
また来ちゃった。「ブノワ」
また来ちゃった。
「ブノワ」パリ本店。
だって現在パリにいて、
過去に訪れた記事を書いてたら、
どうしても食べたくなったのだ。
今回はちょっとガイド気分で、
あすやせの実際の道順でお送りしよう。
メトロ4番線「Châtelet」で降りて
14番出口「14r.Sant-Denis.」の
階段を上がりきったら、
くるりと後ろを向きます。
そのまま右手に向かい、
塔のある公園の沿道を進みます。

ワインレッドに白字で
「Histoire d'Or」という看板が見えてきたら、
その店に向かって横断歩道を渡ります。

そのまま真っ直ぐ進み、
右手に深緑の壁に赤いひさしが見えたら
そこが「ブノワ」です。

本日いただいたランチをご紹介しよう。
前菜、メインともに魚を選びました。

前菜はサーモンのグラブラックス、
フェンネルの冷たいスープ。
丁寧に処理された甘い生サーモンの
ねっとりとした舌触りを、
目にも鮮やかなグリーンの
フェンネルのスープが
さわやかに洗い流します。

メインはエイヒレのバターソテー、
春野菜添え。
香ばしく焼かれたエイヒレは
意外に淡白で、
バターソースと絡めて食すと
バランスがよい。
野菜も歯ごたえがあり、
素材の味が引き立つ塩加減。

たっぷりの野菜も嬉しい。
デザートはいつもの
アルマニャック・ババと
パリジャン・フラン。
そして追加のミルフィーユ。

パリジャン・フラン。
今回のデザートはフランが大ヒットであった。
トロリとしたバニラのフィリングを
小麦が香るザクッとした生地で包んだ絶品。
メニューにあったら頼むべき。
ババには、試すつもりで
いつもとは違うアルマニャックを
かけてもらうが、
やはりいつものドゥロルドが好み。

右がいつも選ぶドゥロルド。
残念なのは、ミルフィーユ。
今までで一番バランスが悪かった。
バニラクリームの甘さが控えめすぎて
存在感のあるパイと合わない。

ちょっと残念だったミルフィーユ
ワインはお手頃のシャブリを
ツレがチョイス。
夏のように暑い日だったので、
あすやせ的にはもう少し
冷えてたら嬉しかった。

今回は初めて
入口のすぐ脇の席だったが、
これが思いのほか落ち着けるし
店の様子がよく分かるので、
案外悪くなかった。
奥側がソファになっていて、
こういう時、対面ではなく
ソファ側に並んで、
2人で店内を眺めながら
食べているカップルを時々見かける。
実際、この日もそうやって
食事をしている老夫婦がいた。
これが健啖家で、
我々と同じくデザートを追加し、
それには何やらチョコレートが
かかっていたらしい。
なぜ“らしい”かというと、
我々は「太っちょ&0.1t」なので、
ソファ側に一緒に並ぶことは
不可能だからである。
よって本来なら奥側のソファは
女性が座るべきところ、
現実の体積の問題でツレが座り、
店内を眺めていたという訳だ。

窓から見える外の緑が気持ちいい。
一方のあすやせは、
従って主に入口を眺めていたのだが、
面白かったのは我々が入ってしばらくして
ウォークインの客が次々と訪れ、
意外にも入れたことだ。
入口付近のコンパクトな空間に
押し込まれることになるが、
それでも思い立った時に
老舗のビストロに入れるのは
便利だと思った。

ウォークインは、ほぼこのエリアに案内される。
おひとりさまもOKです。
もし一連のあすやせエッセイを
読んでくれた人がパリに来て、
食事の事前予約は時間が縛られ躊躇する、
でも当日なら行ってみたい、
という場合はトライするのも
大いにアリである。
ただし13時半ぐらいまでかな。
14時ぐらいからは、
飛び込み客自体がパッタリ来なくなった。

そういえば、やけにサーブが
普段より遅いなと思っていたら、
2階のお手洗いに行って理由が判明した。
2階を貸し切って、親戚一同の
集まりが開かれていたのだ。
子供もいて、お皿を下げるタイミングも
大人同様とはいかないだろう。
これは手が回らないはずである。


お手洗いは矢印の方向にあります。
しかし、
たっぷり時間がかかるということは、
飲むピッチが早まるということでもある。
ろくにお腹に入れていない時から
ワインが進み、
ラストのババですっかり出来上がった。

さて、これから
オランジェリー美術館で
アンリ・ルソー展を
閉館ギリギリまで観てから、
夜はフィルハーモニーで演奏会です。
パリの長い1日は、まだ終わらない。

これもAIでツレをテディベアに変身させました。
過去にブノワを訪れた記事もあります。
(全写真:筆者)