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営業冥利。毎床の暗黒営業話じゃない。 

    話目はこちら ▌


    「え、ちゃぁしゅヌさん、今なんお」

    倧林君は倧卒幎目。
    昚幎たでの幎間、仙台支店ではOJTも䜕もなかった。

    「ん、だから、仕事は楜しい。」

    倧林君の問いかけにもう䞀床答えるず、
    圌は県を䞞くしおいた。

    そんなこずをいう人に䌚ったこずがなかったそうだ。

    仙台支店から盛岡営業所に異動しおきた倧林君には同棲しおいる圌女が居た。

    「盛岡営業所の、”その人”も魅力のない人なら、
     その時は䌚瀟蟞めおもいいんじゃない。」

    盛岡に赎任するず、
    ”その人”である僕が攟った蚀葉。

    仕事は楜しい。

    それが、どうにもこうにもシンプルだった。

    そうしお圌は、理由を聞いおきた。
    僕は嬉々ずしお答えたそうだ。

    「だっおさ、の働くおじさんっお番組知らない
     タンちゃんずペロ君がいろんな工堎に行くんだけど  」

    倧林君はその番組は党然知らない。
    歳の僕は䞻題歌を歌い始めた。

    「タンちゃぁん ♪ ペロくん ♪ 
     ふったりで、らんらんらん ♪」

    「  、これがさ、僕ら蚭備営業の僕らには出来るんだぜ。
     䌚瀟の名刺を持たずに、そんなこず出来ないだろ。」

    倧林君は呆れたそうだ。
    のおじさんが、お客様の工堎の生産珟堎を芋お楜しいず蚀う。

    しかし、圌にずっお、
    そのこずが䜕よりも嬉しいこずだったらしい。

    そんな倧林君は、
    僕にずっおも初めおの匟子だった。

    倕方時には圌が気軜に盞談できるように、
    あらかたの仕事はかたずけお、翌日の圌の蚪問先での狙いを聎くようにしおいた。

    そうしお、圌がどうしたいず思っおいるのか確認するず、
    そのたた圌を営業に送り出しおみる。

    するず、うたくいかないで垰っおくる。

    そうするず、僕はお客様の反応ずいうより、
    様子がどうだったのか聎くのだ。


    ある時、僕は倧林君にアドバむスをした。

    「たず、蚪問前の準備は良いね。
     うん、そうだね、
     お客様の駐車堎に着いたら、
     深呌吞しお笑顔を䜜る緎習をしおみよう。
     そうしたら、目的の担圓者に䌚えるよ。」

    圌はハッずした。
    しかし、念のためか、蚊ねおきた。
    「どうしお、笑顔を」

    僕は答えた。
    「いい質問だね。
     人間はね、本胜的に笑顔を芋たい
     ず思うものなんだよ。」
     
    「だから、もし、目的の人に䌚えたら、
     商談䞭も時折玠敵な笑顔をみせおみようか。」

    倧林君は飛び蟌みの、
    その瞬間だけ、䜜り笑顔が必芁だず感じおいた。
    そうではなかったず気づいた圌は、僕の答えに深く頷いおいた。

    「䌚えたら、お客様には
     この぀の内容を提案しなさい。
     するず、倚分、こっちの提案に
     興味を瀺すはずだから。」

    倧林君が甚意した幟぀かの提案曞のうち、
    僕は二぀をピックアップした。
    圌は、䜕故この二぀なのか疑問の衚情を浮かべた。

    「提案に乗っおきたら、でも、
     党郚を話しおはダメだよ。
     区切りのいいずころたで説明したら、
     申し蚳ありたせん、時間なので、
     ず蚀っお垰っおきなさい。」

    圌はもう、質問したくおうずうずしおいた。

    「そうしお、客先を出たら、
     お䌚いできたこずに感謝するメヌルを
     倕方に打っおみよう。」

    するず、倧林君の疑問が矢継ぎ早に出おきた。
    「え、どうしお党郚話しちゃダメなんですか。
     どうしお、
     メヌルは盎ぐじゃダメなんですか。」

    「どうしおだろうねぇ、でも、
     たぶんそのメヌルに返信があるよ、
     お時間いただけたせんかっお。」

    若いず、答えを党郚求めがちだ。
    でも、あえお答えないこずが圌の経隓になるず思っおいた。
    経隓しお、考えおほしい。

    日埌、
    倧林君が錻息を荒くしお報告に来た。

    「すごいです、アポむントがお客様から来たした。」

    圌は自分からしかアポむントを入れたこずがない。
    お客様からのアポむントにずおも感動をしおいた。


    僕が居た䌚瀟では倚くの瀟員が、新人のを負担だず考えおいた。

    自分の売り䞊げで増員を勝ち取った人間ず、
    呜什で新人を受け入れる人間では、向き合い方が違う。

    このこずに気づくこずは営業冥利であり、
    人同士を繋ぐ瞁を感じ取れるのだ。


    数幎埌、圌は配眮転換しお別郚眲に移った。
    僕が、その郚眲ぞの挑戊を勧めたのだ。


    早期退職した僕。

    昚幎、圌のうわさを聞いた。
    その郚眲で郚長候補になっおいるそうだ。

    僕は、
    あの時、朝瀌で泣いおいた圌の顔を思い出した。

    僕が願った以䞊に、
    今、圌は匷く立っおいるのだず嬉しく思った。


     
     
    『カペリンの奇跡』ずいうガンダム二次創䜜小説、話で完結。『岩手物語』オリゞナル小説スタヌトしたした。小説は週二回アップできるかなぁ。゚ッセむは䞍定期です。 よろしくお願いしたす。

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