
農業がリゾートに変わる日*第7章「コミュニティ」
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農園が育てていたのは、
野菜だけではありませんでした。
土に触れる人。
子どもたちの笑顔。
誰かの得意なこと。
誰かのやってみたいこと。
そして、
自然と生まれていく人と人とのつながり。
アグリゾートを始めたころ、
僕は「安全で美味しい野菜をみんなで分かち合う農園」をつくりたいと思っていました。
でも、会員さんたちが農園に集まり、
一緒に収穫し、
一緒にご飯を食べ、
一緒に笑い、
一緒に何かを始めていく姿を見ているうちに、
ここで育っているものは、
野菜だけではないのだと気づきました。
孤独が広がる社会の中で、
人がもう一度つながり直す場所。
子どもたちが、
学校や家庭だけでは得られない体験を重ねる場所。
大人たちが、
肩書きや立場を少し横に置いて、
自分らしくいられる場所。
そして、
一人ひとりの強みや想いが持ち寄られ、
思いがけない活動や関係性が生まれていく場所。
それが、
アグリゾートという農コミュニティでした。
第7章では、
アグリゾートがどのようにして、
ただの農園ではなく、
人と人がつながり、
学び合い、
支え合うコミュニティへと育っていったのかをお話しします。
食を中心に人が集まり、
農を通して心が育ち、
それぞれの「やってみたい」が、
少しずつ形になっていく。
野菜を育てる場所だったはずの農園は、
いつの間にか、
人が育ち、社会が育つ場所へと変化していったのです。
