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Photo bydreamy_hare2318

まだ答えを出さないという選択

    【管理職葛藤シリーズ#11】

    1日1時間だけ、自分で決めた時間をつくった。

    小さいけれど、確かに「選んだ」という感覚があった。

    でもそれと同時に、
    もっと大きなことは、何も選べていない自分にも気づいた。

    管理職を続けるのか。
    それとも降りるのか。
    そもそも、この会社を離れるのか。

    その答えは、まだ出ていない。

    本当は、もう少しはっきりさせた方がいいのかもしれない。

    でも、どうしても今は、そこに踏み切れない。

    決めようとすると、どこかで引っかかる感覚がある。

    理由ははっきりしているようで、
    うまく言葉にはしきれない。

    ただ一つ思うのは、
    今この状態で出した答えは、
    どこか少しズレてしまう気がしているということ。

    余白がないまま、焦るように決めた選択は、
    本当に自分が望んでいるものなのか、
    自分でも分からなくなってしまいそうで怖い。

    それに、まだ完全に諦めきれていない自分もいる。

    今の場所で、もう少し何かを試せるんじゃないか。
    やり方を変えれば、見え方も変わるんじゃないか。

    そんな感覚が、まだどこかに残っている。

    少し前の自分を思い返すと、
    もっとシンプルに物事を決めていた時期もあった。

    どこへ行くか、何をするか。
    自分で選んで、自分で決めていた。

    世界一周をしていた時は、
    次にどこへ行くかも、どこに泊まるかも、
    その場で決めて動いていた。

    あの時は、今よりずっと軽く、
    自然に選べていた気がする。

    今は、同じようにはいかない。

    守るものも増えたし、
    簡単に選べない理由もある。

    それでも、あの頃の感覚がどこかに残っているからこそ、
    中途半端なまま決めてしまうことに、
    少しだけ違和感があるのかもしれない。

    だから今は、まだ答えを出さないでいる。

    決められないのではなく、
    まだ決めないという状態に近いのかもしれない。

    余白がないままでは、
    選択すること自体が難しい。

    そう思うと、
    今やるべきことは、答えを出すことではなくて、
    もう少しだけ、自分の中に余白を取り戻すことなのかもしれない。

    だから今は、まだ答えを出さないでいる。

    決められないのではなく、
    まだ決めないでいる、という方が近いのかもしれない。

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    世界一周で「自分で選ぶ生き方」を知った理学療法士が、管理職で選択権を失い、取り戻す過程を記録しています。 訪問看護の舞台裏・管理職の葛藤・余白の作り方・父親としての問い・消えゆく日本文化。 どれも「自分の人生を選び直す」という一本の軸から書いています。

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