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⚪掌線小説蜜柑堂曞店 第二十䞉話

    適枩より1℃䜎め

    第二十二話からの続き

     八月が終わり蜜柑堂曞店䞻催の倏フェア『7月32日の課題図曞』も締切を迎えた。

    

     応募総数は五十五䜜品。子どもから倧人たで、様々な人が今幎のテヌマである「東野圭吟䜜品」の読曞感想文を応募しおくれた。

     審査員は去幎は蜜柑さんず、ヒヌラギさん、ルカちゃんで担圓したらしい。今幎はがくにも参加しおほしいず蚀われおいる。

    「でも五十五䜜品ずもなるずそれなりに倧倉ですね」
    「すでに䞋読みは終わっおいお十䜜品に絞っおくれおいるの」
    「ぞヌそうなんですか。䞋読みはどなたが」
    「ケンゞくんお、知らないず思うけど」
    「ケンゞさん ケンゞさん あのケンゞさん」
    「そう。知っおた」
    「あわあわあわ、え、えヌ えヌ名前だけは」

    

     ケンゞさんず蚀えば、幻のバむトリヌダヌ、匕きこもりの幜霊曞店員。あ、ここにも幜霊いた。いや生きおるだろうけど。

     幎に数回だけ出瀟するっお今回は来るのだろうか。䜕だか劙に緊匵する。幎霢ずかバむト歎ずか䜕も知らないから。

     すでに䞋読みが枈んでるずいうのも凄い。䞀日ですべおを読み切ったのだろうか。

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     䜕はずもあれ、ケンゞさんが遞んでくれた十䜜品を読んだ。それらは東野圭吟のそれぞれ異なる䜜品を䞻題にしおいたから、単玔に優劣を぀ければ良いずいうものでもない。

     ケンゞさんの寞評が添えられおいたからそれも参考にしお、がくなりに䞀応䞀䜜品を遞んだ。

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     蜜柑さんずルカちゃんはチズさんの『カッコりの卵は誰のもの』を遞んだ。

     ヒヌラギさんずがくはもよろんさんの『倱螪する疟走感』を遞んだ。

      がくらの評䟡は綺麗に分かれおしたった。

    「お兄ちゃんはチズさんを遞ぶかず思ったよ」ずルカちゃんが蚀った。
    「蜜柑さんはもよろんさんを遞ぶず思いたした」ずがくは蚀った。

     蜜柑さんずヒヌラギさんは䜕も蚀わなかったのでこの話題はここで終わった。

    

    「ケンゞさんはどの䜜品に䞀祚を入れたのですか」
    「ケンゞくんは遞ばないのよ。䞋読みだけ」
    「そうなんですか」

     がくは改めおケンゞさんの寞評を芋た。

    『カッコりの卵は誰のもの』
    題名から物語を予想し、自らの読みが芆される。その読曞䜓隓そのものを䞁寧に綎った感想文である。「カッコりの卵」が䜕を意味するのかに気づいた瞬間から、䜜品のテヌマを「才胜」ず「自由」ぞず広げおいく着県点が光る。結びの「カッコり」も楜しく、䜜品ぞの愛情が䌝わる。

    『倱螪する疟走感』
    䜜品に぀いお語りながら、い぀しか「読む」ずいう行為そのものに぀いおの文章になっおいるずころが秀逞。人物名を芚えられない、理系知識に確信が持おない、䜜品䞭の死にいちいち心を揺さぶられおしたう。そのひず぀ひず぀を「自分はなぜそう感じるのか」ず掘り䞋げおいく。自嘲的なナヌモアも含め、食らない蚀葉から読曞ぞの誠実さが䌝わる。

    

     がくらは話し合いの結果、この二䜜品を「倧賞」ずするこずにした。たた、最終候補十䜜品を収録した冊子を䜜り、無料で配垃するこずに決たった。

     出来䞊がった冊子はケンゞさんにも郵送された。ケンゞさんからは冊子のお瀌ずしお謎のメッセヌゞがグルヌプLINEに送られおきた。

     「毎幎ここが倏の終着点だぜ」

    第二十四話に続く

    䜜䞭には、私の倧奜きなクリ゚むタヌさんであるチズさんずもよろんさんにご登堎いただきたした。おふたりはそれぞれ「感想文」を自らの意志で、自らのものずしお公開したのであっお、決しおこちらに「応募」したわけではありたせん。勝手ながら、物語内のフェアず䞻題が䞀臎しおいたこず、期間が重なっおいたこずから匕甚接続させお頂いた次第でありたす。みなさたに読んでいただきたいような優れた文章であるこずも無論でありたす。事埌承諟ずなっおしたいたすが、この堎を借りおお詫びいたしたす。

    『カッコりの卵は誰のもの』
    『倱螪する疟走感』


    関連゚ピ゜ヌド第五話、第十九話、第二十話


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    #倏の終着点
    #蜜柑堂曞店

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