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「一七の俳句集 参『転』令和八年」その⑯「小雨」令和八年 六月三日


    天の細胞小雨となりて涼夜かな



    この「一七の俳句集 参『転』令和八年」の中で、最後に詠んだ句です。


    昨夜。
    庭に出ると、小雨が降っていました。


    重暗く、多湿でありながら、仄かに涼しい夜ーー。


    掌をかざすと本当に粒が細かく、肉眼ではまったく見えず、一粒あたり〇・一グラムないんじゃないかと思えるほど、ふわっと軽い雨でした。


    まるで微生物か、細胞が降っているような細かな雨粒。夜空を重たく覆う灰色の雨雲。その曇天が、大量のミクロの細胞となって、無限に、静かに、私に降り注ぐようでしたーー。



    二二三句目



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