
農業がリゾートに変わる日*第10章「豊かさ」
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豊かさとは、
いったい何なのでしょうか。
お金がたくさんあること。
便利なものに囲まれていること。
欲しいものがすぐに手に入ること。
もちろん、
それらも豊かさの一つかもしれません。
でも、アグリゾートに関わる中で、
僕は少しずつ、
別の豊かさを感じるようになっていきました。
「こんなことができたら楽しそう」
「もっとこんな農園になったらいいな」
「これ、みんなでやってみたいね」
そんな小さな願望が、
誰かのひと言から生まれ、
そこに人が集まり、
知恵が集まり、
手が動き、
いつの間にか、
本当に形になっていく。
それは、
お金だけでは測れない豊かさでした。
農園でイベントが生まれる。
火を囲む時間が生まれる。
収穫をもっと楽しむための仕組みが生まれる。
食卓を支える共同購入の場が生まれる。
そして、
最初はパロディだった通貨さえ、
少しずつ現実の循環を生み始める。
アグリゾートは、
完成された場所ではありません。
むしろ、
ずっと未完成です。
だからこそ、
会員さん一人ひとりの願望やアイデアが入り込む余白があります。
その余白の中で、
「楽しい」が生まれ、
「やってみたい」が動き出し、
「いつかこうなったらいいね」が、
少しずつ現実になっていく。
第10章では、
アグリゾートの中で育ってきた、
さまざまな「豊かさ」についてお話しします。
楽しさというスパイス。
非常識な農業への挑戦。
食卓を支える新しい文化。
そして、
平和を循環させる小さな通貨。
豊かさは、
誰かに与えられるものではなく、
みんなで面白がりながら、
一緒に創っていくものなのかもしれません。

第10章 豊かさ
第65話:「楽しさ」というスパイス
アグリゾートは永遠の発展途上で、
常に問題や課題が生じては、
その度に改善改良や軌道修正を重ねながら、
ゆっくりとカメさんのような歩みを進めています。
初期のころからお付き合い頂いている会員さんは特に、
まるでわが子の成長を心配げに見守るような想いで、
お付き合い頂いている方も多いかもしれません。
また、
共同創造していく過程においては、
「もっとこんな農園にしたい!」
という、
各々の「願望」もでてきて当然です。
それこそが進化し続けられる原動力でもありますし、
主体的に「一緒につくっている」というリアリティでもあります。
そして、
コミュニティの「楽しさ」というスパイスになっていると感じています。
ここでは、
そんな「願望」と、
それに対しての具体的なアクションの事例を3つほど紹介します。