
世界の美術を巡る旅③ 絵日記を描きながら(2026/04/10更新)
※本サイト内の画像・文章の無断転載を固く禁じます
なぜ絵日記なのか
世界各地の美術文化を見ながら、自分でも絵を描きながら旅している。絵だけでなく文章も書き絵日記としている。
モチーフは文化的な物事、またそれに関係する自然物のみ。自然はそれ自体が既に美しい上に、人がつくったものではない。文化は長い時間をかけて人がつくり上げたもの。文化を知ることは、その国や人へのリスペクトに繋がり得る。これは絵を描くときにモチーフを決める軸として大切にしている。
また文化に関して、大きく2回美しいと思うタイミングがあると考えている。1回目は見たとき。2回目は、その文化がなぜ大事にされてきたのか理由を知ったとき。この両方を表現するために絵日記を制作している。

ジャンルで言うと水彩画で、使っているのは顔彩という日本画の画材。いつもバックパックに入っている。
描くよりも大切にしている時間
絵を描き始める前に、見てきた遺跡や文化遺産などに関して、現地の文化の中でどのような意味があるのか何故現在まで大切に保存されてきたのかなど、文化的背景や歴史的経緯を念入りに調査する。ここに最も時間を費やす。例えば割合で言うと、描き始めたら数日で描き終わるような絵でも、描き始めるまでに1週間ほどかかる。





制作の様子
描くべきポイントがわかったら、あとは描きたいように描く。
宿で制作


絵を描くときは1週間~2週間ほどゆっくりと時間を取りたいため物価が安めの国で気に入った宿に長期滞在する。1泊900円以下くらいで収まる宿が望ましい。安すぎると落ち着いて絵を描けるスペースがなかったりする。

宿で絵を描いてるときは基本的にいいことしか起こらない。他のバックパッカーたちも、宿スタッフたちも絵を描いてる時間と空間を尊重してくれる。みんなpositive vibes onlyな声をかけてくれる。それも適度な距離感を保った上で。

世界中どの宿も宿泊客はほとんどがヨーロピアン。宿スタッフの対応がヨーロピアンとアジア人では差があったりするが、絵を描いていたら宿スタッフの対応が徐々に変わってきてお茶を出してきたことも。





取材を受けることも

インドネシア、ジョグジャカルタにて。オーナーが画家の宿で絵を描いていると、取材が来ることになり当日は4人のアーティストがそれぞれに作品を制作し交換するというイベントになった。以下記事参照。
メキシコ国立人類学博物館前にて。いろいろと記録を取り終え疲れ果ててベンチに座っていると、韓国人ジャーナリストご夫婦から声をかけられた。「君をさっき博物館の中で見かけた。世界中の文化にどれだけお腹を空かせているか、見てすぐわかった。」それからしばらくオンラインで取材していただいた。以下記事参照。
筆者の旅の趣旨を理解し共感してくれる方が、このような形で記事にしてくださり幸運に思う。