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嵐のあと

昨夜は日付が変わったあたりでベッドに入った。
先に雨は上がっていたが、風の「ゴーッ」とか「ヒューヒュー」という音が収まるまで落ち着かない。
大雨警報は解除されても土砂崩れのおそれはあるらしく、レベル4の危険警報もなかなか消えなかった。

当マンションの周囲には山や崖はほぼないのだけれど、気象庁の「キキクル」で見ると一帯が紫色に染まっていた。
冠水や浸水の画面も赤くなっているのを初めて見た。
先月の豪雨のときは、まったく色がついていなかったので、現実の雨だけでなく、その色に恐怖を感じた。

しかし、自治体のハザードマップでは、土砂崩れや浸水のリスクは示されていない。
この差はなんなのだろう?
当地は坂の上でもあるし、自治体のほうを信じることにして、心をなだめた。

12時半頃に眠りに落ちたらしい。
落ち着かない1日を過ごした割には、あっさり眠れたのは緊張が解けたせいか。
7時半に目覚めるまで、7時間きっちりと眠れたことに自分でも驚いている。

先週の木曜に美容院に出向いてから、4日間は一歩も外に出なかった。
低気圧のせいか、頭痛とめまいに悩まされたのもある。
台風の前からずっと雨が続き、まさに「降り込められた」という感じ。

台風一過となった今日、散歩を兼ねた買い物に出た。
坂を下ったあたりは、やはり冠水したらしい。
名残りの水たまりは、秋の雲を映していた。

付近に川はないので、内水氾濫なのだろう。
あの雨では排水が追いつかないのもわかる。

舗装された散歩道も泥まみれ。
風で折れた小枝なども、そこかしこに散乱している。
連休の最中なので、自治体の対応もされていないのだろう。
排水溝に流れ込む水の音が絶え間ない。

草地は、一見乾いているように見えるが、足を踏み入れると「ぐじゅっ」と沈む湿地状態。
走り回る子供らを、親御さんが必死に制止していた。


白い毒キノコもしっかり生えていた。
前より大きい。

この記事を書いた数日後、あちこちから発生が報じられ、テレビでも注意を促していた。
通りすがりに、小さな男の子がお母さんに「これ、毒キノコだよね」と確認していたので、周知に安堵した。

雨が洗い流したような空。
大勢の人がこの晴天を待ちかねていたらしく、7割くらいのお宅のベランダに洗濯物がはためいている。
私も、その一人。

先週は、トンボが群れていたが、今日は姿を見せない。
豪雨に打たれた彼岸花が、恨めし気に土に横たわっている。
夏の戻りを思わせる日射しの中に、ツクツクボウシの鳴き声が響く。

被害が次々と明らかになってきて、胸が痛い。