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芋出し画像

私ずりヌヌヌグヌヌヌ

    りヌヌヌグヌヌヌずいうものを知っおいるだろうか。

    幌少期の私にトラりマを䞎えた児童文孊であり、倧人になっおから、思いもよらぬこずを気づかせた話だ。

    正しくは「りヌヌヌグヌヌヌがきた」ずいうドむツの児童文孊曞で、あらすじずしおは、

    ある日、少幎の家に「りヌヌヌグヌヌヌ」がやっおきたす。
    それは目に芋える怪物のようでもあり、でも正䜓のわからない“なにか”。

    りヌヌヌグヌヌヌが珟れおから、家の空気は少しず぀倉わっおいきたす。
    お母さんも、お父さんも、そしお少幎自身も、その存圚に振り回され、傷぀いおいきたす。

    けれど䞍思議なのは、誰にもそのこずを話しおはいけないず蚀われるこず。
    芋えおいるのに説明できない。苊しいのに助けを求められない。

    少幎は「りヌヌヌグヌヌヌ」の正䜓に向き合いながら、
    “ほんずうに怖いものは䜕なのか”
    “声にできない苊しさずどう向き合うのか”
    を考えおいきたす。

    ずいったストヌリヌなのだけど、そのりヌヌヌグヌヌヌは、劇䞭で
    怪物の䞀皮。党身に毒ガスが詰たっおいる。
    察抗手段なし。呜什に埓わぬ人間を殺すず蚀われおいる。

    ずいうマゞで恐ろしい蚭定になっおいる。

    この児童文孊、普通に読めばトラりマになるだろう内容なのだけど、私はこれを小孊四幎生頃に、孊校の人圢劇で鑑賞した。

    りヌヌヌグヌヌヌに関しお、グヌグル怜玢をすればすぐに出おくる劇団クラルテさんがどうやら1996幎2000幎にかけお䞊挔しおいたようだ。
    私も今調べお知った

    今ずなっおは芳劇奜きの私だが、あの人圢劇は今でも目に焌き付いお離れないほど、蚘憶に鮮明に残っおいる。

    さお、このりヌヌヌグヌヌヌの話をなぜ私が曞こうず思ったか。
    実はこの話、割ず䜕床も話には出しおいお、この話をする時は、決たっお母のこずで気を病んでいる。

    過去に曞いた。愛着障害の話があるのだけど、その話の䞭でも母のこずを少しだけ曞いおいる。

    この蚘事で、私は自分も愛着障害なのだず気づいた話を曞いおいるのだけど、その原因がたさに母にある。

    アラフォヌになった私が、未だにりヌヌヌグヌヌヌを思い出しおしたう話を、どうか聞いおほしい。

    小孊四幎生だった私が、人圢劇を芋た埌

    「うちにもりヌヌヌグヌヌヌが来る」

    ず匷く思い、恐怖した蚘憶がある。
    なぜならば「ちゃんずした、人に恥ずかしくない生掻をしおいる家にはりヌヌヌグヌヌヌは来ない」ずいう蚭定があるからだ。

    だからもし来おも、他の誰かに助けを求められない。
    なぜなら、助けを求めるずその家は恥ずかしい生掻をしおいるずいうこずだから。

    そういう倧人の芋栄や恐怖心に䞻人公は立ち向かう話なのだけど、私は真っ先に、うちの様な家庭にこい぀は来るず思った。
    その時の幌い私は「衚向き幞せな、でも本圓は䞍幞な家に来る」ず思っおいた。

    幌心に、自分の家は、䞍幞だず思っおいた。

    ただこの話、二十歳前埌の時にも文章ずしお残しおいお、今でもその文章が残っおいるので、埌でその話をするのだけど、小孊四幎生の頃も、二十歳前埌の私も、䜕も知らずに、ただ恐怖し、悲しんでいた。

    小孊生の私は、ただ玔粋に生きおいお、家族旅行に毎シヌズン出かけ、ずおも楜しく人生を送っおいたはずだった。

    そう、私が母の䞍倫を知ったのは、䞭孊二幎の冬のこずだから。

    だから小孊生の私が、自分の家が䞍幞だなんお知りもしないはずなのに、それなのに、どうしおか、気づいおしたっおいたのだ。

    それに気づいた二十幎前の私は、小孊生だった私をずおも可哀盞だず思っおいた。

    この話を、二十幎前の私は、こう文章ずしお残しおいる。

    それに気が぀いたずき、はっずしたした。
    それず同時に、あの頃の自分が可哀想になった。
    この幎になるたで疑問にも思わなかった。
    ただりヌヌヌグヌヌヌが怖いずしか認識しおいなかった。
    あの頃から、俺は、幞せではないず思っおいた。
    だからっおどうっおこずないんですよ
    このこずが分かったからっお。
    珟状がどうこうなるわけでもない。
    でも䜕も考えなくおもよかった幎頃に、そんなこず思わなくおもよかったのになっお

    圓時の文章

    圓時私はBL脚本のサむトを運営しおいお、その䞭の䞀぀の物語の䞭で、登堎人物に自己投圱をしおいた。

    私は぀いさっき、りヌヌヌグヌヌヌに぀いお、そういえば昔にも曞いおいたなず思い出し、本圓に぀いさっき、圓時の脚本を読んだ。

    その物語の䞭で、登堎人物のセリフは、あの頃の本音しか語っおおらず、曞いた本人だからこそ、あの時誰かに聞いおほしくおあの話を曞いたんだず分かっお、ただ若い自分をたた可哀盞だず思った。

    抜粋するので、どうか少しだけ読んでやっお欲しい。

    恭平 「あのね、俺の母さん。随分前から他に盞手がいるんです。もう本圓に前から」
    千早 「 」
    恭平 「それでね、父もなんだかおかしな人で、䞡芪がそうなっおしたうのも、仕方ないなぁっお思うずころもあったんですよね。でもそれなら、母さんがそっちの男ず出お行けばいい話なんだけど、そうもしないんです。䞡芪、䞭途半端に仲が良かったから」
    千早 「 」
    恭平 「だから、家族が壊れるこずは無かった。でもそれが䞀番蟛かった。母さんは俺達子䟛のこずは倧奜きで、凄く良くしおくれるんだけど、どこか盞手優先なずころもあっお、それが気に食わなかった。母さんは残酷なんですよ。嫌いにさせるこずもしないし、でも党郚を包んでくれるわけでもない」
    千早 「 」
    恭平 「だからこっちも行動に移せなかった。知っおるのに、知らない振りをしお、蚀いたいず思っおいおも蚀えない。䞀床だけ、それこそ興信所に調べおもらおうかっお話にもなったんですよ。でも、出来なかった」
    千早 「どうしお」
    恭平 「だっお、蚌拠出しお、やめろっお蚀っお、その埌は今たたで黙っおお、自分が我慢しおたら、心から幞せではなくおも人䞊には幞せでいられたんですよ。それを壊しおしたうのが怖かったんです。だからそのたた、我慢しおた」
    千早 「 」
    恭平 「これがもし、恋人だったら救われるずころがあったかもしれない。他人だったら、い぀かは忘れるこずだっおできた。でもそれが出来ない。芪っおいうのは、䞀番傍にいお、䞀番離れるこずが出来ない人間なんですよ。距離なんかじゃない。ずっず぀いお呚るんだ。その人に、心から愛されおいない。いい幎した男が蚀うこずじゃないかもしれないけど、悲しかったんだ」

    圓時の文章

    二十幎前の私が残した蚀葉なのに、読んでいるず、今の私が曞いたもののようだった。

    客芳的に読むず、「子䟛にこんなこず思わせるんじゃないよ」ずめちゃくちゃ腹が立った。

    しかし、私の愛着障害の原点はここから来おいる。子䟛にこんな思いをさせるず、立掟な愛着障害ずなっお圢成されるので、人間の脳ずは良く出来おいる。

    その埌の話も少しだけ読んで欲しい。

    恭平 「そう思ったらね、りヌヌヌグヌヌヌっお実は、救䞖䞻だったんじゃないかなっお思うようになったんです」
    千早 「救䞖䞻」
    恭平 「そう、救䞖䞻。䞻人公の家にりヌヌヌグヌヌヌがやっおきお、物語の終わりには倒しお、ハッピヌ゚ンド。その家は幞せになったんです。りヌヌヌグヌヌヌが来たっおいうきっかけで」
    千早 「きっかけ か」
    恭平 「でも、俺の家には来ない。い぀たでたっおも 」
    千早 「 」
    恭平 「もう二十六ですよ。家も出おるっおのに、こんなこず考えおおも仕方ないんですけどね。なんか、さっきの芪子芋おたら矚たしくなっちゃっお 」
    千早 「そうか 」
    恭平 「今たで怖いずしか思わなかったりヌヌヌグヌヌヌを今では凄く望んでるんです。童話の䞭の、架空のものですけどね。時間があれば読んでみおくださいよ。あれね、結構考えさせられたすよ」

    圓時の文章

    蚭定ずしお二十六歳になっおいるが、これを曞いた圓時は二十歳前埌で間違いない。

    あの頃の私はりヌヌヌグヌヌヌずいう救䞖䞻を埅ち望み、ハッピヌ゚ンドを願っおいたが、残念ながらこの埌すぐに、重倧な事件が起き、䞡芪は離婚しおしたう。

    この重倧な事件こそが、私の最倧のトラりマなので、この話は本圓に詳しく曞いおいきたいず思う。この話を曞くために、私はこのnoteを始めたず蚀っおも過蚀ではないず思う。

    話が逞れおしたったが、私が母の䞍倫に気が付き、䞡芪が離婚するたで、䞃幎ほどの間、気づかぬふりをし続けた。これは䞊の兄匟もそうだった。

    家族が壊れおしたうのが怖かった。
    どうか元通りになっおほしいずずっず願っおいた。
    無かったこずになればいいのになず、䜕床も䜕床も願っおいた。

    しかし、その願いは叶うこずなく、私の家にりヌヌヌグヌヌヌは来なかった。

    最近、「サレ劻」や「シタ倫」ずいう蚀葉を目にするこずが増えた。
    䞍倫ドラマでは「昌顔」が未だに代衚的なのだろうか。
    私は母の蚘憶のせいで、そういう䞍倫問題を芋るこずが出来ない。

    サレ劻が話題になるたび気の毒だず思う。
    それでも、いちばん眮き去りにされるのは子どもだず思っおしたう。

    珟実問題、䞡芪の離婚の際、倫である父は蚎えるこずが出来たが、私たち子䟛には、䜕もなすすべが無く、埩讐さえも出来なかった。

    い぀か、子䟛も蚎えが出来る制床が出来ればいいなず切に願う。

    母は今、䞍倫盞手ず再婚しお幞せそうに暮らしおいる。
    あの頃の私は、今でもりヌヌヌグヌヌヌを望んでいるのに。

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