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Photo byo0areyoume0o

ヤク、マルチ、結婚、そして何もない俺

    先日久しぶりに地元の友人と遊んだ。

    人数が多かったということもあり、2台の車で移動していた。駅まで友人を迎えに行くため、片方のグループは先にそちらへ向かったが、私の乗っていた車は目的地であるレジャー施設に先に到着した。

    これはその車内で私が実際に聞いた話だ。

    私の知らない物語

    私は中学校を卒業して早々に県外の学校へ進学した。9割以上の人間が市内の高校へ進学する中ではイレギュラーな存在であり、行った先でも同じ中学校の人間はおろか、同じ県の人間ですらほぼいないような環境だった。

    大半の人は高校に進学しても、同じ中学校の友人や知り合いがそれなりにいるもの。数の大小はあれど、誰もいないなんてことはまずありえない。

    高校で新たにできた友人とつるむようになったとしても、なんやかんやつながりは続いているはず。そのつながりのお陰で、他校にいる人間とも時には連絡を取り、時には遊び、時には噂を聞くこともあるはずだ。

    だが、私にはそれがなかった。もともと10人くらいのグループにいたので、友人がいなかったわけではない。それでも、学校に知り合いがおらず、テキスト上の会話だけではそんな話もほぼ流れてこない。

    広く浅く交友関係を広げるタイプでもなかった。だから仲のいい友人以外の連絡先もないので、かつての同級生たちがなにをしているかなんてついぞ知る機会がなかったというわけ。

    ダメ絶対🚨

    日常の中で、かつての同級生の話はでてこず、顔が広いわけでもなかった。大半の人間のことを忘却し、顔も名前も覚えていないというのはざらだ。それでも、中には覚えている人間もいる。

    車内で友人たちが私に語ってくれた話は、たまたま全員名前は知っている人間だった。人によるが顔もでてくる程度には覚えていた。だからこそ衝撃も大きかった。

    勘のいいガキ人なら気づいていると思うが、
    タイトルの「ヤク・マルチ・結婚」というのが話の3テーマ。

    時系列順に書いているので最初に聞いたのはこの「ヤク」なのだが…
    1番しょうもないというか、驚きはしたがそんなに深く話はしていないので大した内容でもない。

    言ってしまえば、かつての同級生が逮捕されたというだけのこと。なぜ所持していたのかは誰も分からないが、今どき地方のガキですらネットなどで入手して逮捕されている。彼は都会で働いていたそうなので、良くない人間と知り合ってしまったんじゃないだろうか。

    2泊3日15万円!夢が叶ったわ😭😭😭

    本題はここから。ヤクの話なんてお通しの枝豆。正直どうでもいい。勝手に使って勝手に捕まったのだから他人に直接迷惑はかけていない。(警察や職場はノーカンで!)

    ただ、ここからの話は、実際に同じグループの友人複数名が巻き込まれ、自分としても他人事ではないと思った。いややっぱり他人事かも。
    そう思った理由はちゃんと説明するのでとりあえず話を進める。

    問題となっている人物をここではAと呼ぶ。このAがどうやら同じ中学校の面々に3泊4日で20万円のセミナーの勧誘をしまくっているようなのだ。そして、その勧誘がグループの数名にも来てしまったらしい。

    いやいや、誰がこんな胡散臭…アホくさ…素晴らしいセミナーを受けるんやと思うわけだけど、このAと勧誘を受けた友人たちの仲がいいことが問題だった。グループの1人はまさかの支払いまでしてしまったらしい!

    何してんねん!断れや!と思ったけど、結局キャンセルしたそうなので一安心。だが、話はここで終わりではない。

    話がややこしくなるので新たにグループの友人BとCを追加しよう。BはAと仲がよく、Cはグループの中心的存在。詳しい経緯は省くが、BがAとの通話をスピーカーにして、Cが聞いていたという。

    Aの言い分としては「これのおかげで夢が叶った😭本当に感動した!交通費がでるからみんな絶対聞いたほうが良い🤩」とのこと。

    んなわけねぇだろ!!!!!
    言わせてもらうが、俺はトニー・スタークくらい金持ちになって豪遊したり、ロボットとか色々ものづくりをしたいんだが、それも叶うのか?たかが20万円の投資で何千億何兆円の金と資産が手に入るのなら、日本国民全員に普及させてGDPを底上げすべきだろ!

    冗談はさておき、いかにも典型的なクサいセリフをのたまっていたみたいだが、さらにヤバい話が続く。

    「これは完全マルチなんだけどぉ」

    一応、さっきまでの話は宗教だとか悪徳商法のような言及は一切なかった。だが、ここにきて完全にアウトな話を進めてきたらしい。これには流石のBとCも絶句したとか。

    マルチって自分からマルチって言うのかよ…という疑問もあるが、それよりも引っかかったのは複数掛け持ちしているということ。そんなことできるのかよという驚きが大きかった。そっちもマルチにやってんのかいと。

    末端のペーペーで複数やってるとは考えにくいと思っていた矢先、友人からAはどうやら幹部などそれなりの地位にいるみたいだと言われ納得した。

    おえらいさんとよく飲みにも行っているらしく、複数の案件を回していることからも信憑性は高そう。しかも、仕事を辞めているという前提付き。こーれは黒です。猫猫もそう言うと思います。

    Aの手口としては、同じ中学校のやつらに久しぶりに飲もうとか遊ぼうとか誘って、例の話を切り出すという工夫もクソもないありふれた手法。逆の見方をするなら、それだけ効果的だからこそありふれたものになっているのだろう。

    車内にいた友人もAから声がかかってきたと言い、その魔の手が身近に迫っていると感じた。ただ、悲しいことに俺は関係ないなと他人事として捉えていた。そう、なぜならそいつとは違う小学校で全く関わりがないのだから!

    ここで、私が県外の学校へ行っていたという過去がまさかの力を発揮しだす。地元の限られた友人しか連絡先を持っていなかったからこそ、そういう話がそもそもこないのだ。数年をかけて、知らぬ間に強固な壁を築き上げていたらしい。くそおおおおおおおお!!!俺にもそういうおもろい話来てくれよおおおおお

    そこでふと、あることに気がついた。

    いつぞやの成人式で、私たちの中学校も同窓会が開かれていた。私やグループの半数は金額の高さや幹事たちのゴタゴタ、舐めた態度などから行かなかったが、それでも学年の半数は行っていたらしい。そのなかにAもいたのだ。

    Aがいつからその怪しい集団の一員になったかは定かではない。でも、もし同窓会や成人式でわざとつながりを作ったり、ターゲットを探していたりしたとしたら?

    同窓会には行っていないので詳しいことは知らないが、おおいに有り得る話だろう。ひゃ~おっかないおっかない。

    私の幸せな結婚

    ドロドロした話ばかりで申し訳なくなったのか、お口直しに、と言わんばかりにハッピーな話が始まった。自分は全く知らなかったのだが、どうやら結婚したり子どもができたりしている人が少しずつ表れているらしい。

    それはめでたい。いいことじゃあないか。そういうことは素直に祝うのがこのミヤビである。今彼女がいないという現実から目をつぶればだが。

    恐ろしいマルチの話を語ってくれた友人も、付き合って数年になる彼女がいる。彼女の親が過保護でめんどいんだよ、なんて幸せな愚痴をこぼしやがって…

    彼は県外でバリバリ働いているが、そのうち彼女もそちらに行くらしく、出産の話に驚いている俺に追い打ちをかけるかのように、もう俺もほぼ婚約しているようなもんだし、なんて言いやがった。

    そういえば、マルチ野郎の誘いを断った車内にいた友人も半年前にいい感じの人がマチアプで出来た、なんて言ってたよな?

    車内で彼女のかの字もない人間は俺だけだった。

    それでも

    いい感じの人が出来た君はともかく、県外バリバリ君は来年にも結婚するんじゃなかろうか。

    大人たちのいう焦りを、ここ最近よく実感している。周りはそれこそ職について金をじゃんじゃん稼いだり、彼女と幸せな日々を過ごしたり、いろんなイベントがあるが、自分は数年前から殆ど変化のない日々。

    単位のために興味のないことを学び、想像と違った研究を進める。田舎で男ばっかりの環境なんて刺激がなさすぎる。だからせめてもの抵抗で、筋トレを始め、Uberでなんとか小銭も稼ぐようになった。

    でも結局それで大きく変化することはない。悔しいがそれが現状だ。だから今は耐えるときだと自分に言い聞かせている。おそらくあと数年はこの生活が続く。

    でもそれが終われば、環境はガラリと変わる。そのときに自分がどの環境に身を置けるか、今と比べてどれだけ力を蓄えられているか。長期的な視点で物事を考えるようにしている。

    これを現実逃避だという人もいるだろう。正直そう思うときもある。
    でも薬もマルチもやってないしいいじゃないか。短期的な快楽や利益なんてたかが知れている。俺の夢と比べれば塵芥に等しいね。

    ただ、かつて同じ学び舎で学んでいたやつらが、ヤクで捕まり、別のやつはマルチに染まり、別のやつは家庭を持つ。同じスタートラインから数年でここまで人間は違う人生を歩むのかと驚きはした。

    でも、これはある意味希望だ。今は周りと比べてショボい生活、なにより自分が納得していない生活だが、数年後には理想の生活を手に入れている可能性もあると気付かされた。

    いつか必ずビッグになってやるという野望は、今もメラメラと燃えたぎっている。そんな青臭いガキを応援してくれる人は、ぜひnoteとXをフォローしてもらえると嬉しい。

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