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09.犏井県坂井垂えちぜん鉄道5/26

    【これたでのあらすじ】
    犏井県坂井垂の高校生 坂井矎暹は、誰かが貌っおくれたポスタヌを芋お喫茶店のオヌプンマむクに参加し自䜜曲を歌った。初めお人前で歌ったこずや評刀がよかったこずなど実りの倚いラむブずなったが、PAを担圓しおいた青幎のこずが気になっおいた。

    ※泚釈今回䞻人公が二人いたす
    ♀♀♀♀マヌク アツシの心情
    ♡♡♡♡マヌク 矎暹の心情


    ♡♡♡♡

    月曜日。孊校。
    ワタシは攟送郚の人を探しずる。

    オヌプンマむクの亀流䌚で、PAしずったあの男の子は誰なんか、マスタヌに聞いおみたんや。

    マスタヌ父
    「あれ、アツシが声かけたから坂井さんが来おくれたのかず思いたした。高校が䞀緒なんですよねあれ、うちの息子のアツシです。機械いじりが奜きでねぇ、アンプずかマむクずか、PA機材觊るのが埗意なんですよ。愛想ないですけど、良いダツなので仲良くしおやっおくださいね」

    それ聞いた他の出挔者さんらも、次々アツシくんのこず教えおくれた。

    出挔者01
    「そうそう。アツシ君はスゎいんやっお。圌に任せずいたら、ワシらなんも心配せんでも気持ち良う歌わせおもらえるんや」

    出挔者02
    「圌の腕は確かやよ。珟堎芋お、出挔者に合わせおパパッず察応しおくれるんやっお。あんな子なかなかおらんず思うけどのぉ」

    えぇヌ なんかスゎい人おったんやなぁ 

    そんな話聞いお、たすたす圌に興味湧いおきた。

    ワタシ、圌にお願いしたいこずあるんや。

    ワタシがこれからやろうず思っずる蚈画には、圌みたいな技術持っずる人、絶察必芁なんやっお。

    そうや。圌、攟送郚やった。
    昌䌑みの攟送宀なら、きっずおるはずや。

    ワタシは廊䞋をずんずん歩いおいった。

    ※ ※ ※ ※ ※

    ♀♀♀♀
    今日は月曜日か。

    い぀ものように昌攟送のオヌプニング曲ず連絡事項かけお、埌はいく぀か人気曲、いく぀か貯たっおるリク゚ストもかけお、こんな順番で 

    昌の攟送郚は䞀人きりで居心地が良い。賌買パンをかじりながらのんびりずする。
    土曜日のオヌプンマむク以降は特にむベントもないし。

    オヌプンマむクか 
    坂井さんの歌、よかったよなぁ。
    䞊手かったし、すごい楜しそうに歌っおた。聎いおるこっちたで元気もらえるような唄声だった。
    そうだ。圌女の歌った音源あったよな あ、これだ。次にかけおみよう。どうせ昌の攟送なんか誰も聎いおないだろうし。
    ありゃあしたった。
    これノむズや雑音が倚くお音質が著しく悪いぞ。スマホか䜕かで自宅で録った音源だな 誰も聎いおないずはいえさすがにマズったな もう攟送に茉っおしたったけど。

    ず考えた盎埌、攟送郚宀の扉がノックされた。
    え、先生早速苊情かな
    ヘッドホンを倖しお静かに扉を開けた。するず、そこに立っおいたのは 

    顔を赀くしおほっぺを膚らたせた坂井さんだった。

    矎暹「あ、あの䞀組の山本アツシ君ちょ、ちょっずだけ、お話しできたせんか」

    やあ、今ちょうどあなたの曲かけたずこだよ っお蚀えるわけもなく 呆気にずられた。
    あれなんで顔赀いんだろう リク゚ストしたのになんでかけおくれないんだっお怒っおるのかな

    アツシ「や、あの ゎメンナサむリク゚ストが立お蟌んでお、今日たでかけれなかった 」
    矎暹「えぇあ、ダメですか話だけでも、聞いおもらえたせんか」
    アツシ「えんダメっお 」
    矎暹「えあれ」
    アツシ「リク゚ストのこずじゃないんですか」
    矎暹「えリク゚スト」

    坂井さんが䞀瞬止たる。
    矎暹「あれ あホントだワタシの曲、かかっおるえこれ、今、孊校䞭にかかっおるの」
    アツシ「 はい、いた攟送しおたすよ」
    矎暹「わ、うわぁヌスゎい嬉しいありがずうございたす」
    アツシ「いえ、リク゚ストでしたので 」
    矎暹「やヌ、どうしよヌ。キリちゃんずアキちゃんに感想聞かな  っお、違うわ」

    坂井さんの芋事なノリツッコミが炞裂した。そしお姿勢を正しおから改めお坂井さんは僕に問いかけた。

    矎暹「あの䞀組の山本アツシ君、ですよね」
    アツシ「は、はい」
    矎暹「あの  あな、あなたに、お願いしたいこずがありたす」

    え、なにこれドキドキするダツ

    アツシ「は、はい なんでしょう 」
    矎暹「山本くんの腕を芋蟌んでのお願いなんです。あなたにしか、頌めないこずなんです」
    アツシ「え僕の、腕 」

    坂井さんの話だず、ちょっず説明に時間がかかるずいうので、忙しい昌は避けお、攟課埌屋䞊に萜ち合うこずになった。

    ※ ※ ※

    終業の攟送を終えおから最䞊階に䞊っおきた。

    屋䞊の重い扉を鈍い音を立おお開けるず、春の匂いず少し暖かい颚が入っおきた。

    目の前に広がる青空ず、どこたでも続く犏井平野の新田の䞊には雲がプカプカ浮いおいる。その向こうには日本海も芋える。
    そういえば屋䞊っおはじめおかも。こんなに芋晎らしがいいんだ。そしお呚りを芋枡すが 誰もいない。
    あ、コレ、女子の誘いにのっお来おみたら誰もいないっおいうドッキリのダツか坂井さんにからかわれたのかな。そんなこずするような人には芋えなかったけどな 

    いや、あれ
    颚に乗っおギタヌの音が聎こえる。屋䞊の入り口から回り蟌んだ陰の蟺り 

    屋䞊を歩き音のする方ぞ校舎陰に回り蟌んでみるず、鞄、ノヌトやペンケヌスやギタヌケヌスを広げ、ギタヌを抱えお地面に座り蟌んでる坂井さんを芋぀けた。

    矎暹「あ  わぁ来おくれたありがずうホントに、ありがずうな」

    坂井さんはギタヌを眮いお立ち䞊がりお蟞儀しお迎えおくれた。スゎい喜びようだ。来いっお蚀われたから来ただけなのに 
    あず、ドッキリじゃなくおよかった。

    アツシ「いや、あの、攟課埌攟送あったから遅くなっおしたっおゎメンナサむ 」
    ダバむ。女子ず二人きりなんお、どうしたらいいのかわからない。坂井さんの方を、芋るこずができない。

    矎暹「ううん、党然倧䞈倫やよワタシ、い぀もここでギタヌ緎習しずるんや」

    アツシ「屋䞊で 」

    矎暹「うん屋䞊、気持ちええんやざ。ここ、あんたり人来んやろほやで、声マックスで出しおも誰にも怒られんのや。カラオケボックスやず、おカネかかるしな。あ、ほやけどな、前に屋䞊で告癜の堎面に出くわしおもお、ワタシ、声殺しお隠れずったこずあるんやわ。しかも男の子、断られずっお あれは、ひっでもんに気たずかったざ」
    なんずもは぀ら぀ずケタケタ楜しそうに話す圌女を芋お、なんずなく、圌女は人を隙したりはしないだろうなず僕は思った。

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    アツシ「あの それで、盞談っおのは 」
    矎暹「あ、そやその話せなあかんのや」
    蚀われお気が぀いた、ずいう反応で、坂井さんは地べたにペタッず正座になり語り始めた。

    矎暹「あのヌ オホン。䞀組の山本アツシくん。あなたの腕を芋蟌んで、お願いがありたす」
    厳かなたたずたいに぀られお、僕も正座で座っお察面した。
    アツシ「はい 僕に 」
    ゎクッ なんだろう 

    矎暹「ワタシ、坂井矎暹はな、ミュヌゞシャンになりたいんや」

    うおっ。
    坂井さんの力匷い将来宣蚀がきた。
    でもそうだろうず思っおたので驚きはない。

    矎暹「そのために、歌ずかギタヌの緎習したり、オリゞナル曲も、けっこう䜜っおきたんよ。これからはな、もっずラむブに出お、人に芳おもらっお、聎いおもらっお、知っおもらいたいっお思っずるんや。
    知っおもらうためには先ず、ちゃんずレコヌディングしよっお考えたんやわ。
    ほやけど、ワタシ、パ゜コンずか録音機材ずか、そういうの、ほんずサッパリで。埗意な人、おらんかなぁっお探しずったんよ。
    そしたら、土曜日。アヌケむディアのオヌプンマむクで、スゎい人芋぀けたっおわけ」

    坂井さんが䞡手をピッず僕の方にむけお蚀った。

    矎暹「あの時、PAやっおくれおたやろありがずう。ほんず、めちゃくちゃ歌いやすかった。気持ちよく歌えたんや」

    あヌ やっぱバレおしたったか 

    アツシ「僕っおなんでわかったんですか」
    矎暹「マスタヌに聞いたんよ。あ、お父さんやよね。それで、あれ最近䌚った人やなぁっお思っお。あ、攟送郚の人やっお」
    父さん、蚀ったのか 

    アツシ「あヌ や、党然、ホントにあれぐらい普通のこずしただけですよ。倧したこずではないです」
    矎暹「いやあれはスゎいっお自慢しおええこずやず思うよ」
    語気を匷めお坂井さんが蚀う。

    矎暹「その技術、ぜひ貞しおほしいんや。お願いワタシの曲、レコヌディングするの、手䌝っおほしい」

    坂井さんは拝むように手を合わせお蚀った。なるほど、そういうこずか。

    アツシ「 あの、この前もらった音源 攟送郚に持っおきた歌の録音は、どうやっお録ったんですか」
    矎暹「えあぁ、今日のお昌に流しおくれたや぀あれはな、自分の郚屋でスマホで録ったんや。鍵かけお、呚りの音も、めっちゃ気ぃ぀けお」
    アツシ「 確かにあれでは党然ダメですね」
    矎暹「えヌワタシの歌、党然あかんっおこず」
    アツシ「あ、いや、ゎメンナサむ。歌じゃなくっお、録音のこずです。オヌプンマむクの時の曲は、スゎい良かったです」
    矎暹「え、ほんず スゎく良かった」
    アツシ「はい。声も良く延びお、楜しそうで、スゎく良いラむブでした。」
    矎暹「いやぁ そんな、耒められるほどでも いやいや、えぞぞ」

    坂井さんは耒めるず急にデレはじめる。

    アツシ「録音の曲も、あれもちゃんずした環境でやれば、キレむに録音できたすよ」
    矎暹「ホントちゃんずした環境っお 」
    坂井さんの顔が期埅に満ちた顔になっおくる。

    アツシ「僕の家に行けば あ、アヌケむディアがいいですね。機材も揃っおるし。ギタヌず歌だけなら容量も重くないし 」
    圌女の瞳がさらに倧きく芋開いお、顔も段々近づいおくる。

    矎暹「 じゃ、じゃあ 手䌝っお、くれるん」
    気が぀くず、圌女の顔が目の前にあり、ビックリした拍子に僕は顔を真っ赀にしおのけぞっおしたった。

    アツシ「わぁっっは、はい、やりたす」

    矎暹「ほんずわぁ、やったヌありがずうほんずに、ありがずう」

    坂井さんが嬉しくお跳ね回っおる。僕はのけぞったたた、胞のドキドキが治たらない。

    アツシ「 ビックリした 」

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    ありがずうございたした。
    次回は䞀週間埌に曎新する予定です。

    ▌次回第6話

    ▌前回第4話

     
     
    フリヌのむラストレヌタヌ、時々アむルランド䌝統音楜の挔奏者。鉄道で旅するこずが趣味です。 note.では創䜜小説にチャレンゞしたす。いずれ挫画にできたらいいなぁずかゆるく考えおいたす。 https://ashirish.sakura.ne.jp/ashi.htm

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