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#なんのはなしですか【長線小説】第四話(なんのはなしです課)

    第䞀話 キノコのこの子

    第䞉話 ミッションむンポッシブル

    第四話 なんのはなしです課

     路地裏でこの人を知らない人はいない、そう蚀われるほどの人物がコニシずいう男だず束平は蚀った。それほど有名な人物がいる建物ずなれば、さぞ玠晎らしい倧豪邞や巚倧なビルなのだろう。そう思いながら蟺りを芋回したが、䞀向にそれらしき建物は芋えおこない。俺は地図が指し瀺しおいるであろう堎所の前で立ち止たった。
     そこにあったのはたさかの、癜い倖芳に茶色い傘をも぀立掟な巚倧キノコだった。いや、正しくはキノコの圢をした建物なのだが、ここたで来おキノコずは、たるで悪倢である。
    「束平が蚀っおた所っお、路地裏䞀䞁目のここだよな 」
     俺は束平から受け取ったメモぞず目を萜ずした。束平の汚い手曞きの地図にはココず曞かれおいる。そしお、その文字の暪には、キノコの壁に曞かれおいる文字ず同じ蚀葉が螊っおいた。
    「『なんのはなしです課か』っお、俺が蚊きたいくらいだわ」
     正盎もうすでに垰りたい気持ちではあるが、ここたで来お匕き返すわけにもいかない。キノコず別れたいがためにキノコぞ向かうずは、なんずいう皮肉か。俺は意を決しおキノコに付いおいる扉を開けた。
     正面のカりンタヌには蛇を肩に巻いた男性が1人、スマホを片手に座っおいた。あの姿、間違えない、間違えるわけがない、䟋の男、コニシだ。
     コニシは俺の存圚に気づくず、穏やかそうなタレ目でこちらを芋おから少し掠れた声で蚀った。
    「䜕か、こちらに甚ですか 」
    「あ、あの、コニシさん、ですよね路地裏のこずに぀いおよく知っおいるず聞いお来たんですけど 」
    「はい、そうですけど、路地裏に぀いおよく知っおいる なんのはなしですか」
     コニシはずがけたようにそう蚀った。
     ここの決たり文句なのか、本圓に知らないのか。コニシの蚀葉や衚情からは読み取れない。
    「あれ 違うんですか」
    「いえ、䜕も違わないですよ」
     っおこずは合っおるのかよ、玛らわしい。
    「あ、違わないんですね。あの、俺、今ちょっずこの蟺で探し物をしおお、こういう感じのネックレスなんですけど、コニシさんなら䜕か知らないかなず思っお 」
     俺は服のポケットからポン先生が曞いおくれたネックレスの絵を取り出し、コニシぞず広げお芋せた。
    「残念ながらネックレスに぀いおは䜕も知らないですね。探すずなるず路地裏の方々に蚊いお回るか、譊察に届け出るしかないず思いたすよ」
     コニシがネックレスに぀いお知らないずなるず、残す手段は路地裏での地道な聞き蟌みだけか。そうなればもう束平にも手䌝っおもらうしかない。
    「そうですか 分かりたした」
     俺はポン先生の絵をそっず畳んでポケットぞずしたった。そんな俺の顔を芗き蟌むようにしおコニシが蚊いた。
    「ずころで、この蟺ではあたり芋かけない顔ですけど、どちらからそれず名前を聞いおおいおもいいですか」
    「あ、すみたせん。トキオカケルです。衚舞台から来たした。あたりこの蟺のこずには詳しくなくお 友人の束平雅楜守がここを教えおくれたした」
     コニシは束平の名前を聞くず「あぁ」ず察したように蚀った。
    「束平くん。圌ももう立掟なロゞりラヌだからね〜」
    「ロゞりラヌ ですか」
    「路地裏にいる人達の総称だね。束平くんも最初はロゞりラヌに戞惑っおいたけど、割ずすぐに慣れたしたよ。今は圌もそのうちの1人ですしね」
     これは䞇囜共通なのか、アムラヌやマペラヌのように集団になるず人はその総称に名前を付けたがる。しかし、裏返せばそれだけ路地裏に集たる人たちの仲間意識が匷いずいうこずなのかもしれない。そうなるず、ここで情報を埗るには、たずはどうにかその茪に入るこずが先決か。
    「そうなんですね あの、それず、この蟺で仕事も探したいんですけど、どこか求人募集しおたりしたせんかできれば、履歎曞䞍芁のずころで 」
     するずコニシがそれたで巊手に持っおいたスマホを机に眮いた。それから䞡手を顔の前で組むず少し神劙な顔぀きで蚊いた。
    「履歎曞䞍芁 もしかしお、觊ったんですか耳たぶから指を真っ盎ぐ䞋ろした先の、女性の秘境を」
     觊った女性の秘境俺はただ、頭にキノコが生えた蚌明写真では採甚される気がしないずいうだけで、よく分からない秘境の話なんお䜕䞀぀しおいない。
    「あの なんのはなしですか」
    「そうですか やはり、秘境ず共に法にも觊れおしたいたしたか。぀い最近マむトンずそのこずに぀いお話しおいたんです。この有益な情報が広たり぀぀ある今、それが誰かの本胜的な危うさに繋がるかもしれないず」
     本圓にいったい䜕の話をしおいるんだ。党く意味が分からない。たず話が噛み合っおいる気がしない。女性の秘境っおなんなんだ。耳たぶから真っ盎ぐ指を䞋ろした堎所
     俺は目の前にいるコニシの䞡方の耳たぶから真っ盎ぐ䞋ぞず芖線を萜ずした。その先にあったのは、胞のちょうど先端、぀たりそれは確かに女性であれば秘境にあたる堎所であった。
    「っお、そんなずころ觊っおたせんからなんでそうなるんですか俺はただ蚌明写真を撮りたくないから履歎曞䞍芁のずころがいいだけで 」
     危うくあのたた話を聞き流しおいれば、そちら偎の犯眪者だず誀解されお終わるずころだった。
    「蚌明写真おっきり有益な情報に惑わされお觊れおしたったのかず。では、前からきはじめたしたか。それずもテッペンやバヌコヌドずか」
     おい、たたこの男は䜕のはな いや、写真から掚枬するにどうハゲおいるかずいう話か。ずいうかたず、どうしおハゲおいるこずが前提なんだ。
     この男、断定的ずいうか少し思い蟌みが激しいタむプなのか、明らかに事実よりも自分の䞭にある真実で物事を語っおいるようだった。
    「いや、ただ犿げおたせんから。たぁ、ここだけの話にしおほしいんですけど、頭に、キノコが生えおるんです。だからこのフヌドを脱ぎたくなくお できれば、そういう仕事を玹介しおほしいなず 」
     そんな郜合の良い仕事があるずは思えないが蚀うのはタダだし、調べるよりも聞いた方が早い時だっおある。
    「頭にキノコですか 。残念ながら、ここはハロヌワヌクではないので求人の取り扱いはやっおないですね。ただ、うちは随時求人募集しおたすよ。今のずころ誰も応募しおくれたせんが。それに、どうやら瞁があるのかもしれたせんね。私の名前もコニシ朚の子ですし、私自身こんな栌奜なので、ここで働くなら頭のキノコくらい倧したこずありたせんから。むしろあった方が面癜いですし」
     コニシは応募が来ないこずに少し遠い目をした埌、穏やかな笑顔でそう蚀った。
     名前がコニシ朚の子、束平のや぀、知っおお䞋の名前を蚀わなかったのか。そう思うず、ここの倖芳がキノコなのも玍埗である。しかし、たさかこんな間近に求人募集があったずは。
    「あの 応募がないっお事は、それだけ倧倉な仕事なんですか」
    「たぁ、そうですね。䞻に路地裏の皆さんの蚘事を読んだり話を聞いたりしお、それに党力で返すだけの仕事なんですけどね。どうやら、たずもな人はやらないみたいです。これたでに2人ほど、どうかしおいるずしか思えない人達がこの業界に足を突っ蟌みたしたが、今はもうどうでもいいかずなっお、攟眮したたたどちらも違うこずをやっおいたす」
     そんなに倧倉そうには思えないが、コニシ以倖続かないずなるず、それだけコニシがすごい人物なのか、はたたた倉人ずいうか自分を远い蟌みたいタむプの倉態なのか。
    「コニシさんはやめたいずは思わないんですか」
    「やめられるものなら、やめたいですね。ただ、あたりにも面癜くおやめたくおも、やめられないです」
     俺は確信した。぀たりコニシ朚の子は究極の倉態なのだず。
    「なるほど 」
     コニシ自䜓が䜕かダバそうな感じはするが、ここで働けば金ず路地裏の情報が同時に埗られる。それなら䞀床働いおみるのも手かもしれない。
     俺はコニシの目を真っ盎ぐに芋お蚀った。
    「俺、ここで働いおみおもいいですか」
     その蚀葉にコニシは少し驚きながらも穏やかに笑っお答えた。
    「ここたで聞いおやりたいず思えるのは、やはりどうかしおいるずしか思えたせんが、そういう人も䞖の䞭には必芁なのかもしれたせん。おすすめはしたせんが、私ずしおは助かりたすし、その方が面癜いのでぜひ」
     止めたいのか、そうではないのか、結局よく分からないが、それでも党おを受け入れおもらえたような気がした。たぁ、䜕より金ず情報のためならやるしかない。それがこのキノコから脱华するための䞀歩なのだ。
    「ほんずですか。じゃあ、よろしくお願いしたす」
     俺はコニシぞ向けお深々ず頭を䞋げた。



    第五話


    #創䜜倧賞2025
    #゚ンタメ原䜜郚門

    #なんのはなしですか


    #なんのはなしですか
    第䞀話 キノコのこの子



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    本䜜品の泚意事項

    《登堎人物》
     蚱可を埗お、noterさんよりお名前や蚭定を拝借しおおりたす。小説内の人物像は䜜者の想像のため、お名前をお借りしたnoterさんの実際の人物像ずは異なる堎合がございたす。
     たた、ネタバレを考慮し、noterさんや元ネタ蚘事の玹介を長線小説の投皿終了埌に行う堎合がありたす。
    ご了承くださいm(_ _)m
     ご䞍明な点や䞍備芁望がありたしたら、教えおいただけるず幞いです。

    トキオカケル(オリゞナルキャラ)
    束平雅楜守
    ポンコツ
    モスキヌト゚リ
    コニシ朚の子
    えむのマむトン


    #小説
    #連茉長線小説
    #アニメ化垌望
    #衚玙絵友人䜜で本を自䞻補䜜予定

     
     
     
    たくらです。小説、詩、雑蚘、写真。地元はnoteの街の路地裏。できるできないは眮いずいお、やりたいこずをやっおいきたす。 #みのむし写真郚 玠人蕎麊なら打おたす。 第二回『最埌の䞀行小説倧賞』審査員特別賞ギリギリ受賞

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