
師範へ
お久しぶりです、お元気ですか。
できるだけ、お元気でないと嬉しいのですが。
あなたに土下座をさせ縁を切ったあの頃から、私も少しだけ大人になりました。あなたは相変わらずお過ごしなのでしょうか。
あなたの近況などこれっぽっちも知りたくないですが、きっとあなたのことだから、当時の我々のことを飲みの席で面白おかしく話して、同席している人の同情や笑いを誘ったりしているのでしょう。
これを書く理由としては、自分の未熟さと世間知らずであったがゆえの、忘れてはならないという戒めのためであり、同時にこんなことがあらゆる状況下の人に起きてはならないことであると周知されるべきだと思っているからです。
かけがえのない仲間がいた、あの輝かしきゾッとする日々のことを、わたしは今でもよく思い出します。