夫婦で世界一周中、妻がインド人男性に口説かれた話
世界一周をしていると、いろんな人に出会う。
親切な人もいれば、ちょっと変わった人もいる。
今回は、インドのジャイサルメールで出会った男性の話。
40代くらいの男性で、レストランで知り合った。
最初の印象は、とても良かった。
私たちが旅行者だと分かると、わざわざ会計とは別に、その地域の伝統料理まで振る舞ってくれた。
話していても感じがよく、
「親切な人だったね」
と妻と話していたくらいだった。
そのまま何事もなく、私たちはジャイサルメールを離れた。
ところが移動中、妻のMessengerにその男性から連絡が届いた。
妻が、
「なんか、こんなメッセージ来たんだけど」
とスマホを見せてきた。
そこには、
「あなたと一緒に過ごしたいです。ジャイサルメールに帰ってきてください」
と書かれていた。
妻は、
「旦那がいるので、戻ることはできません」
と返信した。
すると彼から、さらに返事が来た。
「でも、あなたと私が出会ったのは神が決めたことです。私と一緒に暮らしてください」
そして最後に、
「これは旦那さんには言わないでください」
と付け加えられていた。
なに言うとんねん。
ちなみに、そのメッセージを私はすでに妻の隣で読んでいる。
しかも彼は、私が夫だと最初から知っている。
さらによく分からないのが、彼は妻にそんなメッセージを送りながら、私にも普通に連絡をしてきていたことだ。
妻には、
「神が決めたことだから、一緒に暮らしてください」
私には、
旅の話など、いつも通りのたわいもないメッセージ。
私の知らないところで妻を口説こうとしながら、夫である私との友情もしっかり続けていた。
その後も、私へのメッセージは普通に届いた。
私が少し返信をしないでいると、
「私のことは忘れてしまったのですか?」
「メッセージを返してください」
と催促まで来た。
いや、こっちとの関係もそんなに大事なのか。
妻には「旦那さんには言わないで」。
その旦那には「メッセージを返してください」。
いい二枚舌だな。
普通に少しイラッとしたが、同時に、
「これ、帰ったら飲み会で話せるな」
とも思っていた。
世界一周では、本当にいろんな人に出会った。
その中でも、彼はかなり印象的だった。
そしてこのあと、妻はエジプトでも別の男性からアプローチされることになる。
それはまた次の話で。
