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「ハヌネス゚ンゞニアリングやっおたす」ず蚀いたくない理由

に公開
2026/04/07
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はじめに

トレンドの技術蚘事を眺めおいるず「ハヌネス゚ンゞニアリング」ずいう蚀葉が目に飛び蟌んでくるこずが倚くなっおきたした。ハヌネス゚ンゞニアリング なんだかカッコいいスタむリッシュな響きで、綺矅星のように茝く新しい専門領域が誕生した感がありたす。

でも、䞭身を読んでいくうちに、ちょっず違和感。。。これ、自分が普段やっおいるこずず䜕が違うんだろう。。

個人的にはハヌネス゚ンゞニアリングは、たやかしで実䜓のない曖昧で危うさを秘めた蚀葉だず思っおいたす。

正確に蚀えばハヌネス゚ンゞニアリングでやっおいるこず自䜓は倧事なのですが、わざわざ新しい名前を぀けお特別すごそうなものに芋せる必芁があるのか、ずいう違和感がずっずありたす。

ハヌネス゚ンゞニアリングっお䜕なのか

ハヌネス゚ンゞニアリングずは、AI゚ヌゞェントが自埋的に高粟床な成果物コヌドなどを生成・実装できるように、人間が呚蟺環境ハヌネスを蚭蚈・敎備する開発手法のこずです。
そもそも「ハヌネス」ずは銬具のこずで銬を制埡しお意図した方向に導くための道具です。
これをAI゚ヌゞェントに圓おはめお、゚ヌゞェントが暎走せず正しく仕事をするための仕組みやガヌドレヌルを䜜るこずを「ハヌネス゚ンゞニアリング」ず呌んでいたす。

https://mitchellh.com/writing/my-ai-adoption-journey#step-5-engineer-the-harness

具䜓的には、倧きく4぀の領域がありたす。

  • 1぀目は、ドキュメント敎備。AGENTS.mdやCLAUDE.mdずいったAI向けの指瀺曞を曞いお、プロゞェクトのルヌルや蚭蚈思想を゚ヌゞェントに䌝えたす。
  • 2぀目は、テスト・Linterの敎備。゚ヌゞェントが曞いたコヌドが芏玄に沿っおいるか、バグがないかを機械的にチェックする仕組みです。
  • 3぀目は、環境構築。git worktreeで隔離された開発環境を甚意したり、オブザヌバビリティのスタックを敎えたりしお、゚ヌゞェントが安党に䜜業できる堎所を䜜りたす。
  • 4぀目は、ツヌルのスキル化。スクリヌンショットの取埗やログの確認ずいった䜜業を゚ヌゞェントが自分で実行できるようにツヌルずしお提䟛したす。

さらにOpenAIの事䟋では、゚ヌゞェント同士にコヌドレビュヌをさせたり、AI生成コヌドの品質䜎䞋を自動怜出する仕組みを運甚したり、意思決定の蚘録をすべおリポゞトリ内に残すずいった手法も玹介されおいたす。

https://openai.com/index/harness-engineering/

OpenAIのチヌムが5か月で玄100䞇行のコヌドを゚ヌゞェントだけで生成した、ずいう事䟋が話題になりたした。そこで実践されおいた手法がハヌネス゚ンゞニアリングだず玹介されおいたす。

聞くだけだず「すごい、未来の゚ンゞニアリングだ」ず感じお、自分も最初はそう思いたした。

冷静に考えるず、やっおいるこずはシンプル

ずころがどっこい、ひず぀ひず぀の䞭身を芋おいくず、かなり地味な䜜業ず枯れた技術の集たりなのです。

たずえばAGENTS.mdの改善。これは぀たり「AI甚のドキュメントをちゃんず曞きたしょう」ずいうこずです。新しく入ったメンバヌに「ここはこうしおね」ず匕き継ぎ資料を䜜るのず本質的に同じで、盞手が人間からAIに倉わっただけです。

テストやリンタヌの敎備も同じで、これも昔からやっおいるこずそのものです。CIでテストを回す、コヌディング芏玄をリンタヌで匷制する、駆け出し゚ンゞニアでも研修で孊ぶような基本䞭の基本。

シェルスクリプトでチェック凊理を曞くこずもありたす。自分も実際にやっおいたす。AI゚ヌゞェントが生成したコヌドに察しお、特定のパタヌンが含たれおいないかgrepで確認したり、ビルドが通るかチェックしたり、でもこれ、やっおいるこずは昔ながらのシェルスクリプトです。たんなるbashです。䜕も新しくない。

料理で蚀うなら「レシピを曞いお、味芋をしお、調味料の分量を蚈る」ずいう䜜業に「キュリナリヌ゚ンゞニアリング」ず名前を぀けおいるようなものです。やっおいるこず自䜓は料理の基本なのに、急にカッコいい名前が぀くず特別な技術に芋えおしたい、なんだかそこに違和感。

名前が぀くずすごそうに芋える問題

湯婆婆「莅沢な名だね」

これは別にハヌネス゚ンゞニアリングに限った話ではありたせん。IT業界には昔からこの手の珟象がありたした。

たずえば「DevOps」ずいう蚀葉が登堎したずき、開発ず運甚の壁を壊すずいう理念は玠晎らしかったのですが、実態ずしおはむンフラを觊れる゚ンゞニアが既にやっおいたこずに名前が぀いただけ、ずいう偎面もあったを蚘憶しおいたす。あるいは「フルスタック゚ンゞニア」ずいう肩曞きも、昔は「䜕でも屋」ず呌ばれおいた人たちがカッコいい名前をもらっただけだったりしたす。

名前が぀くこず自䜓が悪いずは思いたせん。抂念に名前が぀けば議論しやすくなりたすし、共通蚀語ずしおの䟡倀はありたす。ただ、名前の重力に匕っ匵られお「自分は最先端の技術をやっおいる」ず錯芚するのは危ういず感じるのです。

自分がやっおいるこずは圓たり前のこず

自分は日垞的にClaude Codeを䜿っお開発をしおいたす。AI゚ヌゞェントにコヌドを曞かせお、その出力をレビュヌしお、問題があれば修正する。この流れの䞭で、確かにハヌネス゚ンゞニアリングず呌ばれるようなこずはやっおいたす。

CLAUDE.mdにプロゞェクトのルヌルを曞いおいたす。テストコヌドを敎備しお、゚ヌゞェントが倉なコヌドを出したら怜知できるようにしおいたす。シェルスクリプトでビルドチェックも自動化しおいたす。

でも、これを「ハヌネス゚ンゞニアリングやっおたす」ずは蚀いたくないのです。

なぜかずいうず、自分がやっおいるのは圓たり前のこずを圓たり前にやっおいるだけだからです。ドキュメントを曞き、テストを曞き、自動化する、゚ンゞニアずしお基本的なこずをAIずいう新しい道具に察しおも同じようにやっおいるだけです。

これに特別な名前を぀けお「新しい専門領域です」ず蚀っおしたうず、ただAI゚ヌゞェントを䜿ったこずがない人に察しお䞍必芁なハヌドルを䜜っおしたうのではないかず心配ですし、実態以䞊に期埅倀を高めおしたうこずを危惧しおいたす。

自分のこずをフルスタック゚ンゞニアですずは、蚀いにくい問題ず䌌おいる

たた、私は、普段フロント゚ンドもバック゚ンドのコヌドも觊っおいたすが、自分のこずを「フルスタック゚ンゞニアです」ず蚀ったこずはこれたでないです。

なんでかずいうず、「フルスタック゚ンゞニアです」ず蚀った瞬間に、䜕でもできるスヌパヌマンみたいに誀解されるず困るからです。なんでもはできないわよ、できるこずだけしかできないのです。

あず「この皋床の技術しかないのにフルスタック゚ンゞニア名乗っおる。。。ププ」ず自分の䞭のリトルkaramageが自分で自分の実力を過小評䟡しおる面もあるず思いたす。

「ハヌネス゚ンゞニアリングやっおたす」が生む誀解

詊しに想像しおみおください。勉匷䌚や懇芪䌚で「最近どんなこずやっおるんですか」ず聞かれお「ハヌネス゚ンゞニアリングやっおたす」ず答えたずしたす。盞手の反応はおそらく「おぉ、なんかすごそうですね」でしょう。そしおそこで䌚話が止たる。なぜなら、盞手は䜕がすごいのかよくわからないけれど、なんずなく高床なこずをやっおいるんだろうず思い蟌んでしたうからです。

これが厄介で、実際にやっおいるこずは「CLAUDE.mdにルヌルを曞いお、シェルスクリプトでgrepしお、テストを回しおいる」だけなのに、蚀葉の響きが実態以䞊の期埅倀を䜜っおしたう。 すごそうに聞こえるぶん、聞いた偎は「なんか凄そう」「この人は技術力が高い人だ」「自分にはただ早い」ず感じおしたうかもしれたせん。

本圓はその逆。実際にはAIを䜿っおいるほずんどの゚ンゞニアの人は䜕かしらのハヌネス゚ンゞニアリングに近いこずをすでに行っおいるんですよ。CLAUDE.mdを曞くのは普通のMarkdownファむルを曞くのず同じですし、シェルスクリプトでチェックを回すのも数十行のbashで枈む話。テストを曞くのだっお、これたでやっおきたこずの延長線䞊にありたす。ハヌネス゚ンゞニアリングずいう蚀葉が持぀「専門家感」が、本来誰でも始められるはずの䜜業に芋えない壁を䜜っおしたっおいる。 自分はそこが䞀番もったいないず感じおいたす。

「すごいこずやっおたすね」ず蚀われたずき、正盎に「いや、bashずMarkdown曞いおるだけですよ」ず返せるかどうか、そこに誠実さがあるず思うのです。

倧事なのは名前ではなく䞭身

誀解しないでほしいのですが、ハヌネス゚ンゞニアリングで玹介されおいる個々の手法には䟡倀がありたす。テストを充実させるこず、ドキュメントを敎備するこず、アヌキテクチャを匷制する仕組みを䜜るこず。これらはAI゚ヌゞェント時代においお今たで以䞊に重芁になるのは間違いありたせん。

AIは指瀺が曖昧だず奜き勝手にコヌドを曞きたす。人間の新人゚ンゞニアなら「ちょっず埅っお、これでいいんですか」ず聞いおくれたすが、AIは自信満々にバグを仕蟌んできたす。だからこそガヌドレヌルが必芁でそこに異論はありたせん。

ただ、そのガヌドレヌルを䜜る行為に「ハヌネス゚ンゞニアリング」ずいう倧局な名前を぀けお、あたかも新しい高床な専門職が生たれたかのように語るのは、ちょっず倧げさではないでしょうか。

たずめ

自分はこれからも、CLAUDE.mdを曞いお、テストを敎備しお、シェルスクリプトでチェック凊理を回し続けたす。やっおいるこずは倉わりたせん。ただ、それを「ハヌネス゚ンゞニアリング」ずは呌ぶのはためらいたす。なんだかそう蚀った瞬間むず痒く感じおしたうからです。この感芚、私だけでしょうか

「AI゚ヌゞェントにちゃんず仕事をさせるために、圓たり前のこずを圓たり前にやっおいる」

それでいいしカッコいい名前がなくおも、地味な䜜業の積み重ねがプロダクトの品質を守る。
゚ンゞニアリングっお、もずもずそういう地味なものだったはずです。

远蚘

ここたで曞いおきおなんですが、もしかするず数カ月埌には自分も普通に「ハヌネス゚ンゞニアリング」ず口にしおいるかもしれないず思いなおしたした。DevOpsもフルスタックも、最初は違和感があったはずなのに、い぀の間にか圓たり前の蚀葉になりたした。蚀葉ずいうのはそういうもので、䜿われ続けるうちに䞭身が远い぀いおきおだんだん違和感が消えおいき、そのずきに「昔あんな蚘事曞いたなぁ」ず恥ずかしくなるのかもしれたせん。
でも、今この瞬間の正盎な感芚は残しおおきたいので、ここに曞き蚘しお起きたす。m(_ _)m

Discussion

dukeduke

他人ずそのテヌマで話をしたいかどうかなんじゃないかず。
人で䜜業しようが耇数人で䜜業しようがaiに䜜業させようが原理原則は倉わらないずいう話題があったずしお、aiに䞊手に䜜業させるのにどうするかが䞻題なら䞀蚀でコンテキストを明瀺できる単語は欲しいだろうし、興味がない話題をミュヌトしたい人にも䟿利です

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karamagekaramage

コメントありがずうございたす。おっしゃる通りだず思いたす。
「ハヌネス゚ンゞニアリング」ずいう䞀蚀で「ああ、AI゚ヌゞェントの制埡呚りの話ね」ず䌝わるのは、コミュニケヌションのコストを䞋げるずいう意味で確かに䟿利ですよね。興味がある人は深掘りできるし、興味がない人はスルヌできたすし、共通蚀語ずしおの実甚的な䟡倀は自分も吊定できたせん。

自分が匕っかかっおいるのは、その䟿利さの裏偎で「なんかすごそう」ずいう空気感だけが䞀人歩きしおしたうこずぞの心配なんだず思いたす。蚀葉があるこず自䜓は良いこずで、ただその蚀葉に必芁以䞊の重みや広い曖昧なものが混ぜこぜにが乗っおしたうこずぞの危惧でした。

「名前が芁るかどうか」ずいうより「名前の重さや広さが実態ず合っおいるか」が気になっおいる、ずいうのが正確なずころかもしれたせん。芖点の敎理になりたした、ありがずうございたす。

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