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【ネパールの学校生活】7年生算数の難しさとやりがい

    ナマステ!
    JICA海外協力隊としてネパールで活動中のあんなぷるなです。

    新学期が始まってもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
    この1ヶ月、私はかなりバタバタ。

    というのも、以前noteにも書きましたが、1人の先生が学期前に突然辞職したので、その先生のクラス(5, 6, 7, 8年生の理科、7年生の算数)に入らなければいけなくなったからです。

    これまで全く担当したことがない授業だったので、「何を教えようか…」と毎度考える必要があったのと、
    1日7時間ある課業時間のうち、6コマで授業をし、空いた1コマには宿題をチェックして…
    と常にバタバタしていました。

    そんな忙しない日々を送っていたのですが、
    ついに先週、代わりの先生がいらっしゃいました!!

    つまり、5〜8年生の理科と、7年生の算数からの解放…!!
    やったーー!!


    新しい先生が来るまでの2〜3週間。
    短いですが、私にとってはなかなかの濃い期間でした。
    折角の経験だったので、活動の記録として、今回は7年生の算数の授業について書いていきたいと思います。


    難しかったこと編

    この2〜3週間を通して私が教えたのは、
    ・分数の四則演算
    ・割り算の筆算
    ・帯活動として九九の25マス計算

    と、7年生の学習内容ではなく、これまでの学習範囲の復習でした。
    というのも、生徒たちの様子を見る中でこれまでの学習にかなり躓きがあると感じたからです。
    なので7年生の内容指導よりは幾分簡単でしたが、それでもなかなか難しかったです。

    ① 授業準備

    算数指導経験がない私が、ネパール語という外国語を使って算数を教えることがいかに大変か…
    気持ちを分かってもらえたら嬉しいので、一例を示したいと思います。

    7年生の算数を教えるにあたってまず立ちはだかるのは言語の壁。
    4年生あたりまではなんとかなりますが、高学年の算数はスッと教科書を閉じたくなる難易度です。

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    頑張って理解しようという意欲も起きない

    例えば、7年生クラスでは以前、分数の復習をしたのですが、
    「2/3」といった分数をネパール語でどのように言うのか、
    といった基礎的なことから、
    「分母」「分子」「約分」「通分」「帯分数」「仮分数」といった指導にあたって必要な言葉、その全てが私にとっては新出ネパール語単語でした。
    Chat GPTに聞いて、単語を覚えるところから始まります。

    しかし、あくまでも言語を学ぶのはスタートラインに立つまでの準備。
    重要なのは「どのように理解させるか」です。

    私自身、これまで算数を教えた経験があるわけではなく、改めて考えてみると、自分自身も概念をちゃんと理解しているわけではありませんでした。

    • 分数の足し算はなんで分母を足しちゃいけないの?通分ってどういう作業?

    • なんで掛け算は、分母・分子両方にかけていいの?

    • なんで割り算だと、割る数の逆数をかけるの?

    みなさんだったらこういった質問に対してうまく答えられますか?

    まずは自分が理解するところから。
    そして、その内容をどうやったらうまく伝えられるか考える。

    自分自身がどうやって教わったかはもう全く覚えていなかったので、YouTubeを見ながら勉強していました。

    それでもどうしても、うまく伝えられないもの。

    • 『4』を『4/1』とも書けるのはどうして?

    • 通分をする時になんで分母と分子に同じ数をかけるの?

    自分が理解していても、それをネパール語で説明するのはなかなか難しいものです。
    ちゃんと理屈を説明して理解してもらいたかったのに、結局作業の理解だけになってしまった気もします。

    ② 教える中で見えてくる課題

    また、教える中で見えてくる課題もあります。

    約分の指導をした際、
    「『2/4』だと分母・分子両方を2で割れる」
    ということは理解してもらえました。
    ただ、これが『9/21』だった場合。
    「分母・分子を3で割れる」ということが見えないのです。
    正直、『2』以外の数は全てそうです。
    かけ算、わり算の感覚が養われておらず、何で割ればいいかが全然見えていないのです。

    『1/12+2/3』といった足し算の通分でもそう。
    『2/3』の分母・分子に4をかければいいのですが、それが見えない。

    これは分数のかけ算、わり算における約分でも同じです。

    この感覚が育っていないので、指導はしても生徒は解けない。
    でもどうすればこの感覚が育つのか分からない。
    約数の指導から戻る必要があるのかな。
    え、約数ってどうやって教えるんだろう。
    ぎゃーー、大変、、、考えたくない、、、

    生徒たちのこれまでの学習状況、習熟度を全く知らないが故に、教える中でどんどん課題が見えてきて、
    でもそれを教えるということ自体が私にとっての課題
    でした(笑)
    (先述したように、1つのことを教えるだけでも準備にかなり時間がかかり大変なので…)

    嬉しかったこと編

    とはいえ、大変だったことだけではなく、嬉しかったこと、やりがいを感じたことも沢山ありました。
    なので、バタバタではあったものの、代わりの先生が来て心底ホッとしたものの、それはそれで楽しい日々でした!

    ① 私の話に耳を傾けてくれる

    これまで入ったことがなかった高学年クラス。
    まずはそんな新しいクラス、生徒との関わりを持てたことが嬉しかったです。

    そして驚いたのが、高学年にもなると私の話をちゃんと聞いてくれるところ!
    これまで低学年、中学年のみを担当していたのですが、私が前にたっても聞く耳を持ってくれず、そもそも授業をするのが困難…といった状況でした。

    ですが、7年生ともなると違いました。
    先述したように私のネパール語は、7年生の算数を教えるレベルに至っていません。
    かなり拙いネパール語になっていたでしょうし、説明をする中で
    「うーーーん、、なんて言おう…」
    と詰まってしまうことも多々ありました。

    それでも7年生の生徒たちは私の話にしっかりと耳を傾け、私の説明が不十分で分からなかったところには質問を投げかけてくれました。

    そして、多少教室がうるさくなることがあっても、生徒たちで声をかけ合って自ら静かになってくれます。

    なんて授業がしやすいこと!!

    これまで低学年、中学年クラスに入っていたからこそ、高学年クラスの話を聞く態度、学習意欲の高さが嬉しかったです。

    ② ミニ・ティーチャーの助け

    何度も言ったように、私が説明をするにあたっては、常に言語の壁がつきまといます。
    ちゃんと理解しているかを確認するために、練習問題を示して解かせてみても、ちゃんと解けているのは3人程度。
    でもこれ以上上手く説明できる気もしません。

    そこで、解けている3人にミニ・ティーチャーとして説明&指導してもらうことにしました。
    「人に説明する」という行為も自身の学びを深めますからね!

    するとどうでしょう!
    クラスの半分以上が解けるようになりました!!

    私もミニ・ティーチャーの説明を聞きながら、私の指導がちゃんと生徒に伝わっているかを確認する機会を得られましたし、
    「こうやって言えばいいのか」とネパール語の言い回しもこっそり学ぶことができました(笑)

    想像以上の成果にミニ・ティーチャーには頭が上がりません。
    授業後、感謝の気持ちと共に、
    「教えるのすごく上手だね!先生の仕事とか向いてるんじゃない!?」
    と3人に伝えると、とても嬉しそうな誇らしそうな表情をしていました。
    その表情を見て、また私も嬉しい気持ちになりました。

    ③ 「わり算を教えてください」

    最初は分数の指導からスタートしたのですが、数回の授業を経て、生徒からのリクエストがありました。

    それは、「わり算を教えてほしい」というもの。

    わり算は3年生で学ぶ範囲。
    4〜6年生においてもきっと何度も出てきていたでしょう。
    でも7年生になるまでわり算のやり方が理解できていなかったようでした。

    「この先生に聞いたらちゃんと教えてくれる。理解させてくれる。」
    そんな信頼を得られたような気がして、嬉しかったです。

    また、「分からないを分からないで済ませないで、ちゃんと分かろうとする」生徒の学習意欲も垣間見れて嬉しかったです。

    ④ 計算ドリル(宿題)への意欲

    以前、低学年、中学年を教えていた際に、基礎的な四則演算の躓きが気になっていました。
    そこで作成したのがお手製計算ドリル。

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    これは低学年用。7年生に配ったのはもっと難しいバージョンですが、要領はこんな感じ。

    足し算、引き算、かけ算、わり算、それぞれレベル①から③まであります。
    7年生にもこのプリントを宿題として毎日1枚解いてもらうようにしました。

    これが大好評!!

    「先生!1枚じゃなくて2枚ください!」
    という生徒も現れ、意欲的に宿題に取り組む様子が見られました。

    また、隣の8年生クラスの生徒までも、
    「先生!今の時間、先生が来なくて自習時間になるので、計算プリントをして過ごしてもいいですか?」
    とわざわざ私のところまでプリントをもらいにやって来たりしました。

    新しい先生が来て、私が7年生の算数の担当を外れた今でも、
    「先生!私このドリル全部終わらせます!2枚くださいね!」
    と、私の宿題プリントを継続している子もいます。
    もちろん新しい先生の宿題もちゃんとこなした上で。

    「『先生の宿題は青色のペン、あんなぷるな先生の宿題は黒色のペンで書いてあるので、青色のペンの部分だけチェックしてくださいね!』と生徒に言われたよ〜」
    新しい算数の先生が微笑みながら私にそう伝えてきた日もありました。
    生徒のやる気も嬉しいし、私たち先生のために色使い分けてるのかわいい!
    そんなほっこりと胸が温かくなる瞬間を生徒からもらっています。

    自分が作った教材が生徒に刺さってくれたこと。
    生徒たちが意欲的に勉強に取り組む姿が見れること。

    教師としてやりがいを感じた嬉しい出来事です。

    ⑤ 「先生のおかげで分かるようになりました!」

    「先生のおかげで4年生の時から分からなかったことが分かるようになってとても嬉しいです!ありがとうございます!」

    「先生の教え方がゆっくりで丁寧でやっと理解できました!これからも教えて欲しいです!」


    課業時間が終わった後、下校前の7年生の生徒たち7人が笑顔で私のもとに駆け寄ってきました。

    こんなに直接的に伝えてもらって、褒めてもらって、それはもう嬉しいの何の!

    「でも私のネパール語上手じゃないから理解するの難しいでしょ…?」
    と尋ねると、
    「そんなことないですよ!全然分かりますよ!
    あと先生のネパール語めっちゃ可愛いです!」

    とキャーキャーしながら答えてくれました。

    どうやって教えよう…
    難しいなぁ…

    そうやって悩んでいたからこそ、生徒たちの言葉に救われた気がしました。
    と同時に、先生の仕事のやりがいを感じ、
    「よし!頑張ろう!」という気合も再度入れてもらいました。

    直接言葉にして伝えるって大切ですね。
    本当に嬉しかったです。


    以上、7年生の算数指導の記録でした!

    突然舞い込んできた担当授業、指導経験もなかったので大変なことも多かったです。
    2〜3週間という短い期間ではあったものの、私にとっては濃密な日々でした。
    でも大変だったからこそ、教師として成長することができた気がするし、「頑張ればできるじゃん!」と自分のポテンシャルも感じられました(笑)
    生徒たちのおかげですね!
    かわいい7年生の生徒たちと関わることができてよかったなぁと思っています。

    それでは、スバディン!(良い1日を!)

     
     
    JICA海外協力隊ネパール派遣🇳🇵 旅、というより旅を通して得られる新しい考えや学びが好きです おもしろいエッセイを書けるようになりたい

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