「いやいや、ウチの人生っしょ!」「とりま、やってみよう!」。小学三年生で厚底デビューした伝説のギャル・ル㍉ンゴの最強マインドとは?【書評】

文芸・カルチャー

PR 公開日:2026/10/3

考えすぎ注意報 ~自分で自分をアゲる大作戦~
『考えすぎ注意報 ~自分で自分をアゲる大作戦~』(Rumi/イマジカインフォス)

 人はそれぞれ自分の人生を生きている。守るべき相手や優先順位も人によって違う。だからこそ他人は思い通りにならないし、生きていれば想像すらしなかった事態が発生することだってある。そのときに相手や自分を責めて自信をなくしてしまうのか、それとも「そんなこともあるよね」「さて、じゃあどうしようか?」と前を向いて先のことを考えられるか。人生を楽しめる人とそうでない人の分かれ道は、案外こうしたところにあるのかもしれない。

『考えすぎ注意報 ~自分で自分をアゲる大作戦~』(Rumi/イマジカインフォス)は、平成ギャルブームのど真ん中を生きてきた伝説のギャル「ル㍉ンゴ」が、自分が経験してきたさまざまな逆境、そこで培った考え方をまとめた一冊。副題に「自分で自分をアゲる大作戦」とあるように、他人に期待するのではなく自分で自分の機嫌を取り、自分の人生を主体的に生きていくためのコツが紹介されている。

■「いやいや、ウチの人生っしょ!」と自分を信じるマインドで!

 幼い頃から型破りで負けず嫌いだったル㍉ンゴさんは、小学三年生で厚底デビューを果たし、レンタルビデオ店でパラパラのビデオを借りて踊っているような子供だった。その中でギャルとしてもどんどん覚醒していき、いわゆる“目立つ子”だった彼女は、いじめられたり、上級生から目をつけられたりすることも多かったという。そして雑誌『egg』デビュー後も、詐欺被害に遭ったり、自律神経失調症になったり、離婚を経験したり、仕事も残高もゼロになったりと幾多の逆境を乗り越えている。

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 そんなル㍉ンゴさんの強さの根底には、「自分で選んだ自分の人生だから」という考えがある。本書に書かれている「人に決められた道を進んで後悔するより、自分で選んだ道で転ぶほうが納得できる」という言葉には、思わず強く頷いてしまった。筆者は今のところギャルと無縁の人生だが、案外マインド面では通じるところがあるのかもしれない。結果を人のせいにしたくないから、自分で選ぶし自分で動く。その代わり、筋は通すしその重さも考える。これは私も常々大事にし、心がけていることだ。失敗を他人のせいにしたがる人もいるが、自分のせいだと思って動いた方が案外精神的にも安定する。

■「なんとかなるっしょ!」「とりま、やってみよう!」

 そして責任を自分に置いて動くときに心を強くしてくれるのが、「なんとかなるっしょ!」「とりま、やってみよう!」という魔法の言葉たち。想定外のことが起こったときでも、一度落ち着いて冷静になることで状況がよくなったことも多々ある、とル㍉ンゴさん。ただし、人に迷惑をかけたときはきちんと向き合って謝ることも大切。この誠実さは持ちつつも、余計なところで自分を追い込みすぎない割り切りが、「とりま、やってみよう!」と一歩踏み出すいい意味での軽さに繋がっているのだろう。「やってダメならそれも答え」という潔さもセットで忘れずにいたい。

 自己啓発としてはよく言われていることだが、何かを得るためには、とにかく動くことが大切。あれこれ考えているだけでは何も始まらないし、動いてそこから軌道修正していく方が圧倒的に早い。もちろん失敗の数も増えるだろうが、チャンスを掴める可能性も格段に上がる。本書を読んでいると、実体験をもってそれを証明していく様が見られて非常に勇気をもらえる。

 動くリスクを考えるとつい立ち止まってしまいがちだが、壁にぶつかってもそこからまた考えて動けばいい。普段「考えすぎ注意報」に悩まされている人は、本書を読んで小さなことから少しずつチャレンジしてみると、半年後、一年後には大きな変化が生まれているかも? 筆者も、ル㍉ンゴさんのように常に前を向いて動ける人でありたい。

文=月乃雫

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