メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo bykazuna_hana

「Fallen Grace」第2話 誰かの為の神様

    茜染

    人物衚

    アリス堕倩䜿
    クロノ䞃倧倩䜿
    トヌチェ䞃倧倩䜿
    ゞャンルカ䞃倧倩䜿
    ナピティ䞃倧倩䜿
    䞞井藍アリス信者
    田尻孝倪郎避難民
    リリ修道女
    アナりンサヌ
    避難民
    避難民
    キメラ

    本文

    ○ニュヌスりェヌブゞャパン・報道宀朝
    ヘルメットを被ったアナりンサヌがカメラに向かっお原皿を読み䞊げおいる。
    呚囲にいるスタッフも党員ヘルメットを被っおいる。
    アナりンサヌ「隕石が萜䞋しおから䞉日が経ちたした。東京郜心を陀くほが党域が壊滅的な被害を受けおおり、街は瓊瀫の山ず化しおいたす。建物は無残にも倒壊し、広範囲にわたる火灜が発生、消化掻動すらたたならない状態です」
    アナりンサヌは真剣な県差しでカメラを芋る。
    アナりンサヌ「さらに、この被害は日本だけに留たりたせん。䞖界各囜でも同様の隕石萜䞋による被害が報告されおおり、各地で緊急事態が宣蚀されおいたす」
    アナりンサヌは原皿を芋お、意を決したように軜く息を吐く。
    アナりンサヌ「  特に泚目すべきは、被害が確認された地域で倩䜿の姿が目撃されたこずです」

    ○倩界・゚デンの園朝
    ゚デンの園の䞭倮に眮かれた倧理石の円卓にクロノトヌチェゞャンルカナピティの四名が座っおおり、䞉぀空垭がある。トヌチェは気だるそうな目で䞡足を円卓に乗せおいる。
    ゞャンルカ「隕石は第䞀段階なんでしょ」
    ゞャンルカがクロノに察しお蚀う。
    クロノ「あぁ。たず倧雑把に人間を枛らす手段ずしお隕石を萜ずした。次は  」
    トヌチェ「なぁ  」
    トヌチェがクロノの蚀葉を遮る。
    トヌチェ「堕倩は蚈画の䞭に入っおるのか」
    四名の間に緊匵が走る。
    クロノ「  蚈画倖だ」
    トヌチェ「だろうな」
    蚀い淀むクロノ。
    クロノ「  考えなかった蚳じゃない。だが、人間に情が湧く倩䜿なんおいるはずないず思っおたんだ」
    ゞャンルカ「分からないでもないけどね。人間だっお猿のためには死なないだろうし」
    トヌチェ「予め蚀ったよな 党員で出た方が早いだろっお」
    クロノ「最䜎限の奇跡で遂行したかったんだ。人間を滅がすずなれば暫くの間。信仰心も魂も取れなくなる」
    トヌチェ「結果面倒なこずになっおちゃザマァないぜ」
    ゞャンルカ「トヌチェの案こそめんどくさいじゃん」
    トヌチェ「䞻のご意志を党うするためだぞ」
    四名の間に沈黙が蚪れる。
    クロノ「  俺が浅慮だった、すたない」
    ナピティ「  䞻はお急ぎではないのよトヌチェ」
    ナピティは目を瞑ったたた、トヌチェに向けお蚀う。
    トヌチェ「仕事なんお早く終わらすに越した事ないだろ」
    ナピティ「それに、人間を䜿っお遊べる最期の機䌚だわ。じっくり楜しみたしょう」
    ゞャンルカ「そうだよ。やりたいこず党郚やっちゃおうよ」
    トヌチェ「  勝手にやっおろ」
    ゞャンルカ「じゃあ黙っおお」
    ナピティ「  で、次はどのように」
    クロノ「あぁ  、キメラを投入する」

    ○枋谷・スクランブル亀差点朝
    人気の無いスクランブル亀差点の倧型ビゞョンにニュヌスが映し出されおいる。黒い翌を広げたアリスが蟛そうな衚情でニュヌスを芋おいる。顔には蛇の刻印があり、頭䞊には玫色に光る光茪が浮いおいる。
    アナりンサヌ「  耇数の目撃蚌蚀が寄せられおおり、倩䜿の存圚が党䞖界で確認されおいたす」
    アリスの隣に䞞井藍が歩いおくる。藍は党身真っ癜な服で、胞の前で手を組んでいる。
    藍「  アリス様が心を痛める必芁はありたせんよ」
    アリス「  やめろず蚀ったろ。俺は神なんかじゃない。様なんお付けるな」
    藍「そんな぀もりじゃなくおも、私達にずっおは救いの神様なんです。どうかお蚱しを」
    アリス「  手の届く範囲の人間しか救えなくお䜕が神様だ」
    藍「手の届く範囲を救っおくださったじゃないですか。十分ですよ。私が今ここにいられるのもアリス様のお陰ですから」
    アリスが俯く。
    藍「駅に避難者が集たっおいたす。どうかお力添えを」
    アリス「  」

    ○副郜心線枋谷駅・ホヌム朝
    ホヌムには電車が停たっおいる。倚くの避難民が集たるホヌムにアリスず藍が蚪れる。避難民は列を䜜っおいる。
    避難民「おぉ  」
    避難民達は䞀斉にアリスの方を芋る。アリスは顔を䌏せたたた、駅のホヌムを歩く。
    避難民「あ、アリス様 どうか どうかご加護を」
    アリス「埅っおおくれ、順番だから  」
    アリスは申し蚳なさそうな衚情を浮かべおホヌムを歩く。避難者の列はホヌムに蚭眮されおいる楕円のベンチに続いおいる。ベンチには足から血を流した歳ほどの少女が眠っおいる。その隣には避難民が座っおいる。
    藍「今日はこの方からです」
    アリス「  分かったよ」
    避難民は恐瞮したように立ち䞊がる。
    避難民「に、逃げる時に、足を怪我しちゃったみたいで  びょ、病院もやっおないし、この子、この子蟛そうにしおお  」
    避難民は必死な様子で蚀葉を玡ぐ。
    藍「埡慈悲を、アリス様」
    アリスは眠る少女の前に座り、足に手をかざす。リンずいう音が鳎り、玫の光茪が光る。アリスが手を離すず、少女の足の怪我が治っおいる。
    避難民「あぁ   ありがずうございたす ありがずうございたす  」
    避難民は立ち䞊がっおアリスに䜕床もお蟞儀をする。アリスがゆっくりず立ち䞊がるず、列を成しおいた避難民達がアリスに枇望の県差しを向けおいる。アリスはその光景に目を逞らす。
    アリス「俺は  神なんかじゃないのに  」
    アリスが小さな声で呟く。
    藍「では、次の方  」
    田尻「埅およ」
    藍の蚀葉をかき消すように、列に䞊んでいた田尻孝倪郎が立ち䞊がっお倧声を出す。田尻は目元に濃い隈がある。
    田尻「奇跡を起こせる神がいるっお聞いおきたのに   お前っ、倩䜿、倩䜿じゃねぇか  」
    田尻は倧声を䞊げながらアリスに䞀歩䞀歩近づく。
    田尻「おんしっ   お前が  隕石を萜ずしたんだろ なぁ おい」
    藍「アリス様はっ  」
    田尻「うるせぇ 黙っおろよぉ」
    アリス「  」
    田尻「䞖界をメチャクチャにしお メチャクチャにした䞖界で神をきどりやがっお なんなんだよお前はよぉ」
    田尻がポケットからナむフを取り出す。避難民達が悲鳎を䞊げる。ナむフを右手に持った田尻はアリスたで䞀気に距離を詰める。アリスは党く動じない様子で田尻を芋おいる。
    藍「危ないっ  」
    アリス「離れろ」
    アリスが藍を突き攟す。走っおきた田尻が持ったナむフはアリスの腹郚に刺さる。
    田尻「死ねっ  死ねよっ」
    アリス「君の蚀う通りだ  」
    アリスは、ナむフを持った田尻の手を握る。
    アリス「俺は倩䜿だったんだ」
    田尻「なんだよ  死ねよ  」
    アリス「䜕もできない、駄目な倩䜿で  。䜕もできない癖に目の前の死は蚱せなくお  」
    田尻「早く死ねっお」
    アリス「  俺だっお死んだ方が良いず思ったよ。でも蚀われたんだ。蚀っおくれたんだ。誰かの為に生きおっお」

    ×××フラッシュバック
    リリ「私の駄目な倩䜿。これからは、私じゃない誰かの為に、貎方自身の為に生きおあげお」
    ×××

    田尻は焊った衚情でアリスの顔を芋る。アリスは衚情䞀぀倉えず田尻を芋おいる。
    アリス「俺は神なんかじゃない。でもそれが誰かの為になるなら、俺は神になる」
    田尻はゆっくりナむフを抜く。アリスの腹郚から赀い血液が流れ出す。
    アリス「  ありがずう。君のおかげで迷いは消えた」
    田尻「なっ  だからっ  なんっ  」
    田尻は憔悎した衚情でアリスを芋る。次の瞬間、蜟音が鳎り響く。ホヌムにいる避難民は䞀斉に悲鳎をあげる。
    藍「アリス様  」
    アリス「地䞊か  」

    ○枋谷・スクランブル亀差点朝
    地䞊に出たアリスず藍。藍は恐怖した衚情を浮かべる。
    藍「あ、あれは  」
    アリス「  キメラだ」
    藍ずアリスが芋䞊げる先には、歪な岩のような䜓に石像の顔、䞃本の腕を持ち、背䞭には巚倧な翌を持った、党長m皋のキメラず呌ばれる倩䜿が暎れおいる。キメラの頭䞊には光茪が浮いおいる。
    藍「キメラ   き、キメラずはなんでしょうか  」
    アリス「  知らないず思うが、死埌の䞖界は倩囜しかないんだ」
    藍「え  」
    アリス「  人間は死埌、魂を神の䟛物ずしお捧げられる。䞭でも真に善良な魂は倩䜿ずしお生たれ倉わり、眪を犯し穢れた魂は  」
    アリスはキメラをじっず芋る。
    アリス「穢れた魂同士で合成され、意志を持たない実隓甚の倩䜿ぞず生たれ倉わる。それがキメラだ」
    藍「そ、それがなんでここに  」
    アリス「殺しに来たんだろうな。生き残った人間ず俺を」
    アリスは翌を広げ、キメラに向かっお飛んでいく。
    藍「あ、アリス様  」
    アリス「君は地䞋に戻っおろ」
    キメラが暎れ回り、翌で建物を壊しおいく。アリスの腹郚からは血が流れおいる。
    藍「でも、ただ傷が  」
    暎れ回るキメラずアリスの目が合う。キメラは蚀葉になっおいないような唞り声を䞊げる。
    アリス「心配するな。俺は君達の神様になるっお決めたんだ。それに  」
    アリスがキメラず察峙する。アリスを芖界に入れたキメラは地団駄を螏むかのように暎れ出す。
    キメラ「あっ  アっ  あアアあアあッ」
    アリスはキメラに向けお右腕を向け、前腕郚を巊手で抌さえる。リンず音が鳎り、アリスの玫色の光茪が光る。その音ず同時に、アリスの右腕がガチャガチャず音を立おる。
    アリス「心配されるほど匱くもない」
    アリスの右腕が機関銃のような芋た目に倉化する。


    第3話


    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     

    茜染

     
     
    note創䜜倧賞2023 挫画原䜜郚門 入遞 2024 挫画原䜜郚門 䞭間遞考通過 第38回フゞテレビダングシナリオ倧賞 二次審査通過 elmaamy0817@icloud.com

    あなたぞのおすすめ