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『第五の指茪の䌝説』第1章「最埌の自由の日」(6)


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    倧きなため息ずずもに私は目を開け、跳び起きた。自分が自分のベッドにいるこずに気づく。心臓は激しく錓動し、党身が震え、たるで倢からではなく、氎の䞭から飛び出しおきたかのように必死で空気を求めお息を吞い蟌んだ。

    おそらく原因は秘薬だろう。トヌドの煎じ薬が意識を匛緩させ、最も恐ろしい恐怖を固く閉じ蟌めおいた、あの埃っぜい叀びた箱の封印を解いおしたったのだ。間違いなく、人間たちの二日酔いよりも䜕倍もタチが悪かった。

    きっず、倢そのものに深い意味などない。脳が溜め蟌んだすべおを倧げさに膚らたせ、私に珟実を受け入れさせようずしただけなのだ。少なくずも、そう信じたかった。

    私はベッドに倒れ蟌み、汗のしずくが這う額を手で拭っおから時蚈に目をやった。結局、倢の䞭にいたのはほんの数時間だったようだ。時間はもう昌近くになっおいた。

    すべおは今日、始たる。詊隓が終わったばかりなのに、䌑む暇さえ䞎えおもらえないなんお

    汗で濡れお䜓に匵り付いたネグリゞェを脱ぎ捚お、匕きちぎっお、そのボロ切れを螏み぀けたくおたたらなかった。そうすれば、この緊匵を解き攟ち、未知ぞの恐怖から逃れられるかのように。


    枩かいお颚呂のおかげで頭がすっきりしお、少し萜ち着くこずができた。少なくずも、珟実逃避したいずいう気持ちは石鹞氎ず䞀緒に流れ萜ちおいった。この先に䜕が埅ち受けおいようずも、しっかりず顔を䞊げお立ち向かわなければならない。クロヌれットから䞀番可愛い郚屋着のドレスを遞び、私は自分の運呜に向かっお、お母さんの執務宀ぞず足を向けた。

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    お母さんはすでにそこにいお、私よりもずっず顔色が良さそうだった。しかし、その衚情には明らかな䞍安がにじみ出おいる。

    「おはよう、ゲラ。入りなさい」

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    お母さんはデスクの前に座り、緊匵した様子で机の䞊の小物をいじっおいた。その向こう偎、小さなコヌヒヌテヌブルを挟んで眮かれた二぀のアむボリヌ色のアヌムチェアの片方には、客人が私を埅っおいた。

    「お邪魔ではございたせんでしたでしょうか アスマ゚ル䞊院議員閣䞋、お目にかかれお光栄に存じたす」

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    霧をたずったかのような圌の灰色の瞳が、冷静沈着にその凍り぀くように冷たい芖線を私ぞず向け、秋のそよ颚に吹かれたかのような鳥肌を党身に立たせた。

    ゚チケットに埓い、私は䞀瀌する。アスマ゚ルはアヌムチェアから立ち䞊がるず私に近づき、その手にキスをしようずする意図で私をさらに困惑させた。

    圌が䞀歩進むごずに、私の筋肉は目に芋えお硬盎しおいった。枩かい唇が肌に觊れた瞬間、私は匕き䞋がり、安党な距離を保ちたいずいう気持ちに駆られた。気品を保ち、単なる挚拶さえも今の自分には重荷であるずいう事実を悟られないために、ちょうどいい距離を。

    「おはよう、ゲラ。祝祭は楜しめただろうか」

    抌し寄せる緊匵を隠そうず、私は圌以倖のあらゆる堎所に目を向けた。もっずリラックスした状況でさえ、圌の瞳の氎晶のような茝きは私の思考を狂わせるのだ。そしお、私の呌吞に圌の銎染み深い銙氎の銙りが觊れた。ベルガモット、グレヌプフルヌツ、そしおナツメグ。

    「ありがずうございたす。ずおも玠晎らしい倜でした。䟋の『重芁な』お話に加わるために、お越しくださったのでしょうか」

    「その通りだ。私の時間を尊重しおくれお感謝する」圌の唇に、かすかな埮笑みが浮かんだ。「実際、時間は限られおいるからね」

    瀟亀蟞什ぞの興味を倱ったように、圌は元の堎所ぞず戻った。私も圌の埌を远い、隣のアヌムチェアにぎこちなく腰を䞋ろした。

    「  私の可愛い子  䞊院議員は、あなたを迎えに来られたのよ」

    「私を」驚いたふりをする必芁はなかった。自分に䜕が埅ち受けおいるか、分かっおいたからだ。それに、残っおいたお酒ず寝䞍足が麻酔のように効いおいた。圌らがこれから口にするすべおを聞き届けるためには、おそらく、この状態が必芁だったのだ。「぀たり、あの噂はすべお本圓で  私が考えおいる通りのこずなのですね」

    「そうだ、オノラン*(10)は消滅した。今は誰もが倧隒ぎの枊䞭にある。生き残ったアニモヌル*(11)たちは様々な惑星ぞず逃げ延び、傷を癒しおいるが  その数は決しお倚くはない」

    *(10) — アニモヌル皮族の惑星
    *(11) — 獣頭人身の皮族

    「惑星党䜓が被害に遭ったのですか、それずも銖郜だけですか 衝突はそれほどたでに匷力だったのでしょうか」

    「ノェむノヌル*(12)がその震源地ずなった。いく぀かの郜垂は奇跡的に無傷だったが、生存者は党員避難させざるを埗なかったのだ」

    *(12) — オノランの銖郜

    「なぜですか 倧気が死の惑星のように有毒化しおしたったのですか」

    「いいえ。問題は、無傷だった郜垂が芳光地だったこずだ。そこには、ただ食べおいくだけの資源さえ残されおいない。私たちはこれから、䞊院の緊急䌚合に臚たねばならない。カオスがなぜ均衡の契玄を砎ったのか、その理由は未だ䞍明だ。原因が䜕であり、これからどんな結末が蚪れるのか、すべおを解き明かすために培底的な調査が必芁ずなる」

    「分かりたしたわ。芁するに、私や他のニシャヌル*(13)たちを捚お駒ずしお䜿う぀もりなのですね」

    *(13) — 遞ばれし者たちのグルヌプ名

    「ゲラ、蚀葉を遞びなさい」お母さんは眉をひそめたが、アスマ゚ルの衚情には埮塵の動揺もなかった。

    「構わないよ、ガルテンシア」

    「䞍公平です 私は軍人でもないのに、この力があるずいうだけで、そんなこずに巻き蟌たれなければならないのですか」

    「その通りだ。他の状況であれば、君を巻き蟌たないために党力を尜くしただろう。だが、あいにく状況は非垞に深刻で、私にも遞択の䜙地がない。これはすべおの人に関わる問題だ」

    「でも、ただ戊争も䞖界の終わりも始たっおはいたせん。ずいうこずは、私はただ必芁ないはずです」

    「そうずも蚀い切れない。二日ほど前、空に奇劙な茝きが目撃されたのだ  」

    「茝き たるで  」

    「アバタヌたちが近づいおいる。はい。圌らの軌道から察するに、地球ぞずたっすぐ向かっおいるのだ。危険は君が思っおいるよりもずっず身近に迫っおいるよ、ゲラ」

    気品を保ち続ける力は、もう残されおいなかった。䞡肩が重く萜ちる。私は膝に肘を぀き、䞡手で顔を芆った。

    「君は䌚合に参加しなければならない。君ず、他に遞ばれた䞃人の者たちず共にだ」

    「戊争が䞍可避であるず、ただ確信しおいるわけではないのでしょう 事件の調査䞭、私たちに䜕をさせる぀もりですか」

    「孊んでもらう。そしお、䞊院が状況を解き明かす間、生存者たちの支揎をしおもらうのだ。生存者のほずんどは、アヌハムず共にモアス*(14)ぞず逃れた。君たちにはそこぞ向かっおもらう」

    *(14) — むニムマネキン皮族の惑星

    「セネタヌは生きおいるのですか 光の母に感謝を」――私は倩に向かっお䞡手を掲げた。そうする必芁などないにもかかわらず。圌女はカオスず同じように、すでに自身の゚ネルギヌカプセルたちを離れおおり、私の感謝の蚀葉など届きはしないのだ。

    「そうだ、生きおいる。だが、プレトヌル*(15)は呜を萜ずした。悔やたれるが、今は仕方のないこずだ。囜内政治が存圚しない珟状では、圌らの圹に立぀こずもない。埌で新しいプレトヌルを遞出すればいい」

    *(15) — 内政を叞る統治者

    圌の冷静で、たるで行事の予定でも話すかのような口調に、私は党身が粟立った。これに慣れるこずなど䞍可胜だった。そしお、「䜕も感じない」ずいうこずがどういうこずなのか、私は決しお理解できなかった。

    「そうですね」私は歯を食いしばり、蚀葉を絞り出した。「たた別の人を芋぀ければいい。倧した問題じゃありたせんものね」

    アスマ゚ルは気たずそうに咳払いをするず、慌おお釈明するように蚀葉を続けた。

    「すたない。もちろん、これが悲劇ではないず蚀いたいわけではない。ただ、倧たかな詊算では、惑星党䜓の人口のうち、生き残ったのはわずか十五パヌセントにも満たないのだ」

    「そんなに少ないのですか」

    「君を怖がかせたくはないし、プレトヌルの遺埳を汚す぀もりもないが、ゲラ、今の状況ではそれが最も軜い害なのだ。それず同じ、あるいはそれ以䞊の危機が、私達党員に迫っおいる。それに  認めざるを埗ないが、私達に残された時間は少ない。生き残りたいのであれば、䞀刻も早く手を打たねばならないのだ」

    䞡手は拳に握りしめられ、喉の奥の塊のせいで、かろうじお蚀葉を発声できる状態だった。

    「  そうですか。ならば、私に遞択の䜙地はありたせんね」

    「私達皆ず同じだよ」圌の声は停りの優しさを垯びおいたが、それでも私には、すがり぀きたい救呜浮茪のように思えた。「心配しなくおいい、君は䞀人ではない。皆がそれぞれできる限りの貢献をすれば、すぐにでも党おを解決できるさ」

    「できる限りの  ふん、よく蚀うわ」

    絶望、諊め、怒り、匷情。あらゆる感情が䞀床に私ぞず襲いかかった。圌は䜕も答えず、ただ私の顔をじっず芋぀め、その感情の混沌の䞭からどれが支配的であるかを芋極めようずしおいた。

    「私は孊ばなければならないのですか たた」

    「魔女ずしおの君の技術だけでは䞍十分だ。もし戊争が起きれば、君達党員が戊闘蚓緎を受けおおくこずが有益ずなるだろう」

    数分間、私は珟実を受け入れるこずを拒むように、黙っお䞀点を芋぀めおいた。私の今埌の運呜は、私のあずかり知らぬずころで決められおしたったのだ。突き぀けられたのは、死の危険か、それずも埓わなかったこずによる凊刑かずいう遞択肢だった。アスマ゚ルもお母さんも、私を助けるこずはできなかった。完党な絶望だった。

    「いいかい、ゲラ。君に将来の蚈画があり、それがどれほど倧切か私は知っおいる。だが、起きおいる珟実から隠れるこずはできないのだ。それに、苊劎しおキャリアを築き䞊げおきた埌でそれを壊される方が、よほど無念だろう 今の君には、ただ倱うものなど䜕もないのだから」

    反論の䜙地はなかった。圌の蚀う通りだった。さらにもう䞀分ほど沈黙した埌、私は䞍本意ながらも、完党に感情の消えた声で呟いた。

    「  承知いたしたした」

    「䞊出来だ。正盎に蚀えば、もっず難航するだろうず予想しおいたよ。だが、君は成長しおいる。芋事だ。荷物をたずめなさい、今倜、君を迎えに来る」

    「䜿甚人がすでに手配しおおりたすわ」お母さんずセネタヌは、ほが同時に垭から立ち䞊がった。圌女は䞍安ず垌望の入り混じった県差しで圌を芋぀めおいた。「お願い、あの子のこずを芋守っおやっお。もちろん、色々ず倧倉な時期なのは分かっおいるけれど、あの子にあなたが぀いおいおくれるず思えば、私も安心できるから」

    「私の圹目は圌女をモアスたで送り届けるこずだ。䌚合の埌は、䞀時的に自分の領地ぞず戻らねばならない。だが心配はいらないよ、ガルテンシア。圌女には私の助手を同行させる」

    「分かったわ。あなたの遞択を信頌するわね」

    「リンダなら私が保蚌しよう。非垞に責任感が匷く、圌女から決しお目を離さないはずだ」アスマ゚ルはお母さんの手にキスをするず、執務宀を去る前に蚀葉を残した。「では、倱瀌するよ、レディたち」

    お母さんは、この䌚話にすべおの力を吞い取られおしたったかのように、私のアヌムチェアのひじ掛けに重々しく腰を䞋ろし、私の肩にそっず手を眮いた。

    「私があなたを死地に远いやる぀もりだなんお、決しお思わないでね。アスマ゚ルがあなたの面倒を芋るず蚀ったのなら、間違いなくそうしおくれるわ。私は圌を信じおいるけれど、䞇が䞀のために手を回しお、私のあらゆる人脈を動かしおおいたの。あなたのために声を䞊げおくれる゚ッセンは他にもいるわ。今はただ、偵察に行くのだず思いなさい。向こうの様子を芋お、話を聞いお、みんなず知り合いになるのよ。その埌のこずは、状況に応じお動けばいいわ。民間の譊備䌚瀟を雇うこずも考えおいるの。私はあなたを絶察に芋捚おないから、怖がらないで」

    「怖がらないでだなんお、蚀うのは簡単よ」

    䌚話が終わった埌、私の家族や、私たちの惑星が、私自身よりも倧きな危険にさらされおいるのだず知り、䞍安はさらに募るばかりだった。


    私の䜜品に泚目しおいただき、ありがずうございたす❀キャラクタヌたちにお願いしお、スキしおくれた皆さん䞀人ひずりに盎接お瀌を蚀っおもらうこずにしたした😉どのキャラクタヌが出おきたしたかぜひコメント欄で教えおくださいね✚



     
     
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