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フィクションでも考証をしなければならない理由

     『はたらく細胞』で、医師監修がされず作者が独学であのすさまじい知識を身につけそれを漫画にしていたというとんでもない事実が明らかになりました。

     編集さんに相談しても、「所詮漫画だから」と聞き入れてもらえなかったという。漫画は漫画ですよ。だけど、扱っているのが医療や健康に関することなんだから、きちんとした知識とその専門家による監修が必要なのは当然ですよね。間違えて伝えたら、それを信じた読者が取り返しのつかないことになるかもしれませんからね。清水先生としては当然の要求ですし、創作者としての正しい心構えです。

     小説や漫画は娯楽なんだから正しい考証とかどうでもいい、とかいうことを言ってくる人は、残念ながら作り手側にも存在します。娯楽特化だから、とか、どうせ読者はわからないから、とか、いろいろ言ってきますがぶっちゃけただの怠慢です。『はたらく細胞』のような命に関わることでなくとも、根拠のしっかりした知識に基づいて間違いなく伝える姿勢は、創作者にとって当然のことなんですよ。

     だって間違えて伝えたら、それ信じた読者から間違えて伝わる可能性がありますからね。歴史物だったらテストで間違える可能性があるし、現代物でも時事ネタが間違ってたら恥かくことがある。つまり、読者に何らかの損害を与えてしまうことになるんです。

     だから考証はちゃんとしろとか、きちんと調べ物をしろとか言われたもんです。今は普通にありますからね。高校レベルの歴史の知識があればわかるようなあからさまな間違いを、堂々と「時代物です」つって出版した本が。一応参考文献載ってましたけど、それなりの数があったのにどの本にも書いてなかったんですかね。てか、出版する前のチェック入らなかったんですかね。がちの校正さんが見たら絶対ばれるのに……ってか、その道の専門家でも何でもない、古い歴史知識で勉強してうん十年経過してる素人の私ですら間違いに気づきましたからね。

     間違った知識に基づいて書かれてさも正しいみたいに書かれた物語って、普通にストレスですよ。市販ならば、お金と時間と読む労力を払ってもらってるわけです。それでストレスかけてるって、普通に駄目でしょ。食品とかなら一発で問題になって不買運動とか起きるレベル。

     だから、作り手は調べ物をして知識を蓄えて、正しい知識に基づいて作品を書く義務があるんです。ご高尚だの娯楽だからだの関係ない。読者に損害とストレスを与えないため、そして対価に見合う信頼を買ってもらうためです。

     
     
    思いついたことを書いていきたいなと思っています。よろしくお願いします。

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