
20100307 トランジスタ技術
久々に「トランジスタ技術」と言う雑誌を書店で立ち読みした。高校生の頃は毎月購入していた。トランジスタとかIC(集積回路)などを使った本格的な工作の記事が沢山載っていた。記事の殆どは電子回路の製作事例を仕事に使っている様な人向けで私には全く手出しのできない内容ばかりであった。とは言え、「初心者コーナー」といった記事も載っていて、掲載されていた電子工作を何個か作ったことがあった。
思い出にあるのはプログラマブル・タイマーである。沖電気製の1024bitのRAMを記憶装置に用いた電化製品のオンオフタイマーだった。当時、二、三千円した様な気がする。スタティックRAMと呼ばれるもので、今のパソコンに使われるメインメモリーと少し違うが、1Gバイトで数千円と思うともの凄く高価なメモリーだった。G(ギガ)は1024×1024×1024で、バイトは8bitだから相当なものである。タイマーの原理は簡単で、1024個のスイッチが並んでいて記録されたスイッチのオンオフに従って時刻毎に100V電源がオンオフする。まず動作切り替えスイッチを「記録状態」にする。四桁のLEDカウンタが「0」から1秒毎に「1」ずつ増加していく。タイマー動作時にはこの「1秒」が「1分」に拡大されて動作する。従って最初の10分間を「オン」の状態にしたければ、10秒間カウンターが「10」を示すまで「記録ボタン」を押し続ける。ボタンを押すことによってRAMに1bitずつ書き込まれていく。次の30分間は「オフ」ならば、30秒間つまりカウンタが「40」を示す迄「記録ボタン」を押さずにそのままにしておく。このような操作を自分の思うパターンで行う。これで最大1024分までのプログラムができる。動作切り替えスイッチを「動作状態」にすれば、カウンターが「0」から今度は1分毎に「1」ずつ増加してRAMに記録されたパターンに従って100V電源がオンオフした。特に何に使うと言うこともなく、実用ではなかった。メモリーICを使って工作することが目的だった。
初心者のためのマイクロコンピュータを一から作ると言う記事もあった。回路は本当に簡単であったが、コンピュータの頭脳であるCPUが高くて当時の私の財力では買えなかった様な気がする。他の物を買わずに一年位小遣いを貯めれば買えたかもしれないが、そこまでの堪え性はなかった。そのCPUは確かナショナル・セミコンダクター社の「SC/MP」という名前だった。当時、インテル社の8080、モトローラ社のMC6800、Zilog社のZ80などがあったが、人とは違うのを好む傾向があったので、ナショ・セミのSC/MPに惹かれていた。その名前も変わっていた。「SC/MP」は「スキャンプ」と読まれていた。英語でscampとは「ならず者、悪戯小僧」と言う意味である。そんな名前を自分達の商品に付ける感覚にも非常に憧れていた。日本の企業では考えられないことだ。半導体産業がまだ若々しかった証拠でもある。
当時のトランジスタ技術は大体2cm程の厚さで、半分は広告のページだった。電子部品の通信販売カタログや最新電子部品の広告などが盛り沢山だった。記事の内容が難しかったので広告ばかりを眺めていたが、それで十分楽しめた。通信販売広告の半導体部品の値段が毎月段々安くなるのを見ながら、頃合いを見ては注文し、電子工作を作っていた。
*1 トランジスタ技術 > ホーム
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*6 78KマイコンでLED温度計 (PIC,78K,R8,HC(S)08/RS08,AVR,MSP430などのマイコン活用)
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