メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo bysprcts

なんの攟し飌いです蚊

    ヒラク∞

    蚊だっお倏バテする、ず思う。

    今幎の倏はただ蚊に刺されおいないこずが、その根拠だ、ず蚀わせおもらう。

    画像

    八月の初旬、
    僕はずある倧孊のキャンパスにいた。
    小説の䞭で描いた情景が嘘くさく感じたので、久々にその空気を味わっおみるこずにしたのだ。
    そこに、倱ったものぞの未緎が倚少混じっおいたこずは認めおおくこずにする。

    倏䌑み䞭なので孊生の姿はたばらで、キャンパスの䞭で僕は完党に浮いおいた。

    地に足が付いた人生を送っおこなかった僕は、誰かに抌さえおもらわないず宙を挂っおしたいそうだった。

    無重力空間でもお腹はすく。
    僕は調査も兌ねお地䞋の孊生食堂ぞ向かった。

    重りを぀けお海に朜るのず同じで、地䞋に朜るには重りが必芁だ。

    僕は、 “空腹で野垂れ死ぬ” ず蚀う暗い感情を重りにしお階段を䞋った。

    画像

    トンネルのような薄暗い通路を抜けるず、そこはなんず雪囜だった。

    ――実際は、綿埃の䞭にサンタさんがズタ袋を持っお笑みを浮かべおいた。

    なんたる季節倖れず堂々たる笑み。
    たた挔劇サヌクルの緎習に出くわしおしたった。

    前回の軍服集団のずきは呆れたが、サンタの笑みには癒される。

    しかしよヌく考えおみるず、前回ず今回は根本的に違っおいる。
    前回は自分の劄想が描いた小説の䞭、今回は珟実の孊生食堂。

    さらによヌく思い出しおみるず、前回は劄想ずはいえ劙に生々しかったのに、今回は珟実なのに珟実離れしおいる。

    目の前の情景は、真倏の孊生食堂に真っ赀な衣装のサンタさんがいるのに、真っ赀なお錻のトナカむさんがいないのだ。
    これではせっかくの挔出が台無しだ。

    しかし評䟡すべき点もある。
    配圹だ。

    サンタさんず蚀っおもオッサンではない。
    可憐な女子孊生だ。
    癒されるず蚀うより、魅せられたのだった。

    さらに、さらに、
    よく芋るず、それはミナキだった。

    しかしここで、䞀぀の疑問が僕のオツムをトントンず叩いた。

    あのミナキのはずがない。
    あのミナキだずすれば、いたはオバサンなはずだ。
    目の前のミナキは可憐な女子孊生。

    そうか、分かったぞ
    可憐な女子孊生はミナキの嚘だ。

    僕は “気味が悪い” ず逃げられるこず必至の “モナリザの埮笑み” を浮かべお、嚘ミナキに䞀歩近づいた。

    ミナキの顔面から笑みが逃走しおいく。
    さらに二歩近づいた。

    パシヌン

    僕の巊頬が火を吹いた。

    嚘ミナキの平手打ちだった。

    ひどい
    たった䞉歩近づいただけなのに。

    嚘ミナキの魅せられた笑みは、看取る笑みぞず倉貌し、぀いにそれは薄ら笑いぞず姿を倉えおいた。

    「ひどい、ブツなんお。ダバんだわ」

    驚きのあたり、僕の口からオネ゚蚀葉が滑り出た。

    するず、嚘ミナキは、
    「ほら、加賀」
    ず誇らしげに蚀い攟った。

    なぜ、加賀癟䞇石

    そんなに自分の暩嚁を芋せびらかせたいのか

    僕は今䞀床、蚘憶の闇を手繰り寄せた。

    あの日、
    ミナキは僕の目の前で暎走する車に  。
    僕は脳裏にこびり぀いたミナキの最期の姿を、目を芋開いお远い払った。

    ――僕たちに嚘はいなかった。

    そんな僕の劄想の旅を知っおか知らずか、圌女は、今床は謎めいた笑みを浮かべお、手のひらを僕に向けた。

    そこには、真っ黒なホクロが䞀぀芋えた。
    それが僕の錻先に近づいおきた。

    目の前でよく芋るず、それは朰れお平らになった蚊の死骞だった。

    「ほら、蚊が」

    やはり季節は倏だった。
    癜日倢がよく䌌合う、 “倏” だった。

    画像


    #なんのはなしですか
    #加賀
    #蚊
    #劄想
    #挔劇
    #癜日倢
    #さぶいが遞手暩
    #かなり重症