AIで作ったプレゼンの1枚目を直す。「見せる文字」と「話す内容」を分けよう
プレゼンの構成が決まっても、AIが返した文章をすべてスライドに貼ると、聞き手は読むだけで精いっぱいになります。今日は1枚目を題材に、画面に残す文字と、発表者が話す内容を分けます。
前回の記事では、「相手に何を決めてほしいか」を先に決めました。今回はその次の作業です。架空のカフェが「平日午後の読書席を2週間試す」提案で練習します。実在店の売上や利用効果を示すものではありません。
初案の問題は、情報が一度に出すぎること
この例で確かな設定は「平日午後に空席がある」「店長が読書席の試行を検討している」の2点です。席数、利用時間、売上への影響は未確認です。
AIに「提案の1枚目を作って」と頼むと、たとえば次のような長い文章になります。
平日の午後は空席があるため、読書を楽しみたいお客様向けの席を設けます。まず2週間試して利用状況を記録し、店長が継続するか判断します。席数や利用時間、案内方法はこれから決めます。
文章の意味は通ります。ただ、これを1枚に小さく詰めると、提案の中心と未決定の作業が同じ強さで見えてしまいます。
AIには「画面」と「発表メモ」を分けて頼む
AIには、長い初案を次の指示で整理させました。
上の文章を、1枚目のスライド用に直してください。画面には結論を1行、補足を短い2行まで置きます。発表者が口頭で説明する内容は別のメモにしてください。「売上が増える」など未確認の効果は加えないでください。席数と利用時間は未決定と示してください。
採用した画面の文字は次の3行です。
平日午後の読書席を、2週間試す
席数・利用時間は試行前に決める
続けるかは、利用状況を見て店長が判断
発表メモには「平日午後に空席がある。そこで小さく試す提案です。席数と時間は今日決める必要があります」と残します。聞き手は画面で結論をつかみ、話で理由と未決定事項を聞けます。

画面に見せる文字と、発表者が話す内容を分けた例
図を入れるなら、意味のある1枚にする
写真を飾りとして置くより、「提案→決めること→判断」の順が見える図にすると、話の流れを追いやすくなります。この記事の図も、1枚目に置く文章と発表メモを別の箱に分けています。
実際の資料では、画面を縮小しても結論を読めるか確かめてください。長い行が切れるなら、文字を小さくする前に言葉を削ります。図の色だけで意味を分けず、見出しも添えます。席数や利用時間が決まったら、その事実を確認して2枚目以降へ反映します。
今日の練習
自分の資料の1枚目から、長い段落を1つ選びます。AIへ「画面に置く結論1行・補足2行・発表メモ」を分けて出すよう頼んでください。そして、画面の文字だけを見た人にも提案が伝わるか確認します。
この分け方は、社内提案だけでなく、商品紹介や講義資料にも使えます。AIは短くする案を出せますが、事実が正しいか、相手に何を決めてほしいかは作り手が確認します。
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