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Photo bykasumim

社会人20年目。独立した状態で迎える、はじめての年始。

    転職は7回。
    引っ越しも、転勤を含めて7回目。
    令和7年に独立して、令和8年を迎えた。

    数字だけを見ると、節目が揃いすぎている。
    これまでの人生にない、
    まったく新しい始まりのはずなのに、
    自分でも驚くほど、気持ちは落ち着いている。

    40を過ぎて、
    Switchでゲームをしながら、これを書いている。
    そのくらい、静かな年始。

    独立して、半年ちょっと。
    ありがたいことに、仕事も収入も、
    想像していたよりずっと安定している。
    不安で眠れない、というより、
    淡々と日常が続いている感覚に近い。

    劇的に何かが変わった、という感じではない。
    ただ、静かに、確実に変わっているものがある。

    それは、意思と責任が、自分の手元に戻ってきた感覚。

    やりたいことをやる、というより、
    今やるべきこと、仕込んでおくべきことに、
    ちゃんと向き合えている感覚。
    もちろん、全てがうまくいってる訳ではないが。

    不思議なことに、独立を意識し始めてから、
    同じような状態の人たちと、よく会うようになった。
    類ともとは、まさにこの事かと。

    独立したての人。
    これから独立しようとしている人。

    話していると、不安も、期待も、感覚がよく似ていて、
    自然と意気投合する。

    みんな、独立する前は不安を抱えている。
    それは当然だと思う。

    ただ、一歩踏み出してみると、
    その後どうなっているか聞いてみると
    意外と何とかなっている、という話がほとんど。

    特に、個人や一人起業であれば尚更。
    社員を抱えず、固定費を極力持たず、
    スモールスタートができる。

    自分のような形だと、固定費はほぼかからない。
    まずは、自分一人を食わせていく前提で考える。

    とはいえ、社会保障の高さには正直驚いた。
    会社がどれだけ守ってくれていたかを、
    独立して初めて実感した部分も多い。
    それにしても、つくづく税金は高いと思う。

    もちろん、
    積み上げてきた実績や経験、自信は必要だと思う。
    何もないところから、無計画にという話ではない。

    正直、不安はかなりあった。

    家族もいて、子どももいる状態での独立。
    貯金が潤沢にあるわけでもなく、
    現実的には、自転車操業に近い感覚と思う。

    路頭に迷わせるようなことだけは避けたい。
    その気持ちは、ずっと頭の片隅にあった。

    仕事がなければどうするか。
    登録すればできる仕事はある。
    生きていく術は、世の中には
    思っている以上に転がっている。

    最低限やっていけるだけの経験と積み上げはある。
    そう自分に言い聞かせながらも、
    最後の一歩は、やっぱり簡単ではなかった。

    そんな時に、背中を押してくれたのが、
    「好きにしたらええんちゃう。何とかするやろ?」
    という、妻の一言だった。

    何とかする。
    これは楽観でも、根拠のない自信でもない。
    自分に言い聞かせるための、覚悟の言葉だった。
    それに、何とか出来る、
    生きていくすべは最低限培ってきた、
    仕事は選ばなければいくらでもあると、
    リサーチなどした結果実感していた。
    それに、最悪うまくいかなかったとしても、
    どこかの会社に入れる気はしていた。

    別に社員ではなくとも、
    役割として成果と価値は出せる
    その積み重ねだけは
    この20年やってきたと自分自身に言える。

    正直に言うと、年末年始は、
    もう少し長く、ゆっくり休むつもりだった。

    独立一発目なんだから、
    フリーを謳歌したい
    みたいな学生気分も少しあった。

    でも実際は、
    一般的な会社とほぼ同じカレンダーで動いている。
    仕事があり、人と会い、動いている。

    それはそれで、
    ものすごくありがたいことだと感じている。
    改めて、感謝しかない。

    1年前の年始を思い出す。

    その時は、すでに退職が決まっていて、
    独立の準備を進めている真っ最中だった。

    会社に仕事はすべて置いていく。
    次は、1から自分で仕事を作っていく必要がある。

    社名も、役職も、後ろ盾もない。
    まさに裸一貫。

    ただ、それ以上に大きかったのは、
    コンフォートゾーンに入りすぎて、
    自分の成長や変化が、
    なだらかに止まっていくことへの危機感。

    AIの進化への対応。
    これからの働き方。
    そして何より、
    人生を自分自身に取り戻したい、という意識。

    正解を探していたわけではない。
    自分の意思で選び、
    自分の責任で引き受ける生き方を選びたかった。

    本当の意味で、自由とやりがいを求めて、
    旅に出るような感覚だった。

    独立や起業を、
    絶対的な正義として勧めたいわけではない。

    ただ、
    全く新しい時代に入ってきているのは確かだと思う。
    1社で働き続けることが前提ではなくなり、
    分散し、過去の慣習に縛られず、
    もっと自由に生きられる選択肢が増えている。

    不平不満を言い続けるより、
    まず環境を変えてみる。
    それが転職なのか、引っ越しなのか、
    社内での部署移動なのかは、人それぞれ。

    当たり前ではあるが
    人生も仕事も積み重ねの連続でしかない。
    同じモノを積み重ね続けた結果、
    違和感があるなら
    早めに細かくピボットした方がいい。

    自分を作る、日々の環境に目を向けて
    少しでも変化をさせていく事が
    これからの時代は、本当に大切だと思う。

    何より、他人の人生ではなく
    自分の人生を見つけ、生きていく為に。

    1年前の自分に、今ならこう伝えたい。
    驚くほど、うまくいっている。
    とりあえず前に進め、と。

    考えることは大事だと思っている。
    でも、悩みすぎることに意味はない。

    結局は、考えて、動くしかない。
    どれをしたいか、ではなく、
    どれをしない方が後悔するか。

    この問いがあるだけで、
    自分はずいぶん動きやすくなった。

    社会人20年目。
    独立して迎える、はじめての年始。

    まだ何者でもないし、
    ゴールが見えたわけでもない。

    でも、
    2024年に独立することを決断し、
    2025年には独立を実行し動き、
    2026年は自分史上でも
    暴れ年だったと振り返れる年になる気がしている。

    今は、自分の足で確実に立っている感覚がある。
    小さいが、大きな意味を持つ一歩が動き出した。
    それだけで、十分なスタートだと思っている。

     
     

    nick

     
     
    言語化の流布師。AI時代に、個人や小さな組織がどう自分の言葉で立つかを考えています。テーマはブランディング、地域、中小企業、働き方、起業。現場で感じた違和感を、問いに変え、プロセスに変え、次の行動に変えるための記録です。

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