
考察探究型の道徳授業15「自分自身を考える展開」とは…
道徳教育の根本的な目的は、単にルールや道徳的価値を教えることではありません。むしろ、子どもたち一人ひとりが自分の価値観や行動を振り返り、自己の内面を深く見つめることによって、よりよい人間として成長することを目指すべきです。
そのためには、自己の行動や考えを他者や社会とどのように関わらせるかを考えることが不可欠です。
道徳科では、「自分自身を考える」時間を大切にします。自分の心の中にある価値や、時には矛盾する思いをしっかりと見つめ、向き合わせることで、他者と自分の違いを理解し、他者との関係において何が大切かを自分なりに掴むことができます。
本稿では、授業の中で「自分自身を考える」方法を紹介します。それは単に自己分析を行うことではなく、自己を深く見つめ、道徳的な成長を促す展開パターンです。
自分自身を考える授業
本展開パターンは、教材だけでは価値について深く考えることが難しい場合に使用する授業展開です。展開前段では教材に含まれる価値を簡潔に確認し、展開後段では自分自身を見つめ直すことで価値についての考えを深めます。このような展開方法を、本書では「自分自身を考える展開」と呼んでいます。
「自分自身を考える展開」の展開パターンは次の通りです。
なお、展開の前段(活動①②)については、「展開前段の基本的な学習の流れ」を利用します。
① 教材から価値に関係する内容を抽出する
*教材内容の抽出
② 抽出した内容から、含まれる価値を明確にする
*抽出内容の考察(価値の明確化)
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