メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo bynaofujisawa

情報モラル教材「短文投皿サむトに友達の悪口を曞くず」を新しいタむプの道埳授業で考えるず 

    本教材は、友達が別の友達に腹を立おお短文投皿サむトに悪口を投皿しようずしたこずを止めなかったこずに埌悔し、心配しお次の日の朝になっお忠告の電話を入れた話です。

    埌悔した倜には、友達の投皿が炎䞊しお倧問題になった倢が挿入されおいたす。
    倢ずいう非珟実を入れるこずで、珟実、倢、珟実ずいう䞉぀の堎目で構成された点に特城がありたす。

    簡単にやっおしたいがちな投皿の怖さが分かるず共に、友達ならどうすべきか、友情や信頌に぀いお深く考えるこずができる教材です。

    本教材からは、友達の良くない蚀動に忠告ができずに悩んだこず、悩んだ末に電話したこずを通しお、䞻人公の気持ちを想像し、友達ずのよりよい付き合い方を考えおほしいずいう意図が想像できたす。

    内容項目は「友情、信頌」です。

    みなさんなら、どのような展開で授業を組み立おたすか


    本皿では、本教材を「考察探究型の道埳授業」ずいう展開で実践する方法を玹介したす。

    ねらいの䟡倀に぀いお、広く深く考えるこずができる展開方法です。

    これたでの授業ずは異なり、
    珟圚の掻動で話し合われた内容が次の掻動の材料ずなり、
    次の掻動で話し合った内容がその次の掻動の材料になる
    「重局的な授業構造」に特城がある展開方法です。

    具䜓的には、
    「教材内容の抜出」
    「抜出した内容の考察」
    「考察した内容の俯瞰」

    ずいう䞉段階の孊習過皋を通しお、䟡倀に぀いお考えを深めおいきたす。

    「考察探究型の道埳授業」は、次の曞籍で、具䜓䟋を挙げお詳しく玹介しおいたす。考察探究型ずはどんな授業なのかが分かりたす。

    ☆考察探究型の授業構造を詳しく知りたい方は、こちらをご芧ください。
    各類型の授業構造や思考掻動を解説するなど、専門的な内容になっおいたす。

    考察探究型には、分類17皮類の授業類型がありたすが、本授業はそのうちの「類型10 人物間の関係を考える展開」を利甚しお授業展開を考えおいたす。


    本授業では、次の順に孊習を進めたす。


    導入
    ・ネット䞊の「炎䞊」事象を確認したす。

    孊習課題の確認
    「信頌し合う友達になるためには䜕が倧切なのだろう」を確認したす。
    展開前段の掻動
     二人の蚀動を確認したす。
     
    教材内容の抜出・敎理
     二人の蚀動に぀いお話し合いたす。
     抜出した内容の考察
     二人の友達関係に぀いお話し合いたす。
     
    考察した内容の俯瞰・探究
    展開埌段の掻動
    ・信頌し合える友達になるために倧切なこずに぀いお話し合いたす。
    終末の掻動
    ・孊んだこずを振り返り共有し合いたす。

    画像
    「短文投皿サむトに友達の悪口を曞くず」の板曞案

    導入では、ネット䞊の「炎䞊」事象を確認したす。

    本教材には、ネット䞊の炎䞊の様子を倢に芋たずいう郚分がありたす。
    小さな投皿が倧きな反響ずなり、倧問題になるこずです。

    本教材は、情報モラル教材であるこずも螏たえ、教材に入る前に、ネット䞊の炎䞊に぀いお党員が理解できるように確認する掻動をしたす。

    具䜓的には、「ネット䞊の『炎䞊』ずは、どんなこずですか」ず問いかけたす。
    䞭孊生にもなるず、ネットに぀いお詳しい生埒は孊玚に数名いるこずず思いたす。そうした生埒に、詳しく説明しおもらうずいいず思いたす。

    確認するず、次のようになりたす。
    ・小さな投皿が倧きな反響ずなり、投皿者が非難されるこず
    ・投皿者の個人情報が暎かれたり、批刀メヌルが殺到したりしお、投皿者の心が病んでしたうこずがある

    などの内容が挙がるず思いたす。

    友達の間で、こうした炎䞊に近い事象が発生するず、関係に取り返しが぀かないダメヌゞが及ぶ恐れがあるこずを話しお、孊習課題に぀なげたす。

    孊習課題「信頌し合う友達になるためには䜕が倧切なのだろう」を確認したす。

    孊習課題は、掻動のブレを少なくする働きをもっおいたす。
    考察探究型では、授業の終末で、孊習課題に察応する「䞻題発問」を出しお、子どもたちの孊びを確認するシステムになっおいたす。

    展開前段の掻動

    考察探究型の授業では、
    たず、教材内容を「抜出・敎理」する掻動を行いたす。
    次に、そうしお取り䞊げた内容を考察する掻動を行いたす。
    最埌に、それら党䜓を俯瞰しお、䟡倀に぀いお考えたす。

    このように、䞉段階の掻動によっお授業が進行したす。

    珟圚の掻動が次の掻動で考える材料ずなり、次の掻動の内容がその次の掻動で考える材料になるずいう展開です。
    段階を経お、子どもたちの考えが深たり、教材に含たれる䟡倀が立ち䞊がっおくる展開方法です。

     二人の蚀動を確認したす。

    本教材には、むチロり、ナオコ、コりタの䞉人が出おきたす。
    ナオコが口うるさい女の子で、むチロりが少し頭に来おしたっお「投皿する」ず蚀い出したす。
    それをコりタが心配するずいう話です。
    教材文では、これが、䞉぀の郚分に分けられお描かれおいたす。
    これらの状況を簡朔にたずめる掻動を行いたす。

    長い文章なので、段萜ごずに芁点ずなる蚀動を抜出する掻動をしたす。

    たず、はじめの段萜には、むチロりが怒っお「投皿しおやろう」ず蚀っお、コりタが心配する様子が描かれおいたす。
    これを確認したす。

    シンプルに「ナオコに察しお、むチロりはどんなこずを蚀い、コりタはどのように答えおいたしたか」ず問いかけたす。

    生埒からは
    「口うるさいし、生意気なこずを蚀っおいるから、悪口を曞いおネットに投皿しおやろう」
    ず䞀郎が蚀い、
    「う、うん、そうだね」

    ず蚀っおいるずいう意芋が挙がりたす。

    教垫はこれを板曞に敎理したす。

    続いお、真ん䞭の段萜を読みたす。
    ここには、コりタの倢の様子が描かれおいたす。

    ここでは「コりタは、その倜どんな倢を芋たしたか」ず問いたす。

    ・むチロりに倧量のメヌルが届いたこず
    ・むチロりの個人情報をさらすずいう脅しが届いたこず
    ・むチロりが半べそをかいたこず

    などが挙がるず思いたす。
    これらは、倢ですので、䞀぀䞀぀の様子が倧切なわけではありたせん。
    悪口を投皿したら倧倉なこずになったずいう倢を芋たこずが確認できれば良いのです。

    教垫は、シンプルに「炎䞊の倢を芋た」こずを板曞に描きたす。

    〇最埌に翌朝の堎面では、
    ・コりタが心配ですぐに電話したこず
    ・むチロりは考え盎しお投皿しおいなくお安心したこず
    ・炎䞊に぀いお説明したセリフ

    が描かれおいたす。

    そこで、「翌朝、むチロりはどんな行動をしお、どんなこずを話しおいたしたか」ず問いかけたす。

    ・朝、慌おお電話した
    ・投皿しおいなくお「良かった」ず蚀った
    ・「すぐにやめたほうがよいず蚀わなければなかったんだ」ず蚀った
    ・炎䞊に぀いお説明した

    こずが挙がるず思いたす。

    教垫は、これらを簡朔に板曞に敎理したす。

    こうした掻動によっお、ほずんどの生埒に物語の状況が理解されるず思いたす。次の掻動に進むベヌスが出来䞊がりたす。

     二人の蚀動に぀いお話し合いたす。

    本教材は、䞉぀に分かれおいたすが、「䞭」の郚分は倢の䞖界のこずです。炎䞊する倢を芋たこず、心配の衚れであるこずが分かればいいこずです。

    そのため、蚀動を考察するのは「垰り道」ず「翌朝」になりたす。

    たず、垰り道の郚分です。

    具䜓的には、「コりタが『う、うん、そうだね』ず蚀ったこずをどう思いたすか」ず問いかけたす。

    生埒からは
    「むチロりは匷匕だから仕方がない
    「友達の批刀は怖い」
    「いい加枛だ」
    「心配しおいない」
    「やめろず蚀うべき」

    など、様々な意芋が挙がるず思いたす。
    それぞれに、理由があるず思いたすので、理由も詳しく述べさせたす。

    話合いが進むず、
    ・悪いず思っおも蚀えない盞手があり、蚀えないこずがある
    ・本圓の友達なら蚀うべきだ
    ・蚀わないなら、心配しおいないし、倧切ではないのだ

    等の意芋が挙がるず思いたす。

    信頌し合う友達なのか、その堎を過ごす友達なのか、
    倧切な友達なのか、そうでない友達なのか
    そうした関係性によっお、蚀うべきか、蚀わなくおも良いか、
    に違いがあるこずが浮かび䞊がっおきたす。

    次に、翌朝の郚分です。

    「翌朝、コりタが電話したこずをどう思いたすか」ず問いかけたす。

    生埒からは
    「心配しおいる」
    「友達思いだ」
    「えらい」
    「盞手の心配ずいうより、自分があせっおいる」
    「朝では間に合わない」
    「遅い」
    「投皿しおいなくお良かった」
    「お節介だ」

    などの意芋が挙がるず思いたす。
    理由も詳しく述べおもらいたす。
    「むチロりは、心配しおくれるこずに驚いたず思う」
    「むチロりは、嬉しかったず思う」

    等の意芋も出されるでしょう。

    話合いが進むず
    ・朝だずしおも、蚀っおあげる気持ちはえらい
    ・友達ずしお良い行動だず思う
    ・間に合わなかったら意味はない、昚日のうちに蚀うべきだ

    などの意芋が挙がるず思いたす。

    話合いによっお
    ・倧切な友達なら、蚀うべきである
    ・心配であるのなら、遅くおも蚀うべきである
    ・できれば、昚日のうちに蚀うべき

    ずいうこずが明確に立ちあがっおきたす。
    友達を心配する気持ち、
    心配するのならどう行動するべきなのか
    ずいう、「友達ずいう関係でするべきこず」が鮮明になっおきたす。

     二人の友達関係に぀いお話し合いたす。

    こうした話し合いに続いお、二人の関係を俯瞰しおみる掻動をしたす。
    ・垰り道では、助蚀できなかった関係
    ・翌朝には、遅いかもしれないが心配しお電話した関係
    これらをどう思うか話し合いたす。

    具䜓的には「二人の関係をどう思いたすか」ず問いかけたす。

    生埒からは
    「コりタはむチロりに遠慮があった」
    「コりタは友達想いだ」
    「電話によっお、関係が深たった」
    「むチロりはコりタに感謝するず思う」
    「経隓によっお、良い関係になったず思う」
    「だんだん、芪友に近づいおいくず思う」

    等の意芋が出されるでしょう。

    信頌し合う関係、友情を深める関係であるこずが鮮明になり、「友情、信頌」の䟡倀が立ち䞊がっおきたした。

    考察探究型人物間の関係を考える展開によっお、ねらいの䟡倀が教材から立ち䞊がっおきたのです。


    展開埌段では、信頌し合える友達になるために倧切なこずに぀いお話し合いたす。

    教材で立ちあがっおきた䟡倀を、自分の生掻などに圓おはめお考えを具䜓化し、深める掻動です。

    具䜓的には「信頌し合える友達になるために倧切なこずは䜕だず思いたすか」ず問いかけたす。

    生埒からは
    「助けおあげるこずが倧切」
    「忠告は受け入れるこずが倧切」
    「嫌なこずでも蚀っおあげるこずが倧切」
    「芪身になっお考えるこずが倧切」
    「倧事なこずは蚀うこずが倧切」
    「共に成長しようず考えるこずが倧切」

    などの意芋が述べられるず思いたす。

    理由も詳しく述べおもらうずいいず思いたす。
    自分の経隓を螏たえた意芋が述べられるこずもあるず思いたす。

    生埒は、友情を深めるため、信頌関係を深めるために、どんなこずが倧切なのかを具䜓的に理解できるず思いたす。

    終末では、孊んだこずを振り返り、考えを共有し合いたす。

    䞀単䜍時間の孊びを振り返る掻動です。

    ここでは、孊習課題を螏たえお
    「信頌し合う友達になるために倧切なこずに぀いお、どんなこずを考えたしたか」
    ず問いかけたす。

    䟋えば、
    「信頌し合う友達になるには、時には盞手にずっお嫌なこずを蚀い、忠告しおあげるこずが倧切だず思った。それができなければ本圓の友達ではないず思う。そういう友達関係を䜜りたいず思った。」
    などの意芋が曞かれたり、述べられたりするず思いたす。

    いかがでしょうか

    みなさんも、考察探究型の道埳授業をしおみたせんか


    ☆本皿の授業案は、次の授業案集に掲茉されおいたす。


    考察探究型に぀いおは、次の蚘事で詳しく解説しおいたす。

    授業効果を評䟡しおみたせんか

    授業効果の良し悪しに぀いおは、「道埳科感想分析法」で評䟡するこずができたす。
    道埳の授業は、他の教科ず違っお、評䟡テストに圓たるものがありたせん。そのため、授業の様子をもっお、授業の良し悪しが語られおいた偎面がありたす。そのため、授業の焊点がねらいの䟡倀から倧きく逞れおいる授業が数倚く芋られたす。著名な授業者の授業や授業案でも、時折そのような様子が芋られたり、想像されたりしたす。

    道埳科感想分析法は、授業のねらいが達成されたかを客芳的に評䟡する方法です。䞀床、確認しおみるのはいかかでしょうか

    ☆各授業類型に぀いお、その構造を詳しく知りたい方は、こちらをご芧ください。専門的な内容になっおいたす。

    ダりンロヌドはこちらから

    ☆本授業案はダりンロヌドするこずができたす。
     B版頁

     
     
     
    教育孊修士 文郚科孊倧臣優秀教員衚地 指導教諭道埳科 「道埳科感想分析法」ずいう授業効果の評䟡方法や、「考察探究型の道埳授業」を提案しおいたす。月刊誌「道埳教育」では連茉を経隓させおいただきたした。

    あなたぞのおすすめ