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天玉そば【我が干しそば道 精進の121杯目】

    【我が干しそば道 精進の121杯目】

    ●メニュー名:
    天玉そば(生たまごトッピングのかき揚げ天ぷらそば)

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    ●ご挨拶:

    やぁ諸君、ご機嫌いかがかな?
    全日本干しそば党 党首の佐奈田堂さなだどうだ。
    一束の干しそばから始まる壮大なマンネリズム劇場、
    我らが全日本干しそば党の党本部 公式noteへようこそ。
    本日も、諸君たちの潜在意識に語りかけるマンネリズムでサブリミナルな一杯をお届けしよう。ご覧になったあと、きっと君はどんな麺類より干しそばを欲する筈だ。それとも今日は天玉そばがほしくなるかな?
    ・・引き返すのなら今のうちだぞフフフフフ。

    ●解説:

    本日ご紹介の一杯は「天玉そば」だ。
    天玉そばというだけじゃ分からない御仁も多いことだろう。もう少し分かりやすく説明すると、駄そばのアイコン「かき揚げ天ぷらそば」に、生卵もしくは温泉卵を投下した贅沢な一杯なのだ。
    いつものかき揚げ天ぷらそばを手繰りつつ途中で卵を無慈悲に崩し、まろやかさ追加で更に楽しめる一杯で二度おいしいアジヘン仕様なのである。

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    まずは天玉そばのベース「かき揚げ天ぷらそば」から、いつものように厚めに説明したい。
    立ち食いそばをイメージした際、世の大多数の人々が最も頭に思い浮かべるという駄そばの看板娘「かき揚げ天ぷらそば」の誕生は、一般的には江戸時代後期、店舗を構える蕎麦屋ではなく屋台そばで発祥したという。それもかけそばや盛りそばぐらいしか出さない屋台の夜鷹蕎麦(夜蕎麦売り)ではなく、所謂タネものも提供する屋台蕎麦、ワングレード高い形態「風鈴蕎麦」だということだ。
    グレードが高いとはいえ、風鈴蕎麦が提供する天ぷらなどのタネものは、屋台蕎麦と同様に伸びた蕎麦に醤油辛い汁をぶっかけただけの、平たく言えば不味い蕎麦を、少しでも旨く食べやすいようにと工夫・発展したものだ。天ぷらや練り物などを加えることで、その油分で口に流し込みやすくするためのものでもある。
    その中でもかき揚げ天ぷらは、基本的には廃棄寸前の屑野菜を適当に小麦粉で絡めて天ぷらにしたもので、その形状から衣が吸う油分も多く、屋台の不味い蕎麦と蕎麦汁に油分タップリのコクを加えることができた。そのせいか当時からトッピングとして人気が高かったようだ。
    なにより江戸時代は究極のリサイクル社会だ。このかき揚げ天ぷらもそういった背景が、ようは勿体ない精神、もしくはゴミでもお金にしようとする江戸庶民の余地のない豊かな事業化発想能力が引き金になった結果、誕生したものなのかもしれない。
    いずれにせよ人口の一極集中が進み、さらに男ばかりがやたら多く、今の時代のようなファストフード社会であった当時の江戸の生ごみ削減には、大いに貢献したことだろう。
    そんな本日のかき揚げは、味の錬金術師「味のちぬや」の「6種の具材海鮮かき揚げ」を利用。エビやカニが実は苦手な私にはちょっと嬉しく、その手の不気味な節足動物は少な目で、かわりにイカや野菜が多いものなのだ。そして電子レンジ加熱で簡単お手軽に、ボリューミーで美味しいかき揚げが味わえる逸品なのである。
    どうだ、これだけでも旨そうだろう。
    そこに今回は生卵が装備されグレードアップ!

    天
    玉
    そ
    ば
    へ
    昇
    華

    ・・と相成るわけだよ( ̄▽ ̄)

    生卵ついででせっかくだ、そんな生たまごを食す我らが日本の食文化を、世界はどう見ているかについても軽く触れておこう。
    日本人であれば、生たまごを食べる様子を見ても別段不快に感じることはないだろうが、これが海外の人々からすると悪食にみえるようで、異文化コミュニケーションの際にはお気をつけいただきたい。
    そして、いくら諸君たちが旨いと思っても、今回のような天玉そばを勧めてはいけない。今の時代、海外のSNSで「日本人に差別された侮辱された虐げられた!」と国際問題になりかねないのでご注意されたい。
    まぁようは、海外では「生たまご=食中毒」が当たり前で、さらにそんな汚いものを平気で食べる「野蛮人」という見られ方なのだ。
    映画「ロッキー」で、主人公が体力作りにとビールジョッキいっぱいの生たまごを飲むシーンがあるが、海外のそんな事情を踏まえて再度観ると、あのシーンの背景がよくわかる。
    なににせよ海外では卵の滅菌処理が日本のように行き届かず、サルモネラ菌による食中毒の懸念があるために、現在進行形で21世紀の今でも嫌われているのだ。
    この菌は一定数以上を口にすると、半日〜2日ほど潜伏期間を経て激しい腹痛や嘔吐、下痢といった症状を引き起こす、そりゃ嫌われるわけだ。
    さらに一神教のキリスト教圏では、生たまごを好んで食べる「蛇=アンチキリスト」にも連想されやすい。
    まぁところ変われば何とやらだが、日本は八百万の神々集う「神の国」で私自身は神道で仏教徒だ。私はノープロブレムでモーマンタイなのだが、世界は広いのだよ、厄介なほどにな。。
    ちなみに昨今は、そんな日本の生卵が人気で、香港や台湾をはじめ東南アジアに高値で輸出されている。安全な生食たまごを求める層は、日本以外にもジワジワと増えつつあるようだ。

    今回の一杯は、そんな一神教圏で嫌われてるけど、とっても美味しい生卵の白身の淵を、少しでも月見そばのように白くさせたいがため、汁の温度を別鍋で沸騰直前まで上げている。

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    そして茹で上がったそばをドンブリに入れ、蕎麦玉の中央を凹ませてタマゴポケット化させ、静かに生卵を配置だ。このあとは別鍋で用意したアツアツ汁を、これまた静かにドンブリに注ぎ込むのである。
    みるみる卵の白身が白くなってくるのを眺めながら、用意してあった天ぷら、ネギ、ワカメなどを手際よくトッピングしたら出来上がりだ。

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    先ほど汁温を沸騰直前まで上げているといったが、通常の立ち食いそばの汁温は大体「75~80℃辺り」だ。これは業務用スープストッカーの温度設定で75℃~80℃に設定されていることが多いようで自ずとそうなる。中には85℃ほどのお店もあるかもしれないが(機器は最大で90℃だった筈)、そもそも汁温の低さは食べやすさに繋がり、お店の回転率UPのためにも大変重要なことなのだ。逆に蕎麦がガチガチに熱い汁で出てきたら、誰でも食べるのに時間を要する筈だ。
    しかし実のところこの汁温「75~80℃辺り、もしくは85℃辺り」の蕎麦汁では、生卵を投下しても白身が中々白くなってくれない場合が多い。冷蔵庫から出したばかりの生卵ではなおさらだ。
    それ故に今回は汁を沸騰直前にまで調整しているのだ。ドンブリに注いだ時点でも90度以上は確実だと思う。
    そういえば、立ち食いそばの汁温が一般的な蕎麦屋の汁より低いのは「つゆの味をより繊細に感じさせるため」などと一部で言われているが、それなら通常のお蕎麦屋の温そばの汁温の高さが説明できない。
    ・・とはいえだ、このように色々なことをいう御仁が多くて世の中は非常に面白いとも思っている。百人いれば百通りの答えがあっても良いじゃないか。私はつくづくそう考えている。

    そう、実は私は寛容なのだ。

    一歩間違えると他人に無関心だと誤解されがちだがなフフフフフ。

    まぁ私の話はどうでもよいな。
    あ~さて、続いては今回使用の干しそばについても解説をさせていただきたい。今回は、私の愛する駄蕎麦感に満ち溢れ、且つ田舎の蕎麦屋の趣が高い茂野製麺製「そば」を使用だ。
    この干しそばは、駄そば大衆そば味の干しそばとしては、信州ほしの製ローソンspec、日本伝承蕎麦と同様に私が好みのものだ。この蕎麦の大きな特徴「懐かしい味」は、寛容性のない今の時代の中で疲れた人々をホッとさせるリラクゼーション効果の高いものだ、独特の柔らか食感がそう感じさせるのだろうか。
    そのせいか、実は冷しよりも今回のような温そばのほうが、よりおいしく感じられる干しそばなのである。
    この蕎麦は、Big-Aなどイオン系列のお店で度々見られる量販店向けの干しそばで、3人前で98円(税別)と爆安価格なところも素晴らしい、まさに茂野製麺は我ら庶民の救世軍、正義の味方No.1企業なのである!

    ●干しそば:

    茂野製麺 そば(一袋98円/3人前)
    ※一人前使用

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    ●つゆ:
    キッコーマン濃いだし本つゆ
    ヤマサしょうゆ
    (つゆ50cc しょうゆ10cc 水300cc)

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    ●海鮮かき揚げ:
    味のちぬや 海鮮かき揚げ

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    ●生たまご:
    菜の花エッグ 産直たまご(サイズミックス)
    宮本大史さんの顔写真があるもの
    販売はコープデリ生活協同組合

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    ●長ネギ:
    千葉県産

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    ●カットわかめ:
    ふえるわかめちゃん
    理研食品製

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    ●七味唐辛子:
    エスビー食品(10振り)

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    ●コメント:
    名代富士そばさん、まったく済まない。貴兄の名物の掻き上げ天ぷらそばが霞んでしまうほどの旨い一杯を、さらにその上位メニューである天玉そばさえも超えかねない一杯を、またうっかり点ててしまった。
    なにより貴兄の掻き揚げ天ぷらそばと甲乙つけがたいまでに旨いこの天玉そばを、贅沢にも家そばでいただけるという至福よフフフフフ。
    そうそう、海鮮かき揚げ天ぷらそばは、過去にここでも一度ご紹介させていただいている。ご興味があったらご覧いただきたい。


    ●諸注意:
    特になし、素晴らしい一杯だ。

    ●全日本干しそば党 党首より:
    干しそばの神様そば神様のお導きにより、至高の一杯「天玉そば」を点てられました。さらにこの一杯は干しそば故に一般の外食産業でよく使用される保存料など添加物が非常に少ない一杯、我ら全日本干しそば党が目指す滋養強壮健康長寿不老不死のスローガンどおりでございます。しかも光熱費込みで大体100円ちょいで点てられました。
    本当にありがとうございます!
    蕎麦神様は偉大なり!
    蕎麦神様は偉大なり!
    蕎麦神様は偉大なり!

    諸君、干しそばの光に( ゚д゚ )クワッ!!

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    ●追伸:
    全日本干しそば党の歴史は、Instagramから始まった。
    https://www.instagram.com/sanada_do/

    ※本稿は、Instagram 2024年12月21日のPOSTより引用・加筆

     
     
    ここは私が干しそばで点てた家そばの備忘録。決して町の立喰いそば屋の食レポではない。私は干しそばで点てる駄蕎麦・大衆蕎麦を日々世界に発信する秘密結社「全日本干しそば党」党首である。党は現在、北は北海道から、南は遠く海を越え香港に支部を置く。 諸君、干しそばの光に( ゚д゚ )クワッ!!

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