
【第1話】投資で400万円失った会社員が5000万円を築くまで—逆境リーマン投資再生記—
プロローグ 本屋の片隅で感じた「違和感」
自動車関連の製造業界において、技術者として働きだして約20年間。
そんな何の変哲もない、どこにでもいる普通のサラリーマンである私が、本書を執筆しようと思い立ったのは、家族と週末に訪れたショッピングモールでの、なんてことのない日常の一幕がきっかけだった。
妻は子供たちに買い与える文房具を選び、両親からもらった図書カードを握りしめた子供たちは、学習教材や児童書を探して棚を巡っている。
私はといえば、もともと読書という世界には疎い人間だ。
四十数年の人生で、読了した本は両手に収まるほどしかない。
そんな私が本屋でできることといえば、新刊コーナーで今どんな本が人気なのかを、ミーハーな気持ちで眺めることくらいだった。
「今、話題の本」
「これを読めば間違いなし」
威勢のいいポップが躍る新刊を手に取り、パラパラとページをめくっては閉じ、また次の本へ。
それが私の、本屋でのいつもの過ごし方だ。
その日、ふとビジネス書の棚に目を向けると、そこには魅力的なタイトルが並んでいた。
『億り人になるための投資術』
『新NISA、最速攻略法』
どれも、ページを開けば「これをやりさえすれば全てが上手くいく」と言わんばかりの成功法則が書き連ねてある。
本屋の片隅で、私は少しだけ「違和感」を感じていた。
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