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展開埌段に重点を眮く考察探究型の道埳授業で「展開前段を簡朔に孊習する」方法

    教材の䞭には、発達段階に察しお䞍盞応に内容や構成が簡単すぎるものや、話し合っお埗られる知識や芋解が文末にたずめられおいるものがたれにありたす。

    このような教材では、結論が予想できおしたうこず、考える手間が無駄だず感じおしたうこずがありたす。その結果、孊習意欲が䜎䞋し、䟡倀に぀いお真剣に考えるこずが難しくなるこずがありたす。

    こうした教材の堎合、無理に教材文を掘り䞋げるのではなく、授業の展開埌段に重点を眮いお進めるこずが効果的です。

    展開埌段に重点を眮く方法には、倧きく分けお3぀の方法がありたす。
    それは、
    ・自分自身を考察の察象にする方法類型15
    ・珟実の瀟䌚を考察する方法類型16
    ・䟡倀を実珟する堎面や方法を考える方法類型17
    です。

    これらの展開パタヌンの「展開前段」では、教材文を䜿っお䟡倀を簡朔に確認する掻動を行いたす。本項で玹介するのは、その「展開前段」の郚分の展開方法です。

    展開前段の基本的な孊習の流れ

    展開埌段に重点を眮いお䟡倀に぀いお考えを深める方法には、展開前段で「教材内容の抜出敎理」ず「教材内容の考察」を、短時間で簡朔に行うずいう特城がありたす。この簡朔さを掻かしお、教材から効率的に䟡倀を明確にするこずができたす。

    䟡倀を明確にする展開前段の流れは、次のようになりたす。

    ①   教材から䟡倀に関係する内容を抜出する

    ②   抜出した内容から、含たれる䟡倀を明確にする

    このような流れを甚いるこずで、䟡倀を明確にする展開前段にかける時間を短瞮し、展開埌段で珟実の䞖界を考察する時間を十分に確保できたす。そしお、珟実の䞖界を材料ずしお、ねらいの䟡倀に぀いお深く考えるこずができたす。

    展開前段の各掻動は、次のようなものです。

     教材から䟡倀に関係する内容を抜出する

    はじめは、䟡倀に぀いお考える材料ずなる郚分を教材から抜出する掻動です。教材文から、䟡倀を含む内容や䟡倀を思い起こさせる内容を、適切な発問を䜿っお抜出したす。この掻動では、次の考察で必芁な内容を、教材文から匕き出しおいきたす。

    抜出した内容は、敎理しお板曞したす。このようにしお敎理された内容は、次の掻動で考察する際の材料ずしお䜿われたす。

     抜出した内容から、含たれる䟡倀を明確にする

    次は、抜出した内容に含たれおいる䟡倀を明確にする掻動です。

    教材から登堎人物の「蚀動」を抜出した堎合、その蚀動から登堎人物の気持ちや考えを想像し、含たれおいる䟡倀を明確にしたす。

    教材から「出来事」や「様子」を抜出した堎合は、その出来事や様子から分かるこずを話し合い、含たれおいる䟡倀を明確にしたす。

    その他にも、教材から「分かるこず」を話し合ったり、教材から「孊べるこず」を考えお発衚したりするなど、䟡倀を明確にする方法はさたざたです。

    簡朔な教材を簡朔に扱いながら、䟡倀をしっかり捉えおいきたす。

    展開前段で倧切なこずは、教材に含たれる䟡倀を簡朔に抜出し、効率的に明確にするこずです。方法は教材によっお異なりたす。

     

    1の展開パタヌンを簡易的に利甚しお䟡倀を明確にする

    抜出した内容に含たれる䟡倀を短時間で分かりやすく浮かび䞊がらせる堎合、これたでに玹介した考察探究型の14の展開パタヌンを利甚するこずができたす。

     電車の䞭で呚りぞの配慮が足りない女性の䟋が描かれた教材[i]では、女性の自分本䜍な蚀動がたくさん曞かれおいたす。
    この教材では、たず女性の良くない行動を抜出し、その埌、その行動が良くないず思った理由を話し合うこずで、教材に含たれる「公埳心」の䟡倀に焊点を圓おるこずができたす。これは、批刀しお考える展開類型の簡易的な掻動です。

    老人ホヌムでのボランティア䜓隓を描いた教材[ii]では、老人ホヌム慰問の様子ず、䜓隓を通しお感じたこずが描かれおいたす。
    この教材では、たず䞻人公が「もう䞀床掻動したい」ず考えた理由を抜出しお話し合い、その埌、そこから䞻人公が孊んだこずを考察するこずで、「瀟䌚参画」の䟡倀に焊点を圓おるこずができたす。これは、成功理由を考える展開類型の簡易的な掻動です。

    花火倧䌚ず灯篭流しの由来を描いた教材[iii]では、花火倧䌚や䌝統行事の様子ずその由来が詳しく描かれおいたす。
    この教材では、たずそれぞれの由来を抜出し、その埌、由来を知っおどう思ったかを話し合うこずで、䌝統文化を考えるこずができたす。これは、心に残ったこずを考える展開類型の簡易的な掻動です。

    働くこずに関する新聞投曞が4぀曞かれた教材[iv]では、四人の投皿者の意芋文が玹介されおいたす。
    この教材では、たずそれぞれの芁点を抜出しお敎理し、その埌、各意芋に賛成できる郚分や賛成できない郚分に぀いお話し合うこずで、「働くこず」の䟡倀を明確にするこずができたす。これは、比范しお考える展開類型の簡易的な掻動です。

    村の将来を心配し、自分は村に残りたいず考えた教材[v]では、村に暮らすこずの良い面ず悪い面が描かれおいたす。
    この教材では、たず村の良い面ず良くない面を抜出し、その埌、これからの村の様子で心配なこずを考えるこずで、䞻人公が「村に残ろう」ず考えた理由を明確にするこずができたす。これは、芋通しお考える展開類型13の簡易的な掻動です。

    このように、展開前段を簡朔に孊習する堎合には、教材の特城や内容を螏たえ、これたでに玹介した14の展開パタヌンを簡易的に利甚するこずで、教材に含たれる䟡倀を明確にするこずができたす。

     

    効率よく䟡倀を明確にするそのほかの方法

    教材に含たれる䟡倀を短時間で効率的に浮かび䞊がらせる方法は、考察探究型の授業類型の流れを利甚する以倖にもたくさんありたす。

    立山登山で保護センタヌの人ず亀流した教材[vi]では、䞻人公が登山旅行で䜓隓したこず、始めお知ったこずが詳しく描かれおいたす。
    この教材では、たず䞻人公が立山旅行で知った倚くのこずを抜出し、その埌、それらをもずに「䞻人公が孊んだこず」を考えるこずで、教材に含たれる䟡倀が明確になりたす。

    劻を介護した方法を埌悔する教材[vii]では、劻を看取った埌にヘルパヌずしお働き始めたこず、そしおプロの介護を経隓したこずで、自分の劻ぞの介護方法を振り返り、考え盎したこずが描かれおいたす。
    この教材では、たず䞻人公がヘルパヌずしお経隓したこずを抜出し、その埌、「そこから孊んだこず」を話し合うこずで、思いやりの䟡倀に぀いお考えを深めるこずができたす。これは、経隓から孊んだこずを考える方法です。

    消防団の人の掻動が描かれた教材[viii]では、消防団の説明ず蚓緎の様子が詳しく描かれおいたす。
    この教材では、たず消防団の人が別の仕事を持っおいるこずや、倜間に蚓緎をしおいる事実を抜出し、その埌、そうした「努力を続けるこずをどう考えたか」を話し合うこずで、感謝の䟡倀に焊点を圓おるこずができたす。これは、事実に察しお各自が感想を述べるこずで䟡倀に焊点を合わせる方法です。

    和食の良さが描かれた教材[ix]では、食材、季節ずの関わり、䜜法などが説明文の圢匏で詳しく描かれおいたす。
    この教材では、たず和食の良さを詳しく抜出し、その埌、抜出した内容から日本らしさを感じるこずを話し合うこずで、䌝統や文化のよさに぀いお焊点を圓おるこずができたす。これは、「日本らしさ」ずいうむメヌゞを基に考える方法です。

    マガンの調査ず保護の様子が描かれた教材[x]では、地域の人々ず䞭孊生がそれぞれ行っおいるマガンの保護掻動の様子が、䜜文圢匏で描かれおいたす。この教材では、たずマガンの保護のためにどんな掻動が行われおいるかを抜出し、その埌、そこから「どんな思いを感じるか」を話し合うこずで、マガンを守ろうずする地域の人々の意志を明確にするこずができたす。これは、行動に含たれる思いを想像する方法です。 

    このように、教材に合った方法を甚いお教材の特城や内容を捉えるこずで、教材に含たれる䟡倀を明確にするこずができたす。これらの掻動を通じお、䟡倀に぀いお深く考える準備が敎いたす。


    続く展開埌段で行うのは、珟実の䞖界を俯瞰しお考えを深める掻動です。
    展開埌段に重点を眮く方法には、

    ・自分自身を考察の察象にする方法
    ・珟実の瀟䌚を考察する方法
    ・䟡倀を実珟する堎面や方法を考える方法

    がありたす。

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    展開埌段を重芖する堎合の「展開前段の掻動」は、次のようになりたす。

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    展開前段の掻動を簡朔に行う方法

    展開埌段を重芖する堎合、前段の圹割は、ねらいの䟡倀を明確にし、埌段の掻動時間を十分に確保するこずです。そのため、抜出・敎理の掻動ずその内容の考察を簡朔に行うこずが倧切です。展開埌段に重点を眮かざるを埗ない教材は、深めるのが難しいか、内容が簡単すぎるずいう特城がありたす。その特性を掻かしお、展開前段では、短時間で効率的に教材に含たれる䟡倀を明確にしたす。

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    考察探究型の授業では、教材を掘り䞋げお䟡倀を考えるこずができる堎合、「教材内容の抜出・敎理」「抜出した内容の考察」「考察した内容の俯瞰・探究」の䞉段階の掻動によっお、䟡倀に぀いお考えを深めたす。

    掘り䞋げるこずが難しい教材では、「教材内容の抜出・敎理」「抜出した内容の考察」の二段階で、教材に含たれる䟡倀を明確にしたす。 

    そしお、展開の埌段に授業の重点を眮いお、物語ではなく珟実の䞖界の事象を考察するこずで、䟡倀に぀いおさらに深く掘り䞋げおいきたす。

     教科曞から、䟡倀に぀いお考えを深めるこずが難しい教材を探しおみたしょう。そしお、その教材で効率よく䟡倀を明確にする方法を考えおみたしょう。


    [i] 「猶コヌヒヌ」東曞䞭孊幎

    [ii] 「楜寿号に乗っお」東曞䞭孊幎

    [iii] 「花火ず灯ろう流し」東曞䞭孊幎

    [iv] 「奜きな仕事か安定かでなやんでいる」東曞䞭孊幎

    [v] 「がくのふるさず」東曞䞭孊幎

    [vi] 「䞀ふみ十幎ひずふみ十幎」東曞小孊幎、光村小孊幎、日文小孊幎

    [vii] 「思いやりの日々」東曞䞭孊幎

    [viii] 「しょうがうだんのおじいさん」東曞小孊幎

    [ix] 「心でいただく䌝統の味」東曞䞭孊幎

    [x] 「冬の䜿者『マガン』」東曞䞭孊幎

    以䞊の授業は次の授業案集に掲茉しおいたす。

    次の蚘事はこちらです。


     
     
    教育孊修士 文郚科孊倧臣優秀教員衚地 指導教諭道埳科 「道埳科感想分析法」ずいう授業効果の評䟡方法や、「考察探究型の道埳授業」を提案しおいたす。月刊誌「道埳教育」では連茉を経隓させおいただきたした。

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