
【前編】たまに会う、あの人
僕は35歳
毎日ではないが、だいたい19時過ぎに近所で愛犬の散歩をする
たまにヘッドホンを付けた大学3か4年生?くらいの見た目の子に会う
愛犬が動かないから待っていると、角からその子が歩いてきた
あ、あの子だ
僕たちは名前こそ知らないが、ちょっと話す間柄になっていた
といっても、数回だが…
「こんばんは、」
いつも通りその子は僕に挨拶した
「こんばんは。」
といつも通り僕は返した
すると近寄ってくるその子の顔に街頭の灯りがあたり、頬にはりつく涙が静かに反射した
僕はびっくりして、時が止まった
もしかして、泣いてた……?
見間違いじゃないよな……?
なんて声をかけようか少し戸惑いながらも、僕は持ち前の冷静さで落ち着いていた
その子「今日は少し暑かったですね」
僕「そうですね、クーラーもう使いたいくらい」
その子「犬も熱中症にならないように気を付けなくちゃですよね」
僕「ですね、気を付けなくちゃ」
自然と会話が終わり、その子はいつも通り散歩へ戻った
なぜ泣いていたのかな
もし、信頼関係ができたら聞いてみてもいいのかな
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