
考察探究型の道徳授業16「現実社会を考える展開」とは…
私たちの日常生活の中で、道徳的な価値はどのように表現されているのでしょうか?
例えば、ある企業の社会貢献活動や、地域の伝統行事、公共の場でのマナー、そして日々の生活の中で私たちが守っているルール…。
これらの行動や習慣は、私たちがどのように道徳的価値を実践し、社会でどんな価値観を共有しているかを反映しています。
私たちの身の回りには、さまざまな組織や制度、文化が存在し、それぞれが何らかの形で道徳的価値を体現しています。これらを一つひとつ見つめ直し、私たちの行動や価値観にどのような影響を与えているのかを考えることは、道徳教育においても大変に重要です。
本稿では、現実社会の中でどのように道徳的価値が具現化されているかを探るための授業展開方法を紹介します。
この展開方法では、教材に含まれる価値を深く理解するために、例えば、企業の社会的責任や社会を支える仕組み、地域社会での行動規範、あるいは伝統行事や文化が示す価値など、実際に社会の中でどのように道徳的価値が表れているのかを考えます。
こうした視点を取り入れることで、道徳的価値について広く、そして深く考えることができるようになります。
現実の社会を考える授業
本展開パターンは、教材だけでは価値について深く考えることが難しい場合に使用する授業展開です。展開前段では、教材に含まれる価値を簡潔に確認し、展開後段に重点を置いて社会や日常生活などを、それまでとは異なる見方から捉え直すことによって、価値についての考えを深めます。本書では、このような展開方法を、「現実社会を考える展開」と呼んでいます。
「現実社会を考える展開」の展開パターンは次の通りです。
なお、展開の前段(活動①②)については、「展開前段の基本的な学習の流れ」を活用します。
① 教材から価値に関係する内容を抽出する
*教材内容の抽出
② 抽出した内容から、含まれる価値を明確にする
*抽出内容の考察(価値の明確化)
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