旅の醍醐味は…
お盆休み。帰省や旅行で交通機関は一番混み合っている時期だろう。
こういう時は私は墓参り以外は頭と手足を引っ込めた亀みたいに動かず、家にいることにしている。
さて、時間もあるので少し私なりの旅の醍醐味を綴りたい。あくまで電車などがメインの交通手段の場合である。
私は旅に対しては二つの考えがある。
一つは、しっかり計画を立てて概ねその計画通りの旅をすること。観光地などの情報も予めインプットしておく。計画旅行。
もう一つは、思いつきで出かけて予め時刻表などを見ないで駅で何分発かを見てその電車に乗ってそれに合わせて旅をすること。観光もそこで初めて知って足を運ぶ。無計画旅行。

計画旅行は、日程が限られていてできるだけ観光地を回りたい時は予め決めておいてその通りに進む。複数でいく旅行はこれが普通だと思う。
無計画旅行は、比較的日程に余裕があって観光地の情報もあまり仕込まない。これは一人旅に多いが、同じ価値観の複数とこの手の旅行に行けるならスリル満点だ。
どちらも味がある。
計画旅行は、指定席がメイン。そしてどの電車に乗って何時ごろにまず一番目の目的地に着いて、現地のものを食べるとか、食べ歩きをするくらいにして宿の美味しい夕食のためにお腹を開けておくとか。そんなことをイメージするだけでもワクワクする。そんなワクワク感は、旅の楽しさの半分を占めるくらいだ。スマホで色々調べるだけで時間はあっという間に過ぎてしまって…
一方、無計画旅行はこれはこれで楽しい。私のような独り身は、ほとんどがこの手の旅だ。もちろん旅の骨組みは決めていく。あとはあまり情報を得ないようにしている。
よく「観光地」と言われるが観光地の定義とは何かということを考える。ある景色を見て多くの人が感銘を受けるところ。有名な料理があるところ。
私にとっては私のいくところが「観光地」なのだ。例えば電車待ちで1時間あれば、その駅付近の生業を見る。行きゆく人を見る。囲まれた自然を見る。これで待ち時間が充実したものになる。じゅうぶんな観光地なのだ。
また、そこで食べるものであれば、その地元のスーパーで食べたことのないものを買って、椅子を見つけてそこで食べればそこの地元の美味しいものなのだ。


トラブルは全て受け入れて楽しみに変える。
ある旅ではどうしても用を足したくて途中下車した時もあった。でも、その後の列車は2時間以上来ない。でも、ま、それもよし。ホームでずっと考え事をするのも良かったのかなと、少し長かったが自分を納得させている。
そういった考えになれば日本列島、感動できる地は広大無辺にある。もちろん世界に目を向けると宇宙の広さくらいあるのかなとも思える。
行きゆくところが広大無辺なら、自分の中にも想いの無限があるかもしれないと思うと楽しくなる。
でも行き着くところ計画、無計画によらず様々なところに足を運ぶことが外面の旅とするならば、その旅路で自身の内面を見つめることが本当の旅の醍醐味だと感じて、旅に出れないお盆でできる旅を、心の旅として知らずにこれを書きながらしっかり味わっているのかもしれない。
