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【編みlog】にょろにょろ伸びる生命の木タワー

    はじめに

    気づけば新年、
    みなさん明けまして。
    (←おめでとうまでちゃんと言えや)

    この度の編みlogですが、
    卓上マイクスタンド高さかさ増し台を
    DIYで拵えることを思い至ったところから
    始まります。

    ……いや、呼び方がダサすぎるので、
    以降「マイクスタンドタワー」とでも
    呼ばせていただくとしましょう。

    ともあれ、これだけの発端が
    それなりの長旅になるとは
    最初は知る由もないのでした。

    求める結果が、その日あるもので作る
    自炊飯よりも自己完結で単純素朴
    おにぎりになるはずが、
    えらいことになりました。

    ◈これまでの編みlog◈

    ◈直近号◈

    ◈これまでの編みレシピ◈

    ◈直近の編みレシピ◈


    経緯と目的


    まず、発端兼目的の
    「卓上マイクスタンド高さかさ増し台」こと
    「マイクスタンドタワー」
    とは何ぞやから説明して参りましょう。

    マイクとはご存じの通り音声入力装置であり、
    空中に良い感じに浮いてくれないので
    設置の際に何かしらの
    ホールド機能を持つものが要ります。

    さて、一般的なマイクの設置用アクセサリーは
    方向性を大別して
    ・床置きのスタンド型、
    ・卓上スタンド型、
    ・クランプ固定可動アーム型
    の3種類が挙げられます。


    私は卓上スタンドスタイルで落ち着いているが、
    他2種類も過去に使ったことがあります。

    一般的にスタンド型やアーム型のほうが
    「本格的で機能的」とされていますが、
    嵩張ることと、視野や手元の同時操作を
    邪魔することがデメリットで、
    構造上解消できず、
    私は気づけばなし崩しに
    取り回しのしやすい卓上スタンドに
    するすると戻った次第です。

    (余談ですが、スタンドタイプは
     雲台パーツを取り付ければ
     カメラ用の三脚にフル活用できます。
     丈夫で安定感もあり、使い勝手よしです)

    しかし卓上スタンドは
    構造上不得意とする点が
    ひとつだけありました。
    高さ調節です。

    解決は簡単です。
    卓上スタンドの下に
    台代わりのものがあれば終わりです。

    若干手作業調整になるものの、
    座ってマイクを使うときは台を外し、
    立ちでマイクを使うときに台を下に積めば
    高さ調節が自在にできます。

    解決。




    ……とはならなかったです。

    探してみると、天板の面が狭い小型家具は、
    仰々しいプロジェクター台くらいしか見つからず、
    おまけにプロジェクター台は床置き想定且つ
    オフィス用で丈夫に作られて高価であり、
    仕方がないので魔改造を始めました。

    自家用DIYは
    「申し訳程度」
    「自己責任クオリティ」
    「目的達成の観点におけるわたしの納得感」
    の3点が
    モットーなので、

    思いつきがひしめき合った結果
    無事こんな感じの解決に収束しました↓


    画像
    簡易すぎる魔改造自己責任マイクスタンドタワー


    下の箱×2は無印良品の積み重ねられるメイクボックス

    上の高さ微調整用板×2はセリアの木板です。
    (多分10×15×0.9cmのバルサ木板)

    マイクスタンド、木板、プラ箱底が
    たまたまシンデレラフィットするので、
    思いがけずに嬉しい安定性ボーナスを
    ゲットしました。

    一応箱の中には余りのウルタン端材などを詰め、
    机との接地部分に百均階段用滑り止めシートを敷き、
    安定性向上と振動吸収を図っています。



    ひとまず、機能面においては目的達成です。
    無骨ですが、問題ありません。

    無骨ですが、
    支障ありません。

    無骨ですが、
    とても使いやすいです。

    ハイ終わり、終わり。



    ……

    ……

    ……



    気 に な る なぁ……!

    仕方ない。余りの毛糸消費に
    カバーでも編んで被せば
    気にならなくなるかな……
    (地獄の始まり


    ひたすら地味な進捗log


    計画

    形状はシンプルなので、
    大まかなプランは形状に沿って
    下記のように決まりました。

    まずは15×22cmのボックスに合わせて
    長方形底を編みます。
    (実際は良い具合に僅かに大きくします)
    そのまま側面を好きなパターンで
    輪に編んでいき、
    メイクボックスを越えてきたら
    巾着口にします。
    高度調整の際に
    マイクスタンド本体の出し入れが
    しやすいように
    口を工夫します。

    毛糸は並太の余りものいろいろ。
    自分用且つ実験的一発編みなので
    見た目は多少悪いことを許容します。

    そ~れだけ♪ それだけ それだけ♪
    (ハ~レルヤのメロディーでどうぞ)


    …………て思うじゃん( 
    私浅はかおろか。゚(゚´Д`゚)゚。

    長方形底


    ここは基本的な編み方で粛々と編むだけです。


    画像
    長方形底を編んでいきます


    長方形をサイズ合わせで作る場合、
    形状上当たり前といえば当たり前なのですが、
    円と違い縦方向と横方向は均一に伸びません。

    最初の鎖編みの1本の目数決めが
    結構悩ましいと昔思っていましたが、
    最近はざっくり感覚が分かってきました。

    縦と横は均一には伸びませんが、
    最初の鎖1本の中心に対し、
    それぞれで対称に伸びます。

    特にサイズぴったりに編むときは
    正方形ゲージをサボらないほうが吉ですが、

    Tips紹介未満の余談ですが、
    ざっくりでいいとき
    は、
    私は使用毛糸で好きな目数で
    1段~2段だけ編んで、
    1目の縦長と横長を把握し、
    ゴールサイズの長方形の中点を基準に、
    中心点から短辺へ、中心点から長辺への
    長さをそれぞれ測り、
    そこから具合がよさそうな
    最初の鎖の目数が見えてきます。

    ポイントは長方形が横長の図形に対して、
    縦への伸びが横へより遅くなるように、
    長短辺の差を見て
    最初の1本を調節することです。

    言葉で言うよりやりやすいです。
    もっと簡単に算出する方法も
    すでに存在しているかもしれませんね。


    画像
    長方形底をアイロン掛けして
    形を整えます

    底を無事編み終え、サイズチェックOK、
    アイロンをかけて形を整えます。

    この時点でほんのり薄々と、
    「これ、デカい……?
    (側面一周の目数的に)」
    と気づきますが、
    まだ何とかなると思っています。


    画像
    我流二重強化縁を編みます


    フィット感と安定性を求めて
    いつもの我流二重縁を入れます。

    需要があったらいつかまとめますが、
    ざっくりいうと、
    側面へ折るための半目を拾って
    細編み2段くらい編んで
    戻って背ビレと後ろ半目を拾って
    引上編み一周して強化
    高さちょうど追いつくように
    3段目で合流して側面へ進む
    という感じです。

    二重なので強度も補強されるし、
    折り目もくっきり強くなります。
    (スマートかという点が微妙なので
     おすすめかといわれると渋ります)

    画像
    全く伝わらない写真ですが、
    合流時の3段目です


    側面開始

    縦に長いので、
    縦に伸びるパターンを合わせたいと思い、
    生命の木にしました。
    真ん中の縦棒を中心に
    V字に枝が伸びる見た目のあれですね。
    (縁起もよい)

    31ページのパターンをお借りしています。
    側面一周の目数合わせと
    高さの段数合わせ計算を済ませ、
    さらに単色パターンを
    有色パターンにアレンジして編み始めます。

    ……この時点で数字を見て
    ようやく思ったより規模感ある作業量が
    心配になってきました。

    パターンの関係で毎段目数変わりますが、
    側面を1周するのに、平均して160目。
    目数調整後、平均で約20目前後の
    1パターンを5回します。
    縦は15段前後1パターン、
    どこから巾着口に切り替えるか
    にもよりますが、
    やはり最低5パターン繰り返します。

    作業量はパターンの複雑さや毛糸の太さそして
    作業者の技量によって大きく変動するもので
    目数計算は割と作業量の正しい見積もりの観点上
    無意味ですが、
    160×(15×5)=12000
    下手なマフラーかよ、とためらいました。

    (がしかし、過去編みlogを見返すと
     初めてのかんたん棒針編みマフラーは
     340段で4万目以上かかったので、
     全然過言でした。
     マフラーほどではなかったです、
     関連編みlogはこちらです↓)


    元々ささっと終わる小物入れのつもりで
    やり出したもので、
    1万目以上は根気在庫と全然合っていません。
    阿呆。


    側面、側面、側面、側面


    阿呆であったので
    放り出したらそのときだと考え
    とりあえず見切り発車で続けました。

    数段進んだところで気づきましたが、
    輪に編むものに、
    5色も使って
    しかも頻繁に色を変える計画だと、

    そりゃ……
    め ちゃ く ちゃ
    こ ん が ら が る ⸜( ´ᐞ` )⸝

    画像
    見た目以上に
    どうにもならん修復DEAD ENDに
    すぐなるので
    ざまみろの絶望感がしゅごい(


    このときもう全部燃やそうかと思いましたが、
    寝て忘れようとしたら
    また自分が阿呆だったなと実感するような
    単純な解決法に気づきましたので
    試すことに。

    そう、絡まるなら切ればええやん✂

    画像
    地の色だけ糸玉と繋がった状態で使い、
    地の色以外の毛糸はその都度必要な分だけの長さを
    切り取って使うスタイルに切り替えます

    見た目は一見ビフォーより
    混沌に見えるかもしれませんが、
    これがめちゃくちゃ上手く行きました。

    画像の彩りパスタ状態は、
    糸端が重なっているだけで、
    絡まり自体は完全解消です。(万歳!

    回しながら編んでいて絡まらないし、
    画像のように糸端は全部カゴ内部に
    放り込めるので、作業環境もスッキリ。

    その前は毛糸がそれぞれ糸玉に
    繋がっていたから、外部で絡まるので
    目も当てられないダサさの
    レーザー光線避け
    部屋になっていました。
    「こんなサバゲーは嫌だ」の悪夢のよう。

    そして意外なことに、
    都度の色変えが全然工数を
    増やしておらず楽になった上、
    明かな毛糸の節約にもなりました。

    第一の試練、突破です!

    あとはもう無心にやるしかない……


    画像
    すこし伸びたところ


    信じられないかもしれませんが、
    この進捗でもうつらいです。

    枝の表現で引き上げ箇所が
    毎段ズレていくのを間違えないよう
    気をつけないといけないので
    かなり神経を使います。

    玉編みも手の筋肉の脱力が未だに
    良い感じにできないので、
    繰り返していると腱鞘炎気味になります。

    さらに、自分の場合は運悪いことに、
    筋肉緊張と姿勢固定とつまずき感が多い
    手作業は、CPTSDのフラッシュバック
    トリガーの温床のようで、
    脳内拷問が半端ないです。

    それなりの三重苦です。

    なんでこれやっているの?
    誰がやり出したの?

    わ し や で⸜( ´ᐞ` )⸝


    画像
    さらに少し伸びて枝4から枝5になった頃

    縦にパターンを数回繰り返して
    慣れてきた頃です。

    まだ高さの半分も伸びていないので
    遠い目の白目ですが、
    休み休みやっています。


    画像
    縦に3パターン分くらい伸びました


    この頃に無印箱1個分前後の
    高さに追いついてきます。

    画像と文字で伝えられませんが、
    手に持つときに
    ずっしりとした重みが出てきます。
    ちょっと怖いです(笑

    画像
    2色枝の並びに
    少しの貫禄が出てきた頃


    画像
    黄緑の枝の貫禄並びその2

    この頃になってようやく
    「全部がつらい」もなくなり
    「我慢しすぎ」「やりすぎ」が
    減ってきます。

    パターンのサイクルとはまた違う、
    自分の内的感覚上の
    「辞め時」「休み時」
    「もうちょっとやってもいい時」が
    分かってきて、
    無理のない気持ち上の区切りに
    自然と沿うノルマの最小単位が
    見えてきました。

    もうとうに意味が消失して、
    失敗とか馬鹿とか達成とか目標とかが
    壊滅しています。

    「何かのため」が消えたら
    「目的が手段が同一」となり
    「目的があったけどもうない」
    「手段の苦役の先の見返りはなく
     もはや目指してもいない」
    「何もかもくだらないが殺意がない」

    といったような心境になってきます。
    全然ポジティブじゃないから、
    ご安心ください。悟ってません。

    一方で、ネガティブでもないです。
    ヤバいリンボの狭間にいます。
    でも意地とかヤケクソではなく
    やっています。

    ……そうなんですよね。
    こんな編みlogをごくたまに書いていますが、
    編み物が楽しいと思ったことがあまりなく、
    編み物に役立つ器用さや上手さも全然なく、
    マスターしたいとか、映えたいとかの
    動機も湧いてこなければ、
    なんなら「続けたい」とさえ思っていません。

    でも正直意味の呪縛を
    マグマのように溶かすものは
    総じて有り難いと思います。



    画像
    また2センチほど伸びたところ

    玉編みのやり方を見直して
    色変えも形もほんのり最初より
    微妙に進化しています。
    が、伝わらないはずです。

    画像
    針を刺したままでも崩れないくらいに
    どっしりと構えて立つ高さまで成長してきました。
    なんかこわい(

    無印箱1.5個分の高さまできました。
    かぎ針刺したままでも
    全然へたりません。
    なんか不気味だ……


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    そろそろなので、
    服を着せておきます

    おおー。
    謎の感動。

    ここからは
    カゴ丸ごと抱えて編んでいきます。

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    箱の天辺まで到着


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    抱えて編んでいる図

    ここらへんで側面パターンを切り上げ、
    巾着口を作ります。

    巾着口

    とは言えまだ10cmほしいので、
    ガチ巾着部分へは
    グラデーション部分
    を作ります。

    もうこれから全部
    フィーリングで。

    まずは側面の締めくくりに
    僅かなくびれを作ります。
    上の木板&スタンド部分の
    固定強化になります。


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    くびれを越えて、
    とりあえず扇子生やします

    最初に扇子でも生やしておきます。

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    白黒扇子で段を重ねます

    白扇子に黒扇子を重ねて
    良い感じの高さになるまで繰り返します。

    木板の天辺まできましたので、
    また固定くびれを作ります。

    良いバランスになるよう
    黒を少し増やします。
    雰囲気マイクと馴染む感じになればと。


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    巾着口の扇子と紐完成

    巾着口完成。
    マイクスタンドすっぽり滑り込めます。
    一安心。

    下から横からは中が見えませんが、
    立つときの自分が見えるので
    蓋を編みます。

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    出し入れを封じない
    上の面の蓋処理

    雑にも程がある図ですが、
    要は半分だけ綴じて
    出入口を残すということです。

    よだれかけ状に後ろに伸びる部分は、
    装着時後部に挟み込んで蓋布を
    固定し平らにのばすためです。

    真ん中はマイクスタンド部分のために
    くり抜かれる形にしますが、
    蓋をした時に隠れるように
    形状を良い感じに調整します。

    釦を縫い付けて二ヵ所から
    引っかける鎖ループを作って完成です。

    全部往復編みでいきます。

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    縫い付け終わり地点まで編んだところ


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    マイクスタンドを避けていくエリア




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    後ろ部分の止め釦



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    すぅーと入れられて
    すぅーと出せますか
    チェックOK





    おわったあああ!


    完成


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    マイクスタンドタワー完成





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    上から




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    アップ1



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    アップ2




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    机に鎮座する佇まい。
    PC並みの存在感がどっっっっしり
    (だがPCとは対極のグラニーテイスト)



    おまけ:ミッドサマー鳥

    夏にp44のふっくらインコを
    手持ちの毛糸で編んでみました。
    おまけに載せておきます。


    ミッドサマーVibesを求めて
    配色をパステル爽やか目に寄せて
    花冠もつけてみました。

    かわいいです。


    画像
    ふっくらインコ ミッドサマーColor



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    おプリンセスさまは
    頭の天辺からかわいいのです

    時間かかった手探り花冠



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    おプリンセスさまは
    足元までかわいいのです



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    尻尾も抜かりなくかわいいのですが
    写真撮り忘れました




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    マイクスタンドタワーに乗せてみます。
    おいそこ馴染みすぎです……
    鳥の巣に即変身なんて想定外だ……






    終わり

    地味ザベスト回ですが、
    今回は以上です!

    いかがでしたでしょうか。
    ブランケットや服などの大物を
    じゃんじゃん編める人たちはすごいです。

    また次の編みlogでお会いしましょう。
    ありがとうございました。

    あなたへのおすすめ