埼玉県秩父市の三峯神社は、標高約1,100mの三峯山に鎮座する古社です。西武秩父駅から路線バスで約80分。秩父市街から大滝、秩父湖を経て、奥秩父の山上へ向かいます。
奥秩父の山上に鎮座
三峯神社は、秩父神社、宝登山神社とともに秩父三社の一つに数えられます。日本武尊が伊弉諾尊、伊弉册尊を祀ったのが始まりと伝えられ、修験道の霊山としても歴史を重ねてきました。
日本武尊が三峯山へ向かった際、道案内をしたとされるのが狼です。このため三峯神社では狼を神の使いとして祀り、「お犬様」と呼ばれる御眷属信仰が江戸時代に広がりました。
境内の入口には三つの鳥居を組み合わせた「三ツ鳥居」があり、その先に隨神門、拝殿、本殿などが並びます。奥宮遥拝殿からは秩父方面を望めます。

西武秩父駅からバスで80分
公共交通では、西武秩父駅から西武観光バスの三峯神社線を利用します。所要時間は約80分、運賃は大人片道1,100円です。交通系ICカードも利用できます。
バスは西武秩父駅を出ると、秩父鉄道の三峰口駅を経由します。その先は大輪、大滝温泉遊湯館、三十槌、秩父湖と進み、終点の三峯神社へ向かいます。
秩父市街を離れてからも約1時間の乗車が続きます。三峰口を過ぎると荒川上流の大滝地区に入り、秩父湖を経て三峯山へ上っていきます。
熊谷方面から秩父鉄道で三峰口駅へ行き、ここで三峯神社行きのバスに乗り換えることもできます。三峰口駅から三峯神社までは片道800円です。

三ツ鳥居から境内へ
終点の三峯神社バス停は、市営三峰山駐車場にあります。ここから参道を進み、三ツ鳥居をくぐって境内へ入ります。
境内には隨神門、拝殿、本殿のほか、日本武尊銅像、奥宮遥拝殿などがあります。

奥宮は境内から離れた妙法ヶ岳山頂にあり、参道は登山道になります。三峯神社が実施した登拝行事では、境内から奥宮まで片道約1時間30分の日程が組まれています。
2026年には奥宮参道で熊の目撃情報もあり、神社は単独での入山や早朝、夕方の参拝などについて注意を呼びかけています。奥宮へ向かう場合は最新情報を確認したほうがいいでしょう。

大滝温泉や秩父湖も沿線に
三峯神社線の途中には、大滝温泉遊湯館、三十槌、秩父湖などの停留所があります。三峯神社だけを往復するほか、バスの時刻が合えば大滝地区を組み合わせることもできます。
ただし、運行本数は限られています。途中下車する場合は、次のバスと三峯神社からの帰路をあらかじめ確認しておく必要があります。
三峰口駅で秩父鉄道に乗り換えれば、長瀞や寄居、熊谷方面へ抜けることもできます。往路を西武線、復路を秩父鉄道とする行程も組めます。

休日は道路渋滞に注意
三峯神社線は一般道路を走るため、休日には三峯神社駐車場の入庫待ちによる遅れが発生することがあります。西武バスは、土休日について渋滞1kmあたり40~60分程度の遅れが生じる場合があると案内しています。
2026年9月の連休には、通常約80分の西武秩父駅~三峯神社間で、さらに2~3時間以上かかる可能性があるとして特別ダイヤが設定されました。大型連休や紅葉期などは、帰りの鉄道との乗り継ぎに余裕を持たせておいたほうがいいでしょう。













