
松村林処女狂句集設計資料『凡才』
六月六日、碌碌の日。
蟷螂生の時候の、閑霧舞う夜。
◇ ◇ ◇
【雅号】
三俳聖の木偏の漢字を拝借
松尾芭蕉 松
与謝蕪村 村
小林一茶 林
→松村林(まつむら・りん)
【肩書】
狂句師
【分類】
音韻狂句(造語)
【技巧】
音歌取り(造語)
【主題】
松村林の漢字の旁を抽出
公 [訓] きみ
寸 [訓] わずか
木 [音] ボク
→きみとぼくのわずかな木→『盆栽』
【章題】
花札の引用
牡丹 小林一茶(蝶・水無月)
萩 松尾芭蕉(猪・文月)
紅葉 与謝蕪村(鹿・神無月)
【原句】
我と来て遊べや親のない雀
やせ蛙負けるな一茶これにあり
露の世は露の世ながらさりながら
鐘消えて花の香は撞く夕哉
夏草や兵どもが夢の跡
古池や蛙飛び込む水の音
閑さや岩にしみ入る蝉の声
春の海終日のたりのたりかな
春の暮家路に遠き人ばかり
葱買うて枯木の中を帰りけり
暮まだき星の輝く枯野かな
山暮れて紅葉の朱を奪いけり
【構造】
狂句:我乏し游べぬ黄金無き勤め
原句:我と来て遊べや親のない雀
われともし あそべぬこがね なきつとめ
われときて あそべやおやの ないすずめ
a e o o i / a o e u o a e / a i u o e
a e o i e / a o e a o a o / a i u u e
【端書】
七十二候のアナグラム
『盆栽』 蛙始鳴の時節に、花霞めて詩湧く。
かわずはじめてなく→はなかすめてしわく
『凡才』 蟷螂生の時節の、閑霧舞う夜。
かまきりしょうず→しずかきりまうよ
【附録】
飢ゑに屈す己糧求めば剥ぐ檜皮
生き急ぎ倒れ臥す友春野ばら
秋来れば栗抱ふなり兵十に
◇ ◇ ◇
書名:松村林処女狂句集設計資料『凡才』
著者:松村林
編集:石川あいる
発行:令和八年六月六日
附録:未発表句三篇
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