
満開は別の場所にあった
前回の投稿から、だいぶ時間が経ってしまった。
実は、少し遠くまで花見に出かけていた。
行き先はワシントンDC。
1912年、日本から贈られた約3000本の桜が、今では世界中から人を集める名物になっている。
Tidal Basin周辺は、東京の千鳥ヶ淵以上の賑わいだった。
人も多いが、カメラの数はそれ以上に多い。
本当ならDCへ直接飛べばよかったのだが、
ニューヨークの友人も一緒に行きたそうな気配を出していたので、
私はニュージャージー州のニューアーク空港へ向かった。
そこから列車でDCへ。
アメリカでの初めての列車旅である。
手続きはすべてネットでできる。
便利な時代だ。
ただし、繋がればの話だが。
携帯とWi-Fiの接続がうまくいかない。
現地の電話会社でプリペイドを買い、どうにかネットには繋がった。
しかし今度はウーバーが言うことを聞かない。
文明は、だいたいこういう連携を苦手としている。
普段と違う環境に置かれると、
柔軟性が少し退職しかけている私の脳は、静かに疲れていく。
パニックではない。
ただ、少し面倒だ。
DCまでは約3時間。
車内には食堂車もあり、朝食はそこで簡単に済ませた。
Amtrakは新幹線ほど快適ではないが、
その分、どこか人間らしい揺れがある。
2日目は快晴。
花見にはこれ以上ないコンディションだった。
実は出発前、船から桜を楽しむ計画を立てていた。
しかし当日は雨。
ニュースでは満開のはずだったが、開花も大分遅れていた。
予定は、ほぼ外れた。
だが不思議なことに、
DCの桜はちょうどいいタイミングで我々を迎えてくれた。
人生も、だいたいこういう調整をしてくる。
DCの後は、ニューヨーク、ボストン、ニューヘイブンと巡り、
再びニューアークから帰路についた。
振り返ってみると、
予定通りだったことは、あまりない。
だが、悪くなかった。
むしろ、その方が記憶に残る。
今日も素敵な日になるよね。
楽しまないとね。