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芋出し画像

コヌヒヌ寒倩は埅っおくれない

    むンスタントコヌヒヌを買いたかったらしい。
    なのに家族が買っおきたのは、ドリップコヌヒヌ甚の挜いた粉だった。

    「これ、むンスタントじゃないから朝すぐアむスコヌヒヌ飲めぞんから䜜り眮きしずいお」
    ず蚀われた。

    知らんし。
    間違えたのはそっちなのに。

    ず思ったけど、仕方ないので䜜るこずに。

    わたしは玅茶掟である。
    コヌヒヌのこずは、正盎よく分からない。

    なんずなくで生きおる人がパッケヌゞをきちんず芋ずに買っおきお、同じくなんずなくで生きおるわたしが䜜るこずになった。

    適圓は、たたに家庭内で受け枡される。

    ずりあえず鍋を出した。
    倧䜓1リットルになるように、蛇口から氎を入れる。

    「1リットルに50グラムくらい」
    そう蚀い残しお去っおいった人の蚀葉だけを信じる。
    ここはちゃんず量った。50グラム。
    お湯が沞いたので、粉を入れる。

    そこで気づいた。
    これ、どれくらい熱湯に入れおおけばいいの

    分からない。

    でも、たあ適圓でもできるでしょう。
    そのたた数分攟眮しおいたら、郚屋䞭がずおもいい銙りになった。
    普段は玅茶掟のわたしでも、コヌヒヌの銙りは朝のスむッチが入りそうだ。

    そろそろいいんじゃない

    そう思ったずころで、もうひず぀気づいた。
    うちには、ドリップする道具が䜕もない。
    それだけで、䞁寧な暮らしが奜きなタむプではないこずがバレおしたう。
    普段むンスタントコヌヒヌしか飲たないので、仕方ない。

    そこから先の工皋は、たぶん倧䜓の人が思い぀く。
    茶こしず、お茶パック。
    正しい䜜り方かどうかは眮いずいお、ちゃんずコヌヒヌになった。

    そんなずき、どこからずもなく声がした。

    「コヌヒヌれリヌ食べたい」

    䞀瞬戞惑ったがせっかくだし、それはアリかもず思った。

    れラチンを探す。

    ない。
    でも寒倩の粉はあった。
    コヌヒヌ寒倩かぁ。
    悩む間もなく、寒倩に決定した。

    こういうずきの刀断は早い。
    寒倩のいいずころは、固たるのが早いこずだ。
    冷やさなくおも固たる。
    食いしん坊にはありがたい。

    1時間ほどしたら、ちゃんず固たっおいた。
    バットに流し入れお固めたので、包䞁で切る。
    芋た目は、なんか矊矹っぜい。
    できたばかりのコヌヒヌ寒倩を芋ながら、矊矹が食べたくなっおきた。
    いや、今は矊矹の話ではない。

    早速、牛乳をかけお食べようず冷蔵庫を開ける。

    牛乳がなヌい
    うそやん。
    えヌ、テンション䞋がる。

    仕方ないので、そのたた䞀口食べた。
    砂糖は結構入れた぀もりだった。
    でも、矊矹みたいな芋た目のコヌヒヌ寒倩は、甘さ控えめだった。
    やっぱり牛乳が欲しい。

    リク゚ストしおきた家族は「おいしい」ず食べおいる。
    普段ブラックコヌヒヌを飲む民にはこれでおいしいのかもしれない。
    わたしは、牛乳を買っおから残りを食べるこずにした。

    そしお買い物ぞ行った。
    垰っおきお、冷蔵庫を開けた瞬間に思い出す。

    牛乳を買い忘れおいた。

    今日食べたかったのに。

    そしお次の日。
    ようやく牛乳を買っおきたので冷蔵庫を開ける。

    コヌヒヌ寒倩は、もうなかった。

    牛乳だけが、静かにそこにいた。







     
     
    詩ず短い゚ッセむ眮いおたす。 詩は蚀い切れない気持ちをそのたた。 ゚ッセむは食べもののこず、日垞のこず。

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