
note収益化って、ファンタジーなの?
灰どうも、アシュリーです。
今日は少し記事を書いてみて、気になってたことを考えたいと思います。
note公式発表のデータなどの話もしますが、特に難しい統計などの予備知識は必要ありません。
四則演算程度のわかりやすい内容でお届けしますので、ゆっくりとマンゴーラッシーでも飲みながら、気軽にお読みください。
(約6000文字、10分程度です)
そもそもの不思議な出会い
最近、私は記事を書き始めた。
そして、2本投稿した。
するとそれぞれ1日も経たないうちに何件もフォローとかスキとかされるんですね。
えぇ-っ?
その反応にこちらがびっくり。
どこぞのオッサンが書いた記事なのに、そんなにすぐに読まれるものなの?って。
どんな方が読んでくださるんだろう?
お礼のフォローバックとかするべき?スキも?
そう思って見に行くと、どうやらその方は「note収益化」の達人らしき方だった。
フォローしてみるといろいろご案内がくる。
LINEやらメルマガやらとこれでもかというくらい。
あ、情報弱者向けの情報商材屋さんなのね、とやっと理解した。
noteに初めて登録して初めて記事を書いた人、そりゃカモですよね。
手厚いご支援をいただけるとのことだったが、中身を尋ねると、私が書きたいことを書くのではダメだという。
「収益化したい人向けに収益化する方法を売る」
「外部SNSやLINEを駆使してnoteへの導線を作る」
「名前の横に「フォロバ100%」といれてフォロワー獲得活動を展開」
「スパム認定されないようにルールギリギリを意識する」
「内容より稼げる未来の夢を売る」
などなど、ほかにも盛りだくさんだ。
答えはそれしかないんだ、との主張である。
曰く、そうすればあなたも幸せになれると。
好きにはなれないが、ある意味振りきれていることはすごいなと思う。
開いた口が塞がらない。
どんな味の飯を食っているのかとも、問いたくなる。
そしてそのためにまず、その親切な方の有料講座を数万~数十万で購入して受講することが必要だそうだ。
「受講するお金を持ち合わせていない」 ことをお伝えすると、風より速くいなくなった。
次の方も、そうだった。
その次の方も、その次の方も、どうやら「note収益化」の達人らしき方だった。
そしてもう数日経った頃、その方たちはすっかりいなくなってた。
フォローとかスキとか外して、みんないなくなってた。
何でしょう、これは。
1週間もすると落ち着いて静かになって。
まあ、いい。
ではゆっくりやっていきますか。
note公式の発表内容を読んだ
noteに記事を書いてみようという時点で、私にだって収益化に対して多少の期待はある。
先ほどの方たちと同じ温度感では無理だが、正直に言えば誰もが少しは考えているだろうと思う。
収益なんて邪魔になるものでもないし、あるに越したことはない、当たり前だ。
しかしそこに 「どれだけツッコんでいくか」 の温度差はあるように見える。
そんなある日に、note公式が発表したデータ(2025年3月・2026年1月など)にお会いして、深く考え込んでしまった。
数値データをそのまま受け止めてみる
まずは売上系の指標について。
「クリエイターの年間平均売上」や 「noteの流通金額」といった 金額で表される種類の数値データ から読めるものは何だろうか。
なお、売上系のデータとして対象とするのは note11周年プレスリリース(2025年4月)を見る。
本記事の執筆時点では少し古めの情報ではある。
その後部分的には最新情報は更新されてもいる。
しかしながら各指標が出そろっているという意味で扱いやすいので、あえて最新の2026年1月の一部の情報はこの計算では使わないことにした。
🔵 公式発表値 と 公式値からの計算値
まず、トップ1000人の年間平均売上額は、1,332万円。
多くの人にとって、憧れ対象の数字ですらある。
驚きの金額であり、もはや副業などと呼べる可愛らしい存在ではない。
それが上位1000人の平均だというのだ。
1000人分合計すると、トップグループの売上は133億2000万円。
次に見るのは、
年間流通総額(同じ時期で)は、170億円超。
累計収益化クリエイター数は、20万人超。
少ない金額であったとしても、ひとまず収益化できたよ、という方の人数が20万人もいるんだ。
えっ、それなら私にもできるかも?
しかも、1,332万円も稼ぐ人が1000人もいるんでしょ?
すごくなーい?
そう思えたりする。
そして収益化されている金額170億円って、大きすぎて実感わかない。
スゴイ以外わからない数値。
この170億円から、先ほどのトップグループ分の133億円を引き算してみると、37億円となる。
1001位以降の合計額という意味になるだろう。
収益化できている人の人数は先ほどの20万人なので、割り算してみると一人当たりの売上は18,593円。
ん? 急に寒い話になってきた感がある。
トップグループは平均1332万円でしたよね?
でも1001位から200,000位までの平均は、2万円に届かない。
それも年間の話である。月間ではない。
さらに月間に換算すると1550円。
多くの記事を書き、届ける努力をして、やっと買ってもらえた、そこまでの苦労は並々ならぬものがあるだろう。
その大多数の成功者たちの現実は、1550円/月。
500円記事で3人に買ってもらえた計算だ。
そして並々ならぬ努力をしても、まだ買ってもらえてない層が分厚く存在するであろうことは言うまでもない。
先ほどまでの華やかなイメージとは正反対の、「Tシャツ短パンで行くシベリア凍土ツアー」並みの厳しさである。
一体何をもって、「noteは収益化しやすい」 と考えるというのか。
1550円で 「収益化できてます」 と胸張って言えるだろうか?
少なくとも数万円くらいの月商があって初めて、そんな気分になれるような気がするのだが...
そのような視点に立てば、20万人のほとんどは、「収益化に向けて努力中」と言えるだろう。
つまり多く見積もってもトップ1000人しか 「一般人の考えるようなイメージの収益化」 はできてないんだと、そう読めてしまう。
それが発表されている事実をそのまま計算しただけで出てくる姿だ。
そこには何の仮説も、推測も含まれていない。
さらに数値データに仮説を織り交ぜてみる
先ほどのデータ、疑問が浮かぶ。
「1000位と1001位に、どれほどの差があるのだろう?」
1000位まではウハウハの生活をしていて、1001位から急に寒くなるとでも?
その予測はナンセンスだろう。
1000位近辺で売上金額のグラフが急に、ガクンと曲がったりはしない。
もっとなめらかに、シームレスにつながっていると考えるのが自然だ。
きっとトップグループの中でも天地の差がついているはずなのだ。
20万位までのグラフから想像すれば。
そこで3つのシナリオを考えてみよう。
A. 上位10人が1000人全体の売上の30%を占め、上位100人が80%を占める場合
B. 上位10人が1000人全体の売上の50%を占め、上位100人が90%を占める場合
C. 上位10人が1000人全体の売上の70%を占め、上位100人が95%を占める場合
これを先ほどのような計算で月商まで換算していくと以下のようになる。
【月商】

Aを考えてみると、やや自然なカーブを描いてきているようにも思える。
が、1001位以降とシームレスに接続するかというと違和感が残る気もする。
Bになると、更に自然なカーブになるように思える。
Cは、悲観的過ぎるようにも思えるが、あり得ないことでもない。
ただ直視できない怖さが宿ってきたのは確かだ。
noteだけでちゃんとご飯を食べられる人はわずか200~300人程度、そんな風に想像できる数字。
中間まとめ
ここまで、公式から発表されている事実と、それを引き算したり割り算したりした結果を見てきた。
まとめるとこんな姿になっていると私は想像している。

だから1000人のデータだったのかな?
「数千円から1万円稼いだ人が1万人います」でもなく
「数千万円稼いでる人が100人います」でもなく。
凄すぎて身近な現実感ないのはダメだし、
母数が多くても手に入れた感が小さすぎるのもダメ。
だから夢を抱くのにちょうどいいのは「1000人が1332万円」。
あ、これも身勝手な推理で、そんなマーケ戦略が事実の保証はない話ですけど...
さて、皆様お疲れさまでした。
「Tシャツ短パンで行くシベリア凍土ツアー」 はいかがだったでしょうか?
怖いですねー。
文字通り背筋が凍りますねー。
いやね、そんなに旨い話はないだろうって思ってましたけどね、予想以上。
念のため改めて言いますけど、これはデータからの「仮説」。
データサイエンスの専門家でも何でもない人の、「仮説」。
言えば、ただの数字遊び。
ただ、公式発表の事実だけを見て
「年間1332万円も稼ぐ人が1,000人もいる」
「一度でも買ってもらえた人の人数はなんと20万人以上」
そんな雰囲気に酔っていると現実とのギャップに苦しむことになるかもしれないし、ならないかもしれない。
よし、だから頑張って書いてみましょう!
えっ?
なに?
それでも、張り切っていきましょう!
どうかしました?
次はジャンルによって状況を読んでみる
元データはというと...
🔵 急成長ジャンル(前年比成長率)公式発表値
1. 有料記事
IT・実用系とでも呼ぶべきか、4位までを独占する形。5位に育児が食い込んでいるのも印象的。

2. メンバーシップ
育児はつながりを築く力・雰囲気のようなものが醸成されているのか。news解説も強い。

3. 急成長ハッシュタグ TOP3(有料記事)

🔵 流入経路の内訳 公式発表値

ITや実用系のジャンルに対して推測と考察
先ほどの公式発表値を見ると、SNSからの流入は ―
何と全体で8%しかない。
またメンバーシップもこのジャンルは伸びてはいないようなので、彼らの主張とずいぶん食い違ってますね。
有料記事販売売上の1~4位を独占する人たちが、SNSを強力に推進し、その結果が8%だけ。
つまりこれは、8%しかSNS流入がなくても1~4位を独占することができるほど、一人あたりの支払金額が高いとも読める。
そうでないのであれば、流入数に対して、金銭欲から単発で買ってしまう確率がとても高いのか。
金銭欲とは恐ろしいものである。
今目を閉じて、瞼の裏に見える景色は —
ごく一部の方々が、
似たような手法で金銭欲を煽っては、
情報弱者をカモにして、
そのカモもまた情弱ビジネスを学んでは、
ねずみ講的構造で増殖し、
お金を手にしてフィーバーし、
「note収益化」と声高に叫び、
また新たなカモを引き寄せては繰り返す。
そんな「 現在のnote収益化」の本当の姿をあぶりだすような数値データだなあと、感慨深く、考え入ったのである。
勿論そんな者たちとは程遠い、立派なクリエイターもいるでしょう。
でもね、それは少数派。
統計に表れるのは多数派だから、そんな数値の傾向なのでしょう。
ちなみに、情報弱者が支払う金額は、有料記事・サブスクなど合わせて多くて2万くらいでしょうか。
(もっと高い人もたくさんいそうですが)
前述のシナリオBのトップクリエイターの一人がこれをやると、売上5542万を2万で割って、2771人/月。
買って学んでその通りに実行する弟子のような人が1割いたら、277人ずつ毎月弟子が生まれていく。
でもうまくいかない人がほとんどでしょう。
やった上で残るのが1%だったとして、28人残る。
そしてその次の月は、29人に増えた情報商材屋が、これまた一生懸命にそのビジネスを展開するのである。
彼らは言う。
そのビジネスは確実で簡単だと。
誰にでもできると。
でもね、本当なら、公式発表のそのジャンルの成長率が+200%台止まりだなんてはずはないんだ。
少なくとも数千パーセントでなければおかしいだろう。
なぜなら、彼らがびっくりするような金額を売ったなら、同じくびっくりする数の弟子が既に生まれてる。
弟子たちが本当に皆うまくいってるなら、そのビジネスをする人数が、少なくとも毎月数十倍に増えていく計算になるからだ。
99%以上が買わされただけのカモなのは明白でしょう。
それにね、教えた相手が成功したら敵が増えて困るのは、当の教えた本人自身ですよ。
本当のこと教えると思います?
育児・生活のジャンルに対して推測と考察
一方で、育児ジャンルも賑やかなようだ。
実用ノウハウ系に比べて、有料記事の平均単価は約半分の982円。
メンバーシップの成長率は+393%で断トツの1位。
おそらく全体の流入経路の中の、「検索経由」や「note内回遊」が増加して存在感を示しているのは、育児や生活のジャンルの影響だろう。
子育てのことを思えば、極めて自然な数値だ。
子供にお金がかかるので自己投資などはしにくい世代だ。
でも子育てには情報や共感やつながりが大切。
低単価記事やメンバーシップのつながりが重宝されるのは当然の流れだろう。
きっと多くの若い親たちが、励まし合って、支え合って、喜んでいるでしょう。感謝していることでしょう。
月500円のメンバーシップ2つや3つに参加するだけでもしんどいかもしれない。
子供たちはなんせ、汚す、壊す、すぐ大きくなる。
本当にあれやこれやと金がかかるから。
でも上の世代もそうしてきたように、今の世代もそうしながら新たな世代が育まれていくんだ。
素晴らしい。
プラットフォームとして、これこそ誇れるコミュニティの形成だろう。
総括
様々なジャンルが、育児ジャンルに類するような、賑わいに育ってほしいものだ。
そして、それはこれから間違いなく育っていく。
その芽は随所でもう力強く伸び始めている。
どんどん別ジャンルにも波及していくことを切に願う。
そして真に皆の為になる情報の発信者に、月並みな金額ではあるが、その対価が還るのだ。
それが 「 これからのnote収益化」 であってほしい。
それは一発逆転などとは程遠いのかもしれない。
世の人が羨むようなものでもないのかもしれない。
地道で手のかかる重労働なのかもしれない。
でも、それで良いんじゃない?
なぜなら、綺麗に生きたら飯がうまいから。
誰かの欲望を手玉にとって手に入れた金で飯を食う。それはうまいんですか?って話ですよ。
誰かを泣かせたことで手に入れる金で服を買う。大切な人にその服を着させて嬉しいですか?って。
美味い飯も食わずに、誇り高く楽しい毎日も過ごさずに生きるなら、何のために金稼ぐんですか?って。
だから、後ろめたさなんてこれっぽっちもない、そんな収益化を目指そう!
そして、陽のあたる場所で、一緒にうまい飯を食おう。
だから、またひとつ、気持ちを込めた記事を書こう!