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店長|まだ鳴らないコード 第13話

    まだ鳴らないコード
    第13話「店長」

    玲司さんだけじゃない

    Lighthouse

    店長

    歌い終わったら、返してもらう

    補正されたノートの写真を、俺は何度も見返していた。

    文字は、はっきりしていない。

    筆圧の跡を無理やり浮かび上がらせたものだから、線はところどころ途切れている。
    紙の影なのか、文字の跡なのか、見分けがつかない部分もある。

    それでも、その四つの言葉だけは消えなかった。

    玲司さんだけじゃない。

    Lighthouse。

    店長。

    歌い終わったら、返してもらう。

    ミオは、何を返してもらうつもりだったのか。

    雨宮凪の音源。
    曲の名前。
    声。
    本来あるべき場所。

    それとも、もっと別のもの。

    考えても、答えは出なかった。

    ただ、行く場所だけは分かっていた。

    Lighthouse。

    あのカウンターの奥に、まだ何かが残っている。

    スマホが震えた。

    茜からだった。

    「行くつもりでしょ」

    俺は少しだけ笑ってしまった。

    「まだ何も言ってない」

    すぐに返ってくる。

    「言わなくても分かる」

    俺は画面を見つめた。

    茜の言う通りだった。

    行くつもりだった。

    鳴海さんに会うつもりだった。

    聞かないままではいられなかった。

    「最初から責めないで」

    茜から、続けてメッセージが届いた。

    「顔に全部出る」

    俺は返した。

    「出さないようにする」

    「無理」

    「決めつけるな」

    「透は分かりやすい」

    そう言われると、反論しづらかった。

    茜は、少し間を置いてから、もう一通送ってきた。

    「聞くのはいい。でも、最初から“店長”を責めないで」

    店長。

    その文字を見るだけで、喉の奥が重くなる。

    鳴海圭吾。

    Lighthouseの店長。
    三年前の夜を知っている人。
    ミオの最後のライブを見ていた人。
    雨宮凪が歌っていた場所を守っていた人。

    そして、ミオのノートに残っていた言葉。

    店長。

    俺は短く返した。

    「分かってる」

    茜からの返信は早かった。

    「分かってない声してる」

    文字なのに、声と言われた。

    俺は何も返さなかった。

    外は夕方だった。

    昼の明るさが少しずつ弱くなって、街の輪郭がぼやけ始める時間。

    Lighthouseへ向かう道を歩きながら、俺はミオの時刻メモを思い出していた。

    23:58 スマホ

    00:04 ノート

    00:11 カウンター

    00:17 裏口

    颯真のメモにも、同じような時間が残っていた。

    ミオ、スマホ。
    ミオ、歌詞ノート。
    カウンター無人。
    裏口。

    時間だけが、三年前の夜からずっと残っている。

    人の記憶は曖昧になる。
    言葉はごまかせる。
    表情はいくらでも変えられる。

    でも、数字だけは妙に冷たい。

    23:58。
    00:04。
    00:11。
    00:17。

    ミオは、その時間に何を見ていたのか。

    誰を待っていたのか。

    何を返してもらうつもりだったのか。

    Lighthouseへ続く階段の前で、俺は足を止めた。

    見慣れた看板。
    剥がれかけたステッカー。
    少し湿った空気。

    ここへ来るたびに、地下へ下りているのではなく、三年前へ近づいているような気がする。

    ミオは、この階段を上ったのか。
    それとも、下りたのか。

    あの夜、どこへ向かっていたのか。

    俺は一度だけ息を吸って、階段を下りた。

    扉の向こうからは、まだ演奏の音はしなかった。

    開場前の、少し落ち着かない静けさ。

    機材を動かす音。
    誰かが短く笑う声。
    グラスが触れる音。
    床を歩く足音。

    扉を開けると、いつもの匂いがした。

    古い木。
    アンプ。
    埃。
    少しだけ残った煙草の匂い。

    カウンターの奥に、鳴海さんがいた。

    いつものように、そこにいた。

    「また来たのか」

    前と同じ声だった。

    責めるわけでもない。
    驚くわけでもない。
    迷惑そうでもない。

    ただ、俺が来ることをどこかで分かっていたような声だった。

    「すみません」

    俺は頭を下げた。

    鳴海さんはグラスを拭いていた。

    「謝りながら来るやつは、だいたい帰らない」

    「少し、確認したいことがあります」

    「だろうな」

    鳴海さんは、グラスを棚に戻した。

    その動きに無駄はなかった。

    前と同じだ。

    同じすぎて、怖かった。

    「昔の出演者の記録って、どこまで残ってますか」

    俺が聞くと、鳴海さんは俺を見た。

    「また古い話か」

    「はい」

    「昔の記録なんて、きれいには残ってないよ。フライヤーも、ブッキング表も、音源も、残ってるものは残ってるし、消えたものは消えた」

    音源。

    その言葉を、鳴海さんは普通に言った。

    普通に言えるのか。

    そう思った。

    「雨宮凪について、確認したいんです」

    その名前を出した瞬間、店の空気が少しだけ変わった気がした。

    鳴海さんは驚かなかった。

    目を見開くこともない。
    聞き返すこともない。
    グラスを落とすこともない。

    ただ、ほんの少しだけ、沈黙した。

    驚かなかったことが、かえって答えのように見えた。

    「その名前、どこで聞いた」

    鳴海さんは静かに言った。

    知らない人の名前への反応ではなかった。

    「音源に残っていました」

    「そうか」

    それだけだった。

    そうか。

    その一言が、やけに重かった。

    俺はカウンターの前に立ったまま、鳴海さんを見た。

    「知ってたんですね」

    「ここに出てた人間のことくらい、覚えてる」

    「雨宮凪は、どんな人だったんですか」

    鳴海さんは、少しだけ視線を外した。

    カウンターの奥。

    古い棚。
    音源ケース。
    小さなミキサー。
    色褪せたフライヤー。

    そこに、誰かの時間が今も積もっている。

    「いい声だったよ」

    鳴海さんは言った。

    「大きい声じゃない。派手でもない。でも、残る声だった」

    残る声。

    その言葉に、胸の奥が小さく反応した。

    雨宮凪の声は、たしかに残っていた。

    古い音源の中に。
    俺たちの曲の奥に。
    ミオのノートの余白に。

    「風の行方も、覚えていますか」

    鳴海さんの手が止まった。

    一瞬だけ。

    本当に一瞬だけだった。

    でも、止まった。

    「……あれは、いい曲だった」

    声が、少し低くなった。

    「ここで歌ってたんですか」

    「何度かな」

    「音源も録ってたんですか」

    鳴海さんは、すぐには答えなかった。

    代わりに、棚の方を見た。

    「昔は、出演者のラフを店で録ることもあった。確認用だったり、本人に渡すためだったり、ブッキングの参考だったり」

    「雨宮凪の音源も?」

    「昔の話だ」

    「本人に返したんですか」

    鳴海さんは、そこで初めて俺をまっすぐ見た。

    「何が聞きたい」

    「雨宮凪の音源は、本人に返したんですか」

    俺はもう一度言った。

    言ってから、声が少し硬くなっていることに気づいた。

    鳴海さんは静かに息を吐いた。

    「本人がいなくなった後に、返せるものなんて限られてる」

    本人がいなくなった後。

    雨宮凪が亡くなったことを、鳴海さんは知っていた。

    当然のように。

    「でも、台帳には未返ってありました」

    鳴海さんの空気が変わった。

    怒りではない。

    焦りでもない。

    もっと静かな変化だった。

    店の奥にあったものを、急に正面から照らされたような。

    「勝手に見たのか」

    「見えました」

    「同じことだ」

    声が少しだけ硬くなった。

    鳴海さんが、初めてはっきり不快感を見せた気がした。

    俺は怯みそうになった。

    でも、引けなかった。

    「未返って、雨宮凪の音源のことですか」

    「昔の台帳だ。字も残り方も曖昧だろ」

    「でも、“雨宮”“風”“未返”は見えました」

    「見たいものが見えただけかもしれない」

    「そうかもしれません」

    俺は言った。

    「でも、ミオも同じ方を見ていました」

    鳴海さんの眉が、わずかに動いた。

    ミオ。

    その名前は、雨宮凪よりも鳴海さんに近いところへ届いた気がした。

    「ミオが?」

    「歌詞ノートに残っていました」

    全部は言わないつもりだった。

    茜にも止められていた。

    でも、口に出すと、もう止められなかった。

    「玲司さんだけじゃない。Lighthouse。店長。歌い終わったら、返してもらう」

    鳴海さんは黙った。

    グラスを拭く手も、完全に止まった。

    俺は続けた。

    「ミオは、何を返してもらうつもりだったんですか」

    「透」

    鳴海さんの声は低かった。

    「今のお前は、答えを決めてから聞いてる」

    「違います」

    「違わない」

    「じゃあ、答えてください」

    声が強くなった。

    近くにいたスタッフが、ちらりとこちらを見た。

    鳴海さんはその視線に気づいて、少しだけ表情を戻した。

    「場所を変えるか」

    そう言って、カウンターの奥へ入るように促した。

    俺は迷った。

    でも、逃げる方が怖かった。

    カウンターの端から奥へ回る。

    そこは、客席から見るよりずっと狭かった。

    古い棚。
    積まれたケース。
    コード。
    埃をかぶった小さな機材。
    壁に貼られた色褪せた写真。

    鳴海さんは、店の奥へ続く通路の手前で止まった。

    表の方で聞こえていた機材の音と人の声が、少し遠くなった。

    「玲司には聞いたのか」

    また玲司さんの名前だった。

    やっぱり、そこへ向ける。

    「聞きました」

    「何て言ってた」

    「そのまま使ったわけじゃない、と」

    鳴海さんは、ほんの少し息を吐いた。

    笑ったようにも見えた。

    諦めたようにも見えた。

    「あいつらしいな」

    その言葉が、胸に引っかかった。

    あいつらしい。

    想定していたような言い方だった。

    玲司さんがそう言うと、鳴海さんは分かっていたのか。

    「玲司さんがそう言うって、分かってたんですか」

    「長い付き合いだからな」

    「雨宮凪の音源が、玲司さんのデータに入っていたことも?」

    鳴海さんは答えなかった。

    沈黙が、古い機材の隙間に沈んでいく。

    「その音源のことなら、玲司に聞け」

    「聞きました」

    「なら、それ以上俺に聞くことはない」

    「あります」

    俺は鳴海さんを見た。

    「鳴海さんは、雨宮凪の曲をどう思っていたんですか」

    鳴海さんは、少しだけ目を細めた。

    「どういう意味だ」

    「いい曲だったって言いましたよね」

    「言った」

    「いい曲は、本人がいなくなったら終わりですか」

    自分で言って、玲司さんとの会話を思い出した。

    残したんだ。

    玲司さんはそう言った。

    使ったのではなく、残したのだと。

    鳴海さんは、少しだけ長く黙った。

    それから、静かに言った。

    「終わりじゃない」

    その声には、迷いがなかった。

    「いい曲は、本人がいなくなったら終わりってわけじゃない」

    玲司さんの声が、頭の中で重なる。

    残したんだ。

    残した。

    終わりじゃない。

    同じ場所に立っている言葉だった。

    でも、鳴海さんの方が静かだった。

    静かな分だけ、怖かった。

    「本人が望んでいなくてもですか」

    鳴海さんは俺を見た。

    「望むとか望まないとか、そういう話にできるほど、音は簡単じゃない」

    「簡単じゃないから、名前を消してもいいんですか」

    「誰が名前を消した」

    「消えています」

    俺は言った。

    「少なくとも、俺たちの曲の中では」

    鳴海さんの表情が、ほんの少しだけ曇った。

    「お前たちの曲、か」

    その言い方に、胸がざらついた。

    「鳴海さんは、あの曲を最初から俺たちの曲だと思っていなかったんですか」

    「そうは言ってない」

    「じゃあ、何だと思ってたんですか」

    鳴海さんは答えなかった。

    その沈黙の中で、店の表側から誰かが呼ぶ声がした。

    鳴海さんは一度だけそちらを見た。

    「少し待て」

    そう言って、店の表側へ戻っていった。

    俺は、ひとりカウンター奥に残された。

    ここにいるべきではない。

    そう思った。

    でも、目は勝手に周囲を探していた。

    古い棚。
    書類の束。
    色褪せたフライヤー。

    壁の端に、少しだけめくれた紙が貼られていた。

    他のフライヤーに半分隠れている。

    俺は近づいた。

    触らない。

    見るだけ。

    そう自分に言い聞かせながら、目を凝らす。

    そこには、雨宮凪の名前があった。

    小さなライブ告知。

    Lighthouse acoustic night

    日付は、俺たちがLighthouseに出るより前。

    出演者の欄に、雨宮凪。

    その横に、薄い手書きのメモがあった。

    文字は完全には読めない。

    でも、いくつかの断片だけが見えた。

    Nagi A.

    rough

    返却待ち

    息が浅くなる。

    返却待ち。

    未返。

    歌い終わったら、返してもらう。

    言葉が、同じ場所へ集まり始める。

    その時、後ろから声がした。

    「透」

    振り返る。

    鳴海さんが戻ってきていた。

    その目は、フライヤーを見ている俺をまっすぐ捉えていた。

    「何を見てる」

    「雨宮凪の名前がありました」

    「古いフライヤーだ」

    「返却待ちって書いてあります」

    鳴海さんは、ゆっくり近づいてきた。

    「そう見えるだけだ」

    「そうかもしれません」

    俺は言った。

    「でも、ミオも見ていたんじゃないですか」

    鳴海さんの足が止まった。

    「ミオは、最後のライブの日、鳴海さんに何か聞きませんでしたか」

    「なんでそう思う」

    「ミオのノートに、店長ってありました」

    鳴海さんは何も言わない。

    俺は続けた。

    「歌い終わったら、返してもらう、とも」

    鳴海さんは、そこで初めて俺から目を逸らした。

    ほんの少し。

    でも、確かに逸らした。

    「ミオは」

    鳴海さんは低く言った。

    「勘が良かった」

    その言い方に、背中が冷たくなった。

    「何に気づいてたんですか」

    「気づかなくていいことに、気づく子だった」

    息が止まる。

    同じだった。

    玲司さんも言っていた。

    ミオは、気づかなくていいことまで気づいた。

    玲司さんと、鳴海さんが、別々の場所で同じようにミオを語った。

    気づかなくていいこと。

    それは誰にとって、気づかれたくないことだったのか。

    「玲司さんも、同じことを言っていました」

    鳴海さんは黙った。

    「ミオは、何に気づいたんですか」

    「知ってどうする」

    「知らないままでいるよりはいい」

    「分かったところで、誰が救われる」

    その声には、疲れがあった。

    でも、俺にはそれが優しさには聞こえなかった。

    「救われるかどうかを、鳴海さんが決めるんですか」

    鳴海さんの目が、少しだけ鋭くなった。

    「お前は、今、自分が正しい場所に立ってると思ってる」

    「思ってません」

    「思ってるよ」

    静かな声だった。

    「知らなかった自分を責めながら、知っていた誰かを責める。そうすれば、自分だけは少しだけ楽になる」

    その言葉は痛かった。

    痛かったけれど、今は引き返せない。

    「裏口って、どこに出るんですか」

    俺は聞いた。

    鳴海さんの表情がまた変わった。

    「搬入口だよ」

    「三年前の夜、ミオはそこへ行きましたか」

    鳴海さんは答えなかった。

    「ノートにありました。00:17、裏口」

    「今さら、あの夜のことを掘っても戻らない」

    「戻らなくても、分かることはあります」

    「分かったところで、誰が救われる」

    同じ言葉だった。

    でも今度は、少しだけ違って聞こえた。

    俺を止めたいというより、自分に言い聞かせているようにも聞こえた。

    「ミオにも、そう言ったんですか」

    鳴海さんは黙った。

    店の表から、また声がした。

    鳴海さんを呼ぶスタッフの声。

    鳴海さんは、それを聞いてから、俺に向き直った。

    「ミオと同じところを見るな」

    その言葉は、低く、まっすぐだった。

    俺は動けなかった。

    ミオと同じところ。

    どこだ。

    カウンター奥か。
    裏口か。
    雨宮凪の音源か。
    返されなかった声か。

    「同じところって、どこですか」

    鳴海さんは答えない。

    「見たって、いいことはない」

    「ミオにもそう言ったんですか」

    鳴海さんは、やはり答えなかった。

    沈黙が答えに見えた。

    でも、まだ決定的ではなかった。

    何もかもが、届きそうで届かない場所にある。

    鳴海さんは、俺の横を通り過ぎて、店の表へ戻ろうとした。

    すれ違う時、短く言った。

    「今日は帰れ」

    「まだ聞きたいことがあります」

    「今日は帰れ」

    同じ言葉を、もう一度。

    さっきより低い声だった。

    俺はそれ以上、言えなかった。

    Lighthouseを出ると、外はもう夜に近かった。

    地上の空気を吸った瞬間、自分が息を詰めていたことに気づいた。

    スマホを取り出す。

    茜に電話をかける。

    すぐに繋がった。

    「出た?」

    「出た」

    「大丈夫?」

    「分からない」

    「何があった」

    俺は階段から少し離れて、Lighthouseの看板を見上げた。

    「鳴海さん、雨宮凪を知ってた」

    「やっぱり」

    「風の行方も知ってた。いい曲だったって言った」

    電話の向こうで、茜が黙る。

    「それだけじゃない」

    俺は続けた。

    「ミオのことも、たぶん知ってる」

    「何を」

    「ミオが、何を聞こうとしていたのか」

    俺は、鳴海さんの言葉を思い出した。

    ミオは、勘が良かった。

    気づかなくていいことに、気づく子だった。

    ミオと同じところを見るな。

    「鳴海さん、言ったんだ」

    「何を」

    「ミオと同じところを見るなって」

    茜の呼吸が、少しだけ止まった気がした。

    「それ、かなり……」

    「うん」

    かなり嫌なやつ。

    茜はそう言おうとしたのだと思う。

    俺も、そう思った。

    Lighthouseの看板は、薄く光っていた。

    その下に、地下へ続く階段がある。

    その奥に、カウンターがある。
    古い棚がある。
    返されなかった音源があるかもしれない。
    そして、裏口がある。

    ミオは最後の夜、そこへ向かったのかもしれない。

    何かを取り返すために。

    誰かに、聞くために。

    俺は、暗くなり始めた空を見上げた。

    ミオが見ていた場所を、
    鳴海さんはまだ隠している。

    *

    ここまで読んでいただきありがとうございます。

    今回は、歌詞ノートの余白に残されていた「店長」という言葉をきっかけに、透が鳴海圭吾へ近づく回でした。

    雨宮凪を知っていた鳴海。
    返されなかった音源。
    ミオが最後の夜に聞こうとしていたこと。

    少しずつ、Lighthouseの奥に隠れていたものが見え始めています。

    続きも読んでもらえたら嬉しいです。

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