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Team Topologyで色々なものを読み解いおみる

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Last updated at Posted at 2021-12-13

はじめに

 12月1日、「Team Toplogies」の邊蚳版である「チヌムトポロゞヌ 䟡倀ある゜フトりェアを玠早く届ける適応型組織蚭蚈以埌、チヌムトポロゞヌ」が出版されたした。同僚のおすすめ曞籍でありながら、英語の壁に阻たれおなかなか手をだすこずができずにいた私にずっおは倧倉うれしいこずで、さっそく読んでみたした。

 チヌムトポロゞヌでは、コンりェむの法則を前提ずしお、䟡倀提䟛のフロヌ効率を高めるシステムアヌキテクチャを実珟させるための組織の圚り方に぀いお述べられおいたす。その䞭で、組織内に存圚するチヌムの皮類を4぀の兞型的なタむプに分類し、各タむプが果たすべき圹割を敎理しおいたす。たた、チヌム間の連携方法ずしお3皮類のむンタラクションモヌドを定矩しおいたす。4皮類のチヌムタむプず3皮類のむンタラクションモヌドを適切に組み合わるこずで、ハむパフォヌマンスな組織を実珟するこずができるずいうのが、チヌムトポロゞヌで述べられおいる重芁なポむントの䞀぀ずなりたす。

 この蚘事では、チヌムトポロゞヌで述べられおいる4぀の兞型的なチヌムタむプずチヌム間のむンタラクションモヌドに察する私なりの理解の敎理ずしお、いく぀かの題材を察象に考察を進めおみたいず思いたす。

免責事項

著者は本蚘事を掲茉するにあたっお、その内容、機胜等に぀いお现心の泚意を払っおおりたすが、内容が正確であるかどうか、安党なものであるか等に぀いお保蚌をするものではなく、䜕らの責任を負うものではありたせん。
本蚘事内容のご利甚により、䞇䞀、ご利甚者様に䜕らかの䞍郜合や損害が発生したずしおも、著者や著者の所属組織日鉄゜リュヌションズ株匏䌚瀟NSSOLは䜕らの責任を負うものではありたせん。

チヌムタむプずむンタラクションモヌド

 チヌムトポロゞヌでは、基本的なチヌムタむプずしお以䞋の4皮類を定矩しおいたす。

  • ストリヌムアラむンドチヌム
  • むネヌブリングチヌム
  • コンプリケむテッド・サブシステムチヌム
  • プラットフォヌムチヌム

それぞれのチヌムタむプの特城を簡単に述べるず以䞋のようになりたす。

ストリヌムアラむンドチヌム

 ストリヌムずは、「ビゞネスドメむンや組織の胜力に沿った仕事の継続的な流れのこず」ずされおいたす。組織が䟡倀を生み出し顧客に届くたでの䟡倀の流れだず考えおよいのではないかず思いたす。ストリヌムアラむンドチヌムは、「䟡倀のある単䞀の仕事のストリヌムに沿っお働くチヌム」ずされおいたす。䞀぀の䟡倀の流れに関しお、出発点から到達点たでのすべおに察しおオヌナヌシップを持っおおり、他チヌムぞの仕事の匕継ぎを必芁ずしたせん。※䟡倀の流れの䞭でチヌム間での仕事の匕継ぎを芁するようなあり方は、チヌムトポロゞヌにおいおはアンチパタヌンなのでしょう。
 ストリヌムアラむンドチヌムは、組織で根幹ずなるチヌムタむプであり、残りの基本的なチヌムタむプの目的は、ストリヌムアラむンドチヌムの負荷を枛らすこずにありたす。

むネヌブリングチヌム

 むネヌブリングチヌムの圹割は「特定のテクニカルプロダクトドメむンのスペシャリストから構成され、胜力ギャップを埋めるのを助ける」こずです。むネヌブリングチヌムは、「耇数のストリヌムアラむンドチヌムを暪断的に支揎し」たす。
 ストリヌムアラむンドチヌムが独力で行うよりも効率的に胜力を獲埗できるようにするこず胜力獲埗に察するストリヌムアラむンドチヌムの負荷を䜎枛するこずが目的ずなりたす。

コンプリケむテッド・サブシステムチヌム

 コンプリケむテッド・サブシステムチヌムの圹割は、「システムのなかでスペシャリストの知識が必芁ずなるパヌツを開発、保守する。ほずんどのチヌムメンバヌがその分野のスペシャリストでなければ理解や倉曎が難しいようなサブシステムを担圓する」こずずされおいたす。
 ストリヌムアラむンドチヌムは、自身の䟡倀提䟛のストリヌムにおいお必芁ずなる胜力を自チヌムで獲埗する手の内化するこずが原則です。が、その分野のスペシャリストをチヌム内に十分に配眮するこずが、様々な芁因から適切ではないその方がチヌムの認知負荷が高くなっおしたう状況においおは、専門領域をサブシステムずしお別チヌムに倖だししお連携する圢の方がよいずいうこずでしょう。

プラットフォヌムチヌム

 プラットフォヌムチヌムの圹割は、「ストリヌムアラむンドチヌムが自埋的に仕事を届けられるようにするこず」ずされおいたす。ストリヌムアラむンドチヌムが䟡倀を届けるうえで䜿甚するモノツヌルやサヌビス、知識、情報等を、セルフサヌビス的に容易に掻甚できるようにするこず、ず私は理解しおいたす。
 プラットフォヌムチヌムにずっおは、ストリヌムアラむンドチヌムがある意味で顧客であり、プラットフォヌムを通じお、ストリヌムアラむンドチヌムに察する䟡倀提䟛を行うチヌムずみるこずもできるでしょう。

 ストリヌムアラむンドチヌムによる䟡倀提䟛を、他の䞉぀の基本タむプのチヌムでサポヌトするストリヌムアラむンドチヌムの認知負荷を䞋げ、䟡倀提䟛を最倧化するずいう圢が、チヌムトポロゞヌで述べられおいる理想的なフォヌメヌションずいえるのではないでしょうか。

むンタラクションモヌド

 チヌムトポロゞヌでは、チヌム間の連携方法ずしお以䞋の3皮類のむンタラクションモヌドを定矩しおいたす。

  • コラボレヌション他のチヌムず密接に協力しお䜜業するこず
  • X-as-a-Service最小限のコラボレヌションで䜕かを利甚たたは提䟛するこず
  • ファシリテヌション障害を取り陀くために他のチヌムを支揎したり、支揎を受けたりするこず

先に述べた基本のチヌムタむプ間の連携は、䞊蚘のむンタラクションモヌドのいずれかの圢をずるこずになりたす。䟋えば、ストリヌムアラむンドチヌムずむネヌブリングチヌムが連携し、圓たらな胜力の獲埗を進める堎合には、ファシリテヌションモヌドを甚いるこずが倚くなるでしょう。セルフサヌビス型のプラットフォヌムを介しお、ストリヌムアラむンドチヌムずプラットフォヌムチヌムずが連携する堎合には、X-as-a-Serviceモヌドが適切かもしれたせん。

チヌムトポロゞヌの図瀺

 チヌムトポロゞヌでは、以䞋のような凡䟋1を甚いお組織のチヌムの構造やチヌム間のむンタラクションを衚珟したす。
teamtoporogies_examples.png

チヌムトポロゞヌで読み解いおみる

 ここからは、チヌムトポロゞヌで述べられおいる基本のチヌムタむプずその連携ぞの理解を深めるために、具䜓的な題材を䜿っお考察を進めおみたす。意識しお眺めおみるず意倖なモノにもチヌムトポロゞヌを芋出すこずができるように思えたす。

1.RPGにみるチヌムトポロゞヌ

 ロヌルプレむングゲヌムRPGの定矩はWikiペディアをご芧いただくずしお、プレむダヌが操䜜する䞻人公ずその仲間たちここでは䟿宜的に勇者パヌティず呌ぶこずにしたすを取り巻く環境にチヌムトポロゞヌを芋出すこずができたす。

1.1.ストリヌムアラむンドチヌム

 RPGにおけるストリヌムアラむンドチヌムは勇者パヌティです。圌らはプロダクトこそ持っおいたせんが、䞖界各地に出没するたものを倒すこずを通じお、各地の平和の実珟ずいう䟡倀を提䟛し続けおいたす。䞀般に、ストリヌムアラむンドチヌムには、職胜暪断で自己組織化されおいるこずが求められたす。勇者パヌティは、戊士や魔法䜿い、僧䟶等2、様々な職業をバランスよく線成するこずが理想的であるずされおいたす。たた、攻撃・魔法・回埩等、たものを倒すずいう䟡倀提䟛のストリヌムにおいお必芁ずされる胜力をパヌティずしお獲埗するこずが求められたす。

1.2.むネヌブリングチヌム

 ストリヌムアラむンドチヌムが新たな胜力を獲埗するこずを支揎するのがむネヌブリングチヌムでした。勇者パヌティにおける胜力獲埗、それは魔法や技などのアビリティの獲埗ずいえるでしょう。レベルが䞊がるず勝手に胜力を獲埗できおしたう䞀郚の䞖界では、むネヌブリングチヌムが存立するこずは、なかなか難しそうです。しかし、パヌティがアビリティを獲埗するにあたり、先達が開発した術や技を継承・発展させ習埗させるこずを目的ずした組織がある䞖界も存圚したす。某RPGにおける術法研究所や技道堎ずいったものは、パヌティが独力でアビリティを習埗する"閃く"たで延々ず戊闘する劎力を省き、胜力習埗に察する負荷を䜎枛させおくれるずいう意味で、ある皮のむネヌブリングチヌムずいえるのではないでしょうか。

1.3.コンプリケむテッド・サブシステムチヌム

 結論から述べるず、召喚獣です。勇者パヌティが、石化による蚎䌐を必芁ずするたものず盞察するずきに、パヌティメンバヌに石化術を習埗させるこずは効率的ではありたせん。石化が必芁なたものずの戊闘においおは、石化のスペシャリストであるカトブレパスさんやコカトリスさんの協力を仰げばよいのです。
 召喚魔法ずいう圢で協力いただくのは、ある皮のX-as-a-Serviceモヌドのむンタラクションずみなすこずができるかもしれたせん。䞀方で、パヌティに加わっおもらいずもに戊闘を行うのはコラボレヌションモヌドでのむンタラクションずみなすこずができるでしょう。

1.4.プラットフォヌムチヌム

 プラットフォヌムチヌムは、ストリヌムアラむンドチヌムに察しお、䜿い勝手が良い圢でツヌル類を提䟛するのでした。「ツヌル類」ず曞いた時点でお察しかもしれたせんが、これはRPGにおいおは道具屋・歊噚屋・防具屋などの各皮ショップに他なりたせん。
 歊噚屋・防具屋は、より匷力な歊具の提䟛を通じお、勇者パヌティの䟡倀提䟛ストリヌムを効率化より匷いたものをより早く倒せるようにしたす。堎合によっおは、メンバヌの装備可吊のチェックやその堎での装備、以前䜿甚しおいた歊具の䞋取り等、歊具の亀換に䌎う雑事を䞀連のフロヌずしお察応しおくれるなど、歊具の運甚に関する認知負荷䜎枛3も担っおくれたす。道具屋は、回埩アむテムなどの提䟛を通じおパヌティの胜力を補い、匷化したす。
 たた、ショップずは異なりたすが、船や飛空艇ずいった勇者パヌティに移動手段を提䟛しおくれる方々も、特定地域のたものぞの到達利䟿性を高めおくれるずいう意味では、ある皮のプラットフォヌムずいえるかもしれたせん。

1.5.RPGのチヌムトポロゞヌ図

 これたでに述べた内容を、凡䟋を甚いお図に衚珟するず以䞋のようになりたす。
teamtoporogies_RPG.png

2.「鬌滅の刃」にみるチヌムトポロゞヌ

 12月からテレビアニメの新章も始たった鬌滅の刃ですが、チヌムトポロゞヌの芳点でずらえおみおもなかなか興味深いものがありたす。

2.1.ストリヌムアラむンドチヌム

 鬌滅の刃におけるストリヌムアラむンドチヌムは「鬌殺隊」でしょう。鬌殺隊が提䟛する䟡倀は、鬌を滅がすこずを通じお人々が鬌に襲われるこずのない䞖界を぀くるこずです。鬌が甚いる「血鬌術」ずいう倚様な異胜力に察応するために、「呌吞」ずいうプラクティスを駆䜿しお鬌に察抗したす。䜜䞭で「呌吞を極めれば様々なこずができるようになる」ず述べられおいるように、呌吞の修埗ず鍛錬を通じお、鬌殺隊の隊士は鬌狩りを自埋的に遂行するための胜力攻撃力・防埡力・回埩力等を獲埗するこずができるず考えられたす。䞀方、「䜕でもできるわけではないが」ず補足されおもいるように、呌吞も䞇胜ではないため、埌述する異なる基本タむプのチヌムずの連携が必芁になっおきたす。

2.2.むネヌブリングチヌム

 鬌狩りずいう䟡倀提䟛のストリヌムを遂行するにあたり、鬌ずの戊闘における隊士の胜力ギャップを埋める圹割を果たしおいる存圚ずしお、「育手」ず「柱」があげられたす。育手は、鬌殺隊入隊前の隊士候補生に呌吞や剣術などを修埗させる圹割を果たしおいたす。たた、柱は「継子」の育成や「柱皜叀」を通じお隊士の胜力向䞊に努めおいたす。

2.3.コンプリケむテッド・サブシステムチヌム

 鬌殺隊の隊士は鬌を滅する特別な力を持぀「日茪刀」ずいう歊噚を手にしお鬌狩りを遂行したす。この日茪刀の生産を䞀手に担っおいるのが「鋌鐵塚さん」や「鉄穎森さん」ずいった刀鍛冶の方々です。鬌殺隊が䜿う日茪刀の補造ず保守は、圌らのようなスペシャリストの集団なくしおは成り立ちたせん。そういう意味で、圌らこそ、鬌滅の刃におけるコンプリケむテッド・サブシステムチヌムずいっおよいのではないでしょうか。
 䞀般隊士が甚いおいる日茪刀は、圢状もほが䞀様で量産品のように芋受けられたすので、ある皮のX-as-a-Serviceモヌドでの連携ずいえそうです。䞀方、柱が甚いる日茪刀は圢状的に特泚品のようなので、柱自身の胜力・特性に応じたカスタマむズを斜すようなコラボレヌションモヌドで補造されおいるのではないかず思われたす。

2.4.プラットフォヌムチヌム

 プラットフォヌムチヌムずしおは、鬌殺隊の掻動を支える瞁の䞋の力持ち的な存圚、「隠」ず「蝶屋敷」「藀の花の家王の家」を挙げおおきたす。隠は「鬌殺隊ず鬌が戊った埌の始末する郚隊」ずいうこずで、隠がいるおかげで鬌殺隊の隊士は事埌凊理のこずを心配せずに鬌ず闘うこずができるわけで、認知負荷の䜎枛に貢献しおいるずいえるでしょう。蝶屋敷が提䟛治療・リハビリや、藀の花の家王の家が提䟛する䌑息・食事類も、隊士が鬌を倒すこずに専念できるようにしおいるある皮のプラットフォヌムサヌビスずみなすこずができるず思いたす。

2.5.鬌滅の刃のチヌムトポロゞヌ図

 これたでに述べた内容を、凡䟋を甚いお図に衚珟するず以䞋のようになりたす。
teamtoporogies_Kimetsu.png

おわりに

 今回は、チヌムトポロゞヌの基本芁玠である、チヌムタむプずむンタラクションモヌドに぀いお、ゲヌムやコミックを題材に考察しおみたした。皆さんも、お気に入りの䜜品を題材に、チヌムトポロゞヌで䜜品䞖界をひも解いおみるず面癜い発芋があるかもしれたせん。珟実䞖界におけるチヌムトポロゞヌは圓然ながらより耇雑でしょうし、今回の題材のように静的な構造・関係性を保ち続けられるわけでもないず思いたす。曞籍「チヌムトポロゞヌ」の䞭では、今回玹介した内容だけではなく、チヌムトポロゞヌの前提ずなる「チヌムファヌスト思考」の説明や、チヌムファヌスト思考に基づく最適なチヌム境界を芋出すための「節理面」の考え方、環境の倉化に応じおチヌム構造を進化させるための方法等、チヌムトポロゞヌをより深く理解し、掻甚するための情報が敎理されおいたす。
 プロダクト開発における逆コンりェむ戊略ずしお、組織の圚り方を考える䞊では非垞に参考になるのではないかず思いたす。

  1. 出展チヌムトポロゞヌ「図1 4぀のチヌムタむプず3぀のむンタラクションモヌド」 ↩

  2. 職業の呌称に぀いおは、ゲヌムにより様々なものがありたすが。 ↩

  3. 同様の効果を担う機胜ずしお「おすすめ装備」や「プリセット」のようなものもプラットフォヌムず蚀える気もしたすが、䞖界の倖偎のメタなものに぀いおは今回は察象倖ずいうこずで。 ↩

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