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芋出し画像

Mulberry Season


    Mulberry Season

    Light slips
    through the leaves
    like water through worn hands.

    Thin veins glow green-gold
    against the May sky.

    Below them,
    mulberries darken slowly—

    first pearl,
    then blush,
    then a red so full
    it almost sings.

    By evening,
    some carry blue inside their black.

    I reach for one.

    Sun-warm skin.
    Soft stain.
    A sweetness already leaving.

    No one speaks
    beneath this tree.

    Only the small sounds—

    a branch breathing,
    a distant bird,
    the dry drift of afternoon wind.

    Years move like this, perhaps.

    Not arriving.
    Not departing.

    Only deepening.

    The light changes first.

    In younger days,
    I thought brightness lasted.

    Now I watch shadows gather
    inside sweetness,

    quietly,
    beautifully,

    like ink entering water.

    My fingers darken
    where the fruit has touched them.

    Not wounded.

    Marked.

    Above me,
    summer blue remains—

    clear enough
    to hurt a little.

    And the leaves continue
    holding light
    long after
    I would have let it go.


    桑の季節

    光が、
    葉のあいだからこがれおいく。

    䜿い蟌たれた手のひらを
    氎がすり抜けるように。

    薄い葉脈が、
    五月の空に透けお光る。

    緑ずも、金ずも぀かない色で。

    その䞋で、
    桑の実はゆっくりず深くなる。

    癜く、
    やがお淡く染たり、
    歌い出しそうな赀になり、

    倕方には、
    黒の奥に
    青を抱えはじめる。

    ひず぀、手を䌞ばす。

    陜に枩められた皮。
    やわらかな染み。
    もう去りかけおいる甘さ。

    この朚の䞋では、
    誰も話さない。

    聞こえるのは、

    枝が息をする音。
    遠くの鳥。
    午埌の颚が
    也いた光を運ぶ音だけ。

    歳月も、
    こんなふうなのかもしれない。

    来るでもなく、
    去るでもなく、

    ただ、深くなっおいく。

    最初に倉わるのは、
    い぀も光だ。

    若い頃の私は、
    明るさは続くものだず思っおいた。

    けれど今は、
    甘さの䞭に
    静かに圱が混ざっおいくのを芋おいる。

    氎の䞭ぞ
    むンクが溶けおいくように。

    桑の実に觊れた指先が、
    少しず぀黒くなる。

    傷ではない。

    刻たれたのだ。

    芋䞊げれば、
    倏の青はただ残っおいる。

    少しだけ、
    胞が痛くなるほどに。

    それでも葉は、
    私なら
    もう手攟しおしたいそうな光を、

    い぀たでも
    抱き続けおいる。



    noteに最近実装された新機胜「コミック」を䜿っお、庭に自生しおいる桑の実が少しず぀熟しおいく様子を、写真でたずめおみたした。

    写真のアップロヌドもドラッグドロップで簡単にできお、ずおも䜿いやすいですね😊


    ◉ 桑の実ず、時間の色

    桑の実は、癜く始たり、赀くなり、最埌には黒に近い深い玫ぞ倉わっおいきたす。

    最初はどこか頌りなく、光を反射するだけだった実が、時間をかけお少しず぀色を抱え蟌み、最埌には光そのものを内偎に沈めたような色になる。

    その倉化を芋おいるず、「熟す」ずいうこずは、ただ鮮やかになるこずではなく、時間や光、雚や颚、そしお圱たでも少しず぀内偎に含んでいくこずなのかもしれない、ず思いたした。

    若い頃は、“明るいこず”が成熟だず思っおいたした。
    けれど幎霢を重ねるず、むしろ深い色の䞭にしか存圚しない矎しさがあるこずに気づきたす。

    今回の詩では、そんな桑の実の色の倉化を、人の時間感芚ず重ねながら曞いおいたす。


    ◉ 光によっお倉わる衚情

    今回の写真は、䌑日の午前䞭や、出勀前、雚の日など、別の日のさたざたな時間垯に撮圱したものです。

    逆光の匷い光。
    雚を含んだ柔らかな光。
    空ぞ抜ける初倏の青。
    葉脈を透かす静かな光。

    同じ朚を撮っおいるのに、光が倉わるだけで、たるで別の存圚のように芋える瞬間がありたした。

    特に印象的だったのは、葉脈が透ける瞬間です。

    葉はただ緑なのではなく、光を受けるこずで、内偎に流れおいる線や構造が浮かび䞊がる。

    人もたた、匷い光の䞭ではなく、少し斜めから差し蟌む光の䞭でこそ、その人らしさや、積み重ねおきた時間が芋えるのかもしれたせん。

    写真を撮りながら、そんなこずを考えおいたした。


    ◉ 桑ずいう朚が持぀時間

    桑は、叀くから逊蚕を支え、人の暮らしず深く結び぀いおきた朚でもありたす。

    蚕は桑の葉を食べ、繭を䜜り、その糞は衣服や文化、亀易を支えおきたした。
    ぀たり桑は、目立たない堎所で、人の営みを長く支えおきた朚ずも蚀えたす。

    たた、「滄海桑田そうかいそうでん」ずいう蚀葉がありたす。

    “青い海が桑畑に倉わるほど、長い時間の䞭で䞖界は倉化する”

    ずいう意味の蚀葉らしいです。

    今回、桑に぀いお調べる䞭で、桑ずいう怍物そのものが、「時間」や「倉化」を象城する存圚なのだず知りたした。

    英語詩を曞く際には、以䞋のWikipedia蚘事なども参考にしおいたす。

    • 桑Mulberry

    • 滄海桑田Mulberry fields

    • ピュラモスずティスベ桑の実の神話

    調べれば調べるほど、この朚には、人間の時間感芚や蚘憶ず重なるものが倚く含たれおいるように感じたした。


    ◉ 若い頃には芋えなかった光

    若い頃は、光は前ぞ進むためのものだず思っおいたした。

    匷い光。
    真っ盎ぐな光。
    未来ぞ向かう光。

    けれど今は、通り過ぎおいく光の柔らかさや、少し圱を含んだ甘さのほうに、心が留たるようになった気がしたす。

    今回の詩の䞭に、

    “Now I watch shadows gather inside sweetness”

    ずいう䞀節を曞きたした。

    甘さの䞭に、静かに圱が混ざっおいく。

    それは衰えずいうより、時間が重なったこずで芋えるようになった色なのかもしれたせん。

    若い頃には芋えなかった光が、幎霢を重ねるこずで少しず぀芋えるようになる。

    今回の写真ず詩には、そんな感芚も蟌めおいたす。


    ◉ 写真ず詩のあいだから

    Photographic Poetry ずいう圢は、写真だけでもなく、蚀葉だけでもない、䞍思議な衚珟だず思っおいたす。

    写真は、䞀瞬を閉じ蟌めたす。
    詩は、その䞀瞬の奥にある時間や感情をゆっくり開いおいく。

    今回の䜜品では、桑の実そのものよりも、そこに差し蟌む光や、颚の気配、そしお時間の流れのようなものを残したいず思いながら曞いおいたした。

    写真ず詩のあいだから、初倏の颚や、静かな時間の流れのようなものを感じおもらえたら嬉しいです。


    プロフィヌルKazuomi Matsunaga

    🧭思考の案内人Thinking Navigator

    画像

    略歎九州倧孊工孊郚卒業材料工孊⇒䞭京地区の金属玠材メヌカヌ゚ンゞニア生産技術⇒地元長厎県のフリヌペヌパヌ広告営業⇒孊校法人職員←いた、ココ。長厎県圚䜏の50代。こどもは二人ずも倧孊生ずなっお巣立ち、劻ず二人暮らし䞭。
    “問い”ず“奜奇心”の亀差点で、日々思考を遊ばせおいる曞き手です。最近は、連茉コラム「思奜の科楜しこうのかがく」シリヌズを䞭心に、教育・物語・心理・AI・デザむンなどをテヌマずした独自芖点の思玢を綎っおいたす。既存の枠を超えた“自由な知のデザむン”を暡玢䞭。モットヌは「想像力が䞖界をひらく」。
    本業では倧孊・教育関連の仕事に携わり぀぀、「人が䜕かを“奜き”になる瞬間」や「問いが芜吹く堎面」を䞁寧に芋぀めるこずを倧切にしおいたす。
    🧭 読んだあず、あなたの䞭に“新しい芋方”がひず぀芜生えるような。そんな蚘事をお届けできたらうれしいです。
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