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20010705 Bachの読み方

     ドイツの作曲家バッハ∗1^{*1}を英米語では「バック」と発音するというのは以前から聞いていたが、実際にその発音を聞いたことはなかった。

     インターネット通販で購入したCD∗2^{*2}に音声による解説が入っており、そこでこのCDの制作者∗3^{*3}である解説者が「バック」と発音していた。Bachを英語式に発音すれば「バーク∗4^{*4}」になるらしい。よく似た綴りの「マッハ∗5^{*5}」も英語では「マーク∗6^{*6}」になってしまうようだ。

     このように外国語の単語を徹底的に自国流に発音して読むというのも、それはそれで一貫した考え方で非常に判りやすい。ただし、これはローマ字∗7^{*7}を使う言語間でのやりとりであって、日本語が外国語を取り込む場合には上手くいかないかもしれない。しかし出来るだけ原語の発音を日本語に取り入れた方が矛盾が少なくていいだろう。上の例で言えば、Bachを日本語に取り入れる場合、英語式の発音の「バック」ではなく、本元のドイツ語の発音に近い「バッハ」とした方が日本語への取り入れ方として理にかなっていると言うことである。

     ハーレクインharlequinという英語の言葉がある。菱形のまだら模様の服を着た道化師を指す。語源はイタリア語らしいが、イタリア語ではarlecchino∗8^{*8}と綴り、アルレッキーノと読むらしい。フランス語ではarlequinでアルルカンと読む。更にイタリア語のarlecchinoの語源は古代フランス語のHerlequin∗9^{*9}(悪魔)らしい。現代のフランス語やイタリア語では綴りにおいて「h」の文字が取れてしまっているが、英語には残っている。一方、英語の「harlequin」をフランス語式で読めば「h」を元々読まないから「アルルカン∗10^{*10}」となる。ここら辺りが複雑である。ハーレクインロマンス∗11^{*11}という言葉は恐らくアメリカで出来た言葉だろうからこれを日本語に導入する時「アルルカンロマン」とするのはおかしい。これは英語の読み方のハーレクインロマンスのままでいい。

     ギロチンguillotine∗12^{*12}も本家のフランス語では「ギヨティヌ」だし、マネキン∗13^{*13}mannequinも「マヌキャン」である。ところがパリParisは英語読みではなく本家式で「パリ」になる。終始一貫していないとやはり気持ちが悪い。

     イタリアのランボルギーニ∗14^{*14}社の自動車カウンタックCountachという名はイタリア語では「クンタッチ∗15^{*15}」と発音するらしい。英語式発音のカウンタックと比べると随分と間抜けな名前に聞こえる。最初から「クンタッチ」ならばそうは思わなかったかも知れない。アメリカでは何が何でも英語式で読むのだから、いくらイタリア語で「クンタッチ∗16^{*16}」でも英語式の「カウンタック」でいい。しかし日本のようなおざなりな読み方の取り入れは国際的に見て恥ずかしいのではないだろうか。

    *1 The J.S. Bach Home Page
    *2 CD購入
    *3 Wendy Carlos HomePage
    *4 Bachの意味 - goo辞書 英和和英
    *5 MACH, ERNST (1838-1916)
    *6 Machの意味 - goo辞書 英和和英
    *7 19991102 ローマ字
    *8 I luoghi mantovani di Arlecchino
    *9 harlequin. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
    *10 Carnival of Harlequin
    *11 Harlequin romance bookstore - shop online for Harlequin, Silhouette, Steeple Hill and MIRA books.
    *12 Guillotin Joseph-Ignace
    *13 株式会社 平和マネキンのホームページへようこそ!!
    *14 Automobili Lamborghini SpA
    *15 LAMBORGHINI COUNTACH
    *16 1971 Lamborghini Countach LP500 Show Car

     
     
    二十五年ぐらい前から日記というか、日々の雑感をインターネットで公開し出しました。公開した記事の内容を見直しながらnoteに移植させました。続いて、現在はFacebookに書いた過去記事を移植させています、題目の数字は、その記事の公開当初の年月日時刻を表しています。

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