
小説 (仮)時を超えた想い 第46話
これから向かう先が決まった。
まずは記載されている場所へ。
急ぎ支度を整える。
夜までもう時間もない。
、、ここから60キロか。
到着が遅れて、指定されたポイントにたどり着く事ができなくなれば、また同じように連絡を取ってもらえるかわからない。
急がないと。
「日が落ちかけてるから、
もう外へ出てもいいか。
ラッキー行くよ。」
ラッキーを撫で、シールドを展開。
わたしも装備を整えて、ビルの1階に降りて外へ出る。
目視確認できる範囲には今のところ人の姿はない。
真っ直ぐ、昨晩墜落させたドローンの方へ歩く。
あれだけ無差別に生物を撃ちまくっていた奇怪なドローンだ。解析すれば何か出るに違いない。
持っていかない手はない。
ガシャッ と音を立てるのは気にせず鷲掴みにして、そのまま荷物に詰めた。
昨晩からほぼ丸一日経過しても何も反応がなかった。再起動はないだろう。
やや先を行くラッキーが何かに警戒する様子は、ない。
暫く歩いて行っても問題ないとは感じるけれど、時間が惜しい。走ることにした。
朽ちかけたビル街を抜け、かつては何かがあったのであろう巨大な敷地を突っ切り、わたし達は走った。
時々休みを挟みつつ、数時間は移動したであろうか。
上に満天の星が瞬いている。
残り約10キロ。
だいぶ景色が変わった。
建物自体が少ない。
身を隠せる場所が少ない場所を走るのは、やや恐怖を感じる。
ラッキーと共に移動していて、本当に良かった。
物音や気配にわたしが気付けない時、ラッキーの感覚は頼りになる。
、、そもそも、この辺は100年も前はもっと賑やかな土地だったはずだと思ったのだけれど、、
随分と、変わったわね。
ザッザッザッ
ラッキーもわたしも静かに走り、見えてきた数件の建物。
「ラッキー、そろそろ着くよ。」
歩きに変えて、建物の近くの人影がないか確認しながら近づく。
そうして、見つけた。
おそらくここだ。
ジャカッ
念の為、拳銃を構えた状態で窓の外から中を覗く。
誰も、いない。
カーテンの隙間から見える机の上に、紙?
今どき、紙??
「連絡した時に、あの人がメモ?を残しておく
とか話していたっけ…?
じゃあ、ここね。」
玄関に回り込み、ドアに張り付いて耳を扉に付けて音を確認した。
音はしない。
コンコン とノックしても反応がない。
ドアノブを引いてみる。