好奇心に満ちて輝いていた。その表情は、傲慢な悪役令嬢の仮面の下に隠された、知への探求心を確かに示していた。
リセットはメガネの奥で静かに微笑んだ。
「かしこまりました、お嬢様。では、Webの世界における『賢い検索』がいかにして始まったのか、その歴史の扉を開いていきましょう。まずは、インターネットが生まれたばかりの、まだ数少ない本しか置かれていなかった時代……」
Web黎明期の混沌 ~情報交換のための「秘密の図書室」~
今から数十年も昔、Webの世界はまだ、ごく限られた人々のための「秘密の図書室」のようなものでした。最初はE国のケンブリッジにある大学や、米国の大学や研究機関が、離れた場所の研究者同士が論文やデータを共有するための、ごく小さなネットワークでした(*1)。それはまるで、遠く離れた学者がお互いの書斎を行き来し、直接手紙を交わすような、親密な情報交換の場だったのです。
しかし、その「図書室」は瞬く間に広がり始めました。それは、まさに第三次産業革命とも呼ばれる「IT革命」(*2)が世界中で一気に巻き起こった時代でした。
高速な「海底ケーブル」が次々と敷設され、情報が地球規模で瞬時に行き交う基盤が築かれたのです。また、誰もが容易に操作できる「Windows」のようなOSが登場し、個人が気軽にコンピューター(PC)を所有するようになりました。さらに、「フラッシュメモリ」などの記憶媒体の発明により、大量の情報を小さく、安価に保存できるようになり、情報の生産と共有の障壁が劇的に低減したのです。
これらの技術革新が相まって、大学から企業へ、そして一般家庭へとインターネットの波が押し寄せ、誰もが自由に情報を発信し、Webサイト(本)を作れるようになったのです。
「そうなると、図書室どころか、巨大な図書館になってしまいますわね。本の数も利用者も、爆発的に増えて――」
ロゼッタの言葉に、リセットは頷いた。
「まさにその通りです。本の数が膨大になりすぎた結果、どこにどんな情報があるのか、まるで混沌とした迷宮のようになってしまいました。人々は目的の情報を見つけ出すことに、途方もない労力と時間を費やすようになったのです。」
情報の秩序化:図書館の分類法とWebディレクトリ
インターネットが巨大な図書館と化しても、最初から万能な司書がいたわけではありませんでした。Googleが台頭する以前、人々は手探りで情報を探していたのです」
リセットは、ここで一度言葉を区切った。ロゼッタは、その静かな間が、Webの歴史における大きな転換点を示唆しているかのように感じた。
「さて、お嬢様。先ほどからWebの世界を図書館に準えていますが、そもそもその図書館で、膨大な量の蔵書から本を探す時に用いられている、基本的な方法をご存知ですか?」
リセットの問いに、ロゼッタは少し考える素振りを見せた。
「そうね、そういえばテーマ別の棚に、著者名順で並んでいる気がするのだけど……」
「さすがでございます、お嬢様。まさにその通りです。」
そもそも、書物の管理が必要となったのは、15世紀にグーテンベルクが印刷技術を発明し、書物が大量生産されるようになってからのことでした。それ以来、蔵書の管理が喫緊の課題となり、図書館の分類法(※3)が進化していきました。書籍の分類法とは、特定のテーマや内容に基づいて番号や記号を割り当て整理する方法です。
例えば、1929年に初版の「日本十進分類法(NDC)」にならうと、ダーウィンの『種の起源』は、分類上「467.5(進化論・自然淘汰)」といった生物学関連のカテゴリーに属します。
「それなら知っていますわ!当家の図書室にもそのような分類番号が振られた本が並んでいますもの。そういえば、ダーウィンの『ビーグル号探検記』は『種の起源』とは別の棚(*4)にありますわよね、スティーブンス?」
ロゼッタが何気なく話を振ると、スティーブンスは懐かしそうに目を細め、フッと口元に笑みを浮かべた。
「ええ、お嬢様がご幼少のみぎり、『ビーグル号探検記』は『種の起源』の隣にあるべきだと仰って、勝手に本の配置を変えてしまい、一悶着ありましたね。あれは『自然誌・博物誌』の分類になりますので……」
「くっ……!あの頃はまだ、そこまで深くは考えておりませんでしたわ!」
ロゼッタは顔を赤くして反論した。その様子にリセットは微笑みを隠しきれない。
「でも、これであなたの言いたいことに察しがつきましてよ。Google以前のネットでの情報検索は、この分類法に近いものが取られていたということじゃないかしら?」
「ご明察でございます、お嬢様」
ロゼッタは思った。まさに歴史は繰り返しているらしい。例えば活版印刷や電話の発明のように、情報を発信する方の発明に目が行きがちだが、探す方でも人類はさまざまな方法を編み出してきたのだ。
最も一般的だったのが、まさにこの図書館の分類法を踏襲した「ディレクトリ型検索サービス」と呼ばれるものでした。これは、人間がWebサイトを一つ一つ訪問し、その内容を手作業で分類・整理して目録を作成するサービスです。ちょうど、図書館の司書が、新しく入った本の内容を読み込み、「歴史書」「料理本」「旅行ガイド」といったカテゴリに分けて、適切な棚に並べていくようなものですね。
「ああ、まるで紳士クラブのメンバーリストのように、一つ一つ確認し、手作業で分類する、と? それは書籍の分類以上に、大変な骨折り作業ですわね……」
ロゼッタは呆れたように言った。
「その通りです。例えば、私が住む国、日本の話で恐縮ですが、代表的なものとしては、『Yahoo! Japanカテゴリ』(*5)などが知られていました。膨大な数のWebサイトを人の手でテーマや業種ごとに分類し、カテゴリに落とし込んでいく作業は、時間と労力がかかるだけでなく、Webサイトが日々増え続ける速度には到底追いつきませんでした。
そして、キーワードを入力する検索機能も存在はしましたが、その精度はまだ粗いものでした。単にキーワードがページ内に含まれているかどうかで判断するため、関連性の低い情報ばかりが上位に表示されることも珍しくありませんでした。まるで、蔵書目録にキーワードだけが並んでいて、本当に役立つ本がどれなのか分からない――そんな状態でした。
Googleの誕生と革命「PageRank」~「賢い司書」の出現~
Webの世界が情報の迷宮と化していた1990年代後半。米国のスタンフォード大学の二人の若き研究者が、その状況に一石を投じます。ラリー・ペイジ(Lawrence Page)とセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)です。彼らは、従来の検索エンジンの限界を感じ、もっと「賢い」検索方法はないかと考えました。
そして、彼らが開発したのが、後にGoogleの礎となる画期的な技術、**「PageRank(ページランク)」**でした。
「やっとここでGoogleが登場しますのね!待ちくたびれましたわ。それで、そのPageRankとやらは、ページをランク付けする、という意味かしら?」
ロゼッタは興味深そうに尋ねた。
「その通りです、お嬢様。彼らは、Webサイト間の『リンク』に注目しました。Webサイトが別のWebサイトにリンクを張る行為を、まるで『このページは良い情報源だ』と推薦しているかのように捉えたのです。Googleの共同創設者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、スタンフォード大学での研究プロジェクトの一環としてPageRankを開発しました。彼らのPageRankに関する原論文や、それに関する多くの解説記事において、この発想は学術論文の評価方法、特に論文の被引用数(他の論文からどれだけ引用されているか)がその論文の重要性や影響力を示す指標になるという考え方からヒントを得たと明記されています。」
リセットは続けた。
「図書館に例えるなら、ある本が別の本を参考文献として多く引用されていたり、専門家が『この分野を学ぶなら、まずこの本を読みなさい』と強く推薦したりするようなものです。実際に、学術界では多くの論文に引用されている論文ほど価値が高いという慣習があります。この考え方は、インターネットが学者間のネットワークとして誕生したことと深く関連しており、Googleはまさにこの伝統的な価値基準をWebの世界にも持ち込んでみたのです。PageRankは、より多くの良質なサイトからリンク(推薦)を受けているサイトを、より『重要なページ』、つまり『良質な本』だと評価する仕組みでした。」
このPageRankの仕組み(*6)は、単にキーワードが含まれているかだけでなく、Webサイトの「重要性」や「信頼性」を計測可能な指標によって測る、画期的なアルゴリズム(*7)でした。この登場によって、検索結果の質は飛躍的に向上し、人々は求めている情報に、より正確に、そして素早くたどり着けるようになったのです。
初期SEOの試行錯誤と「悪」との戦い~「賢さ」に挑む愚か者たちとの果てなき攻防~
PageRankの登場は、Webサイト運営者たちに衝撃を与えました。人々はこぞって「PageRankを上げるにはどうすればいいか?」と考え、様々な試行錯誤が始まりました。これが、SEOの本格的な「夜明け」と言えるでしょう。
しかし、その中には、賢い司書(検索エンジン)の目を欺き、不正に利益を得ようとする者たちも現れました。
「例えば、『美味しい紅茶』というキーワードで上位表示されたいなら、ページのあちこちに『美味しい紅茶、美味しい紅茶、美味しい紅茶……』と、本来の読者体験を損ねるほどキーワードを何度も詰め込む。これは、キーワードスタッフィングと呼ばれる手法(*8)です。本の中に同じ言葉を何度も繰り返し書き連ねるようなものです。読者にとっては非常に読みにくい、質の低い本になってしまいますね。」
リセットは、当時の粗野な手法を例に挙げた。
「あるいは、ユーザーには見えないように背景と同色の文字でキーワードを隠したり、内容と無関係な大量のリンクを無理やり集めたりするような手法もありました。これは、本の奥付に無関係な情報を書き込んだり、怪しい人物に無理やり推薦状を書いてもらったりするようなもの。読者のためにならない、『悪しきSEO』です。」
ロゼッタは顔をしかめた。
「まあ、賢い司書の裏をかこうというわけね?でも、そんな方法が通用するのかしら?」
「おっしゃる通りです、お嬢様。検索エンジン、とりわけGoogleは、そのような『悪しきSEO』の手法を見抜き、排除するために、そのアルゴリズムを日々進化させていきました。当初はこうした不正な試みに対応するためにアルゴリズムが頻繁に更新され、検索順位が大きく変動することも珍しくありませんでした。まるで、図書館の警備員が、不正な貸し出しや本の隠蔽を見つけ出すために、常に目を光らせ、新しい対策を講じ続けるようなものです。
この戦いは、Googleにとって決して楽なものではありませんでした。不正な手法は常に形を変え、巧みになっていくため、Googleは膨大なリソースを投入し、その「賢さ」を磨き続ける必要があったのです。そして、この『悪しきSEO』との攻防は、今日に至るまで続いています。本質的ではない偽りの最適化は、やがて通用しなくなり、むしろ検索エンジンからのペナルティを受けることになったのです。」
Googleの「ユーザーファースト」理念~ロゼッタの「おもてなし」と重なる本質~
Googleのアルゴリズムが発展してきた背景には、Googleの揺るぎない哲学がありました。それは、ロゼッタが「ベリーズ」のティールームで大切にしている理念と、驚くほど共通しています。
「ロゼッタお嬢様は、ティールームの経営において、常にお客様が何を求め、どうすれば最も喜んでいただけるかを深く考えていらっしゃいます。最高のお菓子、最高の紅茶、最高の空間、最高のサービス……。それら全てが、お客様を第一に考えた、おもてなしの結果でしょう」
リセットは、ロゼッタの目を見て語りかけた。
「Googleもまた、『ユーザーファースト』を徹底しています。検索エンジンは、ユーザーが『知りたい』『解決したい』『手に入れたい』といった真のニーズを理解し、そのニーズに最も応えられる、質の高い情報(本)を、最も使いやすい形で提供することを目指しています。それが、PageRankというアルゴリズムを生み出し、そして常に進化し続ける原動力となっているのです」
ロゼッタは深く頷いた。彼女のティールーム経営の根幹にある「お客様への心遣い」が、Webの世界の巨大な仕組みの根底にも流れているという事実に、新たな発見と納得を得たようだった。
次なる学びへ――進化し続ける検索エンジンの歩み
「なるほど……。Googleが単なる検索の道具ではなく、賢く、そしてユーザーの心を第一に考える存在であること、よく分かりましたわ。小手先の技ではなく、本質的な価値を追求することが、SEOの始まりだったのですね」
ロゼッタの瞳に、深い理解の光が宿る。
(そういえば、私が初めて”ググった”日はー、Googleで検索した日は、いつのことだったかしら?)
あまりにも日常的になったこの行動の裏で、ずっとそんな攻防が繰り広げられてきたとは。自分がGoogleのいちユーザーであった今までは、ただその恩恵を享受していればよかった。しかし、今や私は「ベリーズ・オンライン」の運営責任者として、これを学んでおかねばならない。
「はい、お嬢様。しかし、これはまだ始まりに過ぎません。Googleは、その後も数々のアルゴリズムアップデートを繰り返し、さらに賢く、複雑な思考を持つ存在へと進化を遂げていきます。それはまるで、図書館の司書が、読者の行動やニーズを詳細に分析し、蔵書目録の整理方法や本の配置を常に改善していくようなものでしたーーー」
ロゼッタは、その言葉に静かに耳を傾け、Googleが辿ってきた歴史に思いを馳せた。
📗次回、リセットはロゼッタを、Googleがその「思考」をいかに深めていったのか、その激動のアルゴリズムアップデートの歴史へと誘う。それは、Webの世界の「賢さ」の進化を紐解く、さらなる旅の始まりであった。
➡️ 第3回:リセットの過去とGoogleの深層~「知る」ための果てなき探求~へ続く
引用・参考・小ネタ)
(*1)研究者同士が論文やデータを共有するための、ごく小さなネットワーク🕸️
日本で最初にインターネットに参加した大学は、東京大学・東京工業大学・慶應義塾大学の3校です。1984年にこの3大学が中心となって、JUNET(Japan University Network)というネットワークが構築されました。
個人的には、3校のうちに文系のイメージがある慶應義塾大学が入っているところが面白いと思ったら、当時東京工業大学に所属し、のちに慶應義塾大学の教授になる、「日本のインターネットの父」村井 純氏が、両大学と深い繋がりがあったからのようです。
村井教授は、2020年12月「日本のインターネットの父、これまでの40年とこれからの未来」というインタビューの中で、次のように語っています。
インターネットが大学をつなぐネットワークとして始まったということが何を意味するか。
「アカデミズムには、国境なんてありません。つまり、大学のために作ったこのネットワークは、本質的に『国境がないもの』。国境がないこと、それが人類にとっての最大の財産になった」
「政府を通さずに国と国がつながることを可能にしたのは、インターネットが初めてだった。『グローバル空間』を作り出したこと――これが、インターネットが果たした最大の役割です」
IT/Web業界では、「成果」「スピード」「市場ニーズ」などが重視されます。一方で、アカデミズムは「探究」「理論」「長期的視野」が主軸になる傾向があり、ともすれば両者は相入れないような印象を持つ方も多いでしょうが、実は深く結びついているのです。
参考)
日本のインターネット|Wikipedia
日本におけるインターネットのはじまりと発展(1) | 関東通信工業株式会社
(*2)第三次産業革命とも呼ばれる「IT革命」💻
「IT革命」の背景にある技術革新については、一般に20世紀後半から21世紀初頭にかけてのインターネットと情報技術の急速な発展を指し、特定の単一の発明や時期に限定されるものではありません。
この中で、インターネットの発展・普及に焦点を当てると、次のような流れになります。
黎明期(1980年代〜1994年):JUNETやWIDEプロジェクトなど、大学・研究機関を中心に発展
普及開始期(1995年〜2000年):Windows 95の登場とともに一般家庭にも広がる
常時接続期(2001年〜2010年):ADSLや光回線の普及により、ブロードバンドが一般化
スマホ時代(2011年〜):スマートフォンとSNSの普及で、生活のインフラに
インターネットの発展・普及による社会への影響は大きく、誰もが情報発信者になれる「情報の民主化」が起こり、産業構造が大きく変わってコマース、オンライン広告、クラウドサービスなど新産業が台頭しました。
JPNICの「インターネット歴史年表」では、海外の動きと日本の動きを並行でしてみながら、歴史の流れを追うことができますので、ご参考まで。
参考)
令和元年版 情報通信白書|インターネットの登場・普及とコミュニケーションの変化|総務省
インターネット歴史年表 - JPNIC
(*3)図書館の分類法📚
書籍分類法の一例として「日本十進分類法(NDC)」を挙げましたが、世界的にはデューイ十進分類法(DDC)や米国議会図書館分類法(LCC)などが広く使われています。
日本十進分類法(NDC)の主要な10カテゴリーは、以下のような分類になります。
000:総記 (Generalia)
100:哲学 (Philosophy)
200:歴史 (History)
300:社会科学 (Social Sciences)
400:自然科学 (Natural Sciences)
500:技術 (Technology)
600:産業 (Industry)
700:芸術 (Arts)
800:言語 (Language)
900:文学 (Literature)
(*4)ダーウィンの『ビーグル号探検記』は『種の起源』とは別の棚
チャールズ・ダーウィンの『ビーグル号探検記🚢』は、正式には『ビーグル号航海記』や『ビーグル号世界周航記』などと呼ばれることがあります。生物学的な内容に加え、地質学や地理学、冒険記としての側面も持ちます。
先述のNDC10版(2014年12月刊行)の分類基準によりますと、以下のようになります。
『ビーグル号探検記 』NDC:402.9(科学探検・調査)
『種の起源』 NDC:467.5(進化論、自然選択論)
日本の多くの本屋さんや図書館では、日本十進分類法(NDC)に準じて本が配架されていますので、機会があったら確かめてみてくださいね📚。
ちなみに、、、英国🇬🇧ケンブリッジ大学付属の動物学博物館(Museum of Zoology)には、「ビーグル号公開中にダーウィンが釣った魚🐠(のホリマリン漬け)」まで含まれる、貴重な資料が【無料】で公開されています。
あらゆる資料を[収集]→[保存]→[分類]→[無料で公開!]までする姿勢は、歴史的な裁判記録や政策決定に関わる重要文書をすぐに破棄しちゃうどこかの国には、見習ってほしいぞと、個人的に思います。
(*5)『Yahoo! Japanカテゴリ』
Yahoo! Japanカテゴリは、1996年4月1日のYahoo! JAPANサービス開始と同時にスタートした、日本最大級のディレクトリ型検索サービスです。「サーファー」と呼ばれるスタッフが手作業でWebサイトを収集し、「エンターテインメント」「ビジネスと経済」などのカテゴリに分類して登録する仕組みでした。
しかし、インターネットの普及とともにWebサイト数が爆発的に増加し、手作業による情報収集・分類が困難になっていきました。さらに、Googleなどロボット型検索エンジンの精度向上、SNSの台頭によってユーザーの検索行動も変化しました。この結果、ディレクトリ型検索は「一定の役割を終えた」と判断され、2018年3月29日をもってYahoo!カテゴリは22年の歴史に幕を下ろしました。
参考)
「Yahoo!カテゴリ」終了 ディレクトリ型検索、22年で幕- ITmedia NEWS(2017年06月29日公開)
ディレクトリ型検索「Yahoo!カテゴリ」終了へ--創業時から続いた老舗サービス - CNET Japan
(*6)このPageRankの仕組み
Googleの共同創設者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、スタンフォード大学在学中にPageRankの概念を考案しました。彼らの原論文は「The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine」(1998)であり、その中で学術論文の引用モデルからの着想について述べられています。
世界の大学ランキングのうち、代表的なTHE世界大学ランキング(Times Higher Education World University Rankings)では、大学の評価項目における論文の被引用数の配分は32.5%にものぼります。論文の被引用数が重要な指標となる理由は、その大学の研究がどれだけ学術界に影響を与えているか(研究の質とインパクト)を客観的に測定できるからですが、これには批判もあります。
noteに詳しい考察記事を見つけましたので、ここにご紹介します。
🗒️「大学の研究力の測り方─「質」、「量」、そして「厚み」」(Amaneさん)
(*7)アルゴリズム
SEO関連の話で、特に分かりづらい単語がアルゴリズムだと思います。
アルゴリズムとは、特定の問題を解決するための明確な手順やルール、計算方法のことです。決められた手順に従えば、誰が実行しても必ず同じ結果(結論)に到達できるように設計されています。プログラミングやシステムの設計で重要な概念です。
良いアルゴリズムには、以下の特徴があります。
1. 明確性:各ステップが明確で曖昧さがない
2. 有限性:必ず終了する(無限ループにならない)
3. 入力:0個以上の入力を受け取る
4. 出力:1個以上の出力を生成する
5. 効率性:リソース(時間・メモリなど)を効率的に使用する
SEOの文脈では、検索エンジンが検索結果で提示するWebページの順番を決める仕組みのこと、を指します。
Googleの検索アルゴリズムは、さまざまな要因やシグナル(検索クエリの単語、ページの関連性やユーザビリティ、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)を検討しています。コンテキストや時事性といったことまで考慮されます。
それぞれの要素に適用される重みは、検索キーワードの性質によって異なり、例えばW杯期間中に「日本 サッカー」と検索されたら直近で行われたW杯の試合結果や次の試合の日程などを知りたい可能性が高く、スポーツニュース速報は上位に表示されやすくなります。
参考)
アルゴリズムとは何か?アルゴリズムの意味を理解してもっと楽しく学ぼう!|TECH PLAY Magazine
【図解】アルゴリズムとは?初心者が知るべき基本概念|宝松@システムエンジニア|Zenn
アルゴリズムとは?意味・用語説明|IT用語集|KDDI株式会社
Google によるランキング結果の決定方法|Google 検索[公式]
(*8)キーワードスタッフィングと呼ばれる手法
キーワードスタッフィング(キーワードの乱用)は、「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」で指摘されているスパム行為の一つで、現在では古典的なスパムの1つです。Googleはさまざまなスパム行為が現れると、それに対応するためにアルゴリズムのアップデートを行ってきました。
SEO業界は、実はGoogleの裏をかこうというグレー〜ブラックな部分と、真っ当にGoogleの言うことに倣おうというホワイトな部分がせめぎ合う業界でもあります。俗に、前者は「ブラックハットSEO」、後者は「ホワイトハットSEO」などとも呼ばれます。
SEOがまだその名前も定かでない頃から1999年からこの業界にいる、日本SEO界の重鎮・住太陽氏の対談では、この間の貴重な業界の様子を知ることができますので、ご紹介します。
関連記事)
原点は映画と執筆。日本SEOの先駆者・住太陽を作ったもの - ミエルカマーケティングジャーナル
その他のスパム行為とGoogleの戦いについては、第3回でも触れていきます。Googleは、ユーザーの方を向いてアルゴリズムをアップデートすることはもちろんですが、こうしたスパムを躱わすために、進化し続ける必要にも迫られます。
本作の制作に利用されている生成AIについて
本作では複数の生成AIを利用して制作にあたっています。
主な用途と生成AIの種類は、以下のとおりです。生成AI活用のご参考まで。
Googleの「Gemini」
Googleのマルチモーダル生成AIです。
プロットと文章の推敲・執筆補助🖋️、主にインターネットやGoogleの歴史についての調査に使用🔍。
流石に検索エンジンの歴史については詳しいですが、Googleのことをやや美化した描写になっている気がします。
Microsoftの「Microsoft Designer」
Microsoftが提供するAI搭載のグラフィックデザインツールです。プロンプトから画像生成ができます。
ロゼッタ、スティーブンスなどキャラクターイラストの生成に使用しました🎨。
リセットのイラストについて弁明しますと、「40代で取り立てて特徴のない」とプロンプトに入れても、何度やっても若い美人になっちゃうんだよ💦 多分、40代の女性の学習データが少ないんだと思います😭
OpenAIの「Chat-GPT」
インターネットやGoogleの歴史、その他、さまざまな物事についての調査。
Designerで生成したイラストの表情パターンの作成(例えば、ロゼッタのイラストを悪役令嬢風に不敵な笑みを浮かべて☺️→😏、のような)をしました。
Microsoftの「Copilot」
インターネットやGoogleの歴史、その他、さまざまな物事についての調査。補助的に使用していますが、キャラクターの「キノコのエリン🍄🟫」が可愛いので、癒しツールとしても使っています。
‼️NEW‼️ Perplexity AIの「Perplexity Pro for SoftBank」
うっかり、無料キャンペーンの機会を見逃すところだった!SoftBankの回し者でもなんでもござんせんが、有料版「Perplexity Pro」をかなりの長期間お試しできる貴重なキャンペーンやっています。ソフトバンク、ワイモバイルおよびLINEMOユーザーが対象です。
今回から追加されたPerplexity君には、全体の校正をしてもらいました。表記揺れなど細かく指摘が入りました😅。
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