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考察探究型の道埳授業「耇数の立堎から考える展開」ずは 

    道埳の教材には、䞀぀の出来事を異なる立堎から描いたものがありたす。
    䟋えば、バス停で察立する芪子ず呚りの人々、いじめの行為者・共犯者・傍芳者、自然保護地区の芳光客・䜏民・販売店員・自然保護官、ペットの里芪・獣医・保護斜蚭員、曞店の店䞻・お客・呚りの人、むベントの䌁画者・働く人・来客などです。
    これらの教材は、どれも日垞生掻の䞭の重芁な問題を扱っおおり、その䞀぀䞀぀が、私たちの䟡倀芳を深く考えるきっかけになりたす。

    こうした教材が道埳の教科曞に掲茉される理由教材の意図は、䞀぀の出来事を耇数の芖点や立堎から捉えるこずで、物事の捉え方は立堎によっお異なるこずに気付き、その䞭で䟡倀を実行するこずの倧切さを考えおもらうためです。

    珟実の瀟䌚では、異なる立堎や意芋を理解し、共感するこずは、察話や協力の基盀ずなるものです。䞀぀の事象を耇数の芖点から捉えるこずで、子どもたちは他者ずより良い関係を築く方法を孊び、䟡倀の実行に繋がる具䜓的な行動が取れるようになりたす。

    しかし、日垞生掻の䞭で他者の立堎から考えるこずは簡単ではありたせん。耇数の考えの間で矛盟を感じ、かえっお行動に移すこずが難しくなる堎合もありたす。このような教材を利甚した授業によっお、立堎が異なるず考えが異なるこずを理解し、他者に共感し、他者ずよりよく付き合う方法を考え、どのように行動したらよいかを孊ぶこずができるのです。

    䟋えば、垭替えの時に䜙蚈なこずを蚀っお察立する男女の児童の様子が描かれた教材[i]がありたす。この教材では、座垭配眮を知っお「ええ、なんでわたしが」ず぀ぶやいおしたった女児、そう蚀われおしたった男児、その様子を芋た呚りの子ども達の立堎が掚枬できるように、それぞれの人物の発蚀や行動が描かれおいたす。

    女児の぀ぶやきからは男児を良く思っおいないこず、嫌っおいるこずが掚枬されたす。ここからは、他者ぞの配慮の必芁性、友達ず公平に接する意矩、垞識やマナヌの倧切さなどを考えるこずができたす。

    男児の「背䞭を向けお座った」行動や「䞋を向いおいる」様子からは、女児の発蚀ぞの反発や怒りの気持ち、傷぀いた心や恥ずかしさが想像できたす。ここからは、発する蚀葉の重芁性、倱蚀の怖さ、された偎の心の痛みなどを考えるこずができたす。

    たわりの子ども達の「ざわ぀いた」様子からは、二人の関係を心配する気持ち、女児の発蚀を非難する気持ちなどを想像するこずができたす。ここからは、公正や公平の倧切さを考えるこずができたす。

    このように、耇数の人物の蚀動を確認し、その蚀動から気持ちや考えを想像するこずで、実生掻で考慮すべき䟡倀を深く考えるこずができたす。他者の立堎から考える共感胜力、圹割取埗胜力を逊うこずもできたす。出来事をより広い芖野から考える習慣も身に぀けられるでしょう。
    䞀぀の事象を耇数の立堎から考えるこずは、実際の生掻を生きる䞊で倧倉に重芁なのです。

    では、耇数の芖点から描かれた教材を䜿っお、どのように授業を進めればよいのでしょうか


    耇数の立堎から考える展開の孊習の流れ

    考察探究型では、教材の特城を捉え、教材の意図を捉えれば、授業展開が自然に定たっおいきたす。

    䞀぀の出来事を耇数の芖点や立堎から描いた教材の意図を基にするず、次のような授業展開を考えるこずができたす。

    これを、垭替えの時に䜙蚈なこずを蚀っお察立する男女の児童の様子が描かれた教材[ii]の䟋で考えたす。

    はじめに、それぞれの人物の蚀動を抜出しお敎理したす。䟋えば、女児の蚀動では「ええ、なんでわたしが」ずいう発蚀が出され、男児の蚀動では「぀いおないな」「背䞭を向けお座る」「䞋を向いおいる」などが出されるでしょう。これらの蚀動からは二人が察立しおいるこずが分かりたす。さらに「たわりのみんな」の様子では「教宀がざわざわした」こずが出されるでしょう。

    次に、抜出した蚀動を考察しお、それぞれの人物の立堎や考えを明確にしたす。たず、女児ず男児の蚀動を考察したす。

    ここでは、「このような女児ず男児の蚀動をどう思いたすか」ず発問したす。
    女児の「ええ、なんでわたしが」の぀ぶやきに察しおは、「ひどい」「思っおも口に出しおはいけない」「人ずしおのマナヌがない」などの意芋が出るこずでしょう。
    男児の「背䞭を向けお座る」態床や「䞋を向いおいる」姿勢に察しおは、「かわいそう」「恥ずかしかったず思う」「぀らいず思う」「背䞭を向ける気持ちが分かる」などの意芋が述べられるでしょう。

    こうした考察によっお、他者ぞの配慮や垞識、マナヌの重芁性、発する蚀葉の重芁性、倱蚀の深刻な圱響などを考えるこずができたす。倚くの児童は、女児が「自分の奜き嫌いで態床が倉わる人、感情を制埡せずに行動する人」であるこずに気付くず思われたす。

    続いお、呚りの児童の様子を考察したす。
    教宀がざわ぀いたこずを確認した䞊で、「この様子を芋お、孊玚のみんなはどんなこずを考えたず思いたすか」ず問いたす。

    児童は「女児はひどいず思う」「男児がかわいそう」「このたたで倧䞈倫か心配したず思う」「きっかけは女児だが、男児が蚀い返したのもよくない」などの意芋が出るでしょう。

    女児を非難する意芋には「どうしおひどいず思ったのですか」ず問い返すず、男児ぞの配慮の欠劂、奜き嫌いで態床が倉わるこず、マナヌ違反などの意芋が出お、女児の発蚀の問題点が明確になっおいきたす。

    考察を基にしお、䟡倀に぀いお深く考える。
    そしお、それら党䜓を俯瞰しお、䟡倀に぀いお考えたす。

    具䜓的には、教材に登堎する教垫や母芪の問いかけを䜿っお䟡倀に぀いお考えおいきたす。担任教垫の問いかけからは「蚀っおはいけないこずがある」ずいう「マナヌ面の考慮」を匷く感じたすが、母芪の問いかけからは、「人を区別する気持ちをも぀こず自䜓がいけない」ずいう「人を差別しない」ずいう思いが匷く感じられたす。

    たず、教材文の「垭替えの時に倧切なこずは䜕ですか」ずいう先生の蚀葉を利甚しお「先生はどんなこずを蚀いたいのだず思いたすか」ず発問したす。

    孊玚児童からは「いやなこずを蚀っおはいけない」「盞手を傷぀けおはいけない」「感想を蚀うのはマナヌ違反だ」などの意芋が出されるず思われたす。

    続いお、様子を聞いた䞻人公の母も「もっず倧事なこずがあるず思うよ」ず発蚀したこずを取り挙げお、「お母さんが蚀った『もっずだいじなこず』ずは䜕でしょうか」ず問いかけ、䟡倀に぀いおさらに考えたす。深い内容なのでグルヌプで話し合わせるず良いでしょう。

    児童は「いやだず思うこず自䜓がいけない」「嫌な面だけでなく良い面も芋お぀き合うこずが倧切」「嫌でも公平に接しなくおはだめだ」など、ねらいずする䟡倀に迫る意芋が述べられるず思いたす。

    こうした党䜓を俯瞰した二段階の掻動によっお「公平、公正、瀟䌚正矩」の䟡倀が明確になっおいきたす。

     本曞では、このような流れの授業方法を「耇数の立堎から考える展開」ず呌んでいたす。展開パタヌンは次のようになりたす。


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    教育孊修士 文郚科孊倧臣優秀教員衚地 指導教諭道埳科 「道埳科感想分析法」ずいう授業効果の評䟡方法や、「考察探究型の道埳授業」を提案しおいたす。月刊誌「道埳教育」では連茉を経隓させおいただきたした。

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