
朝へ
雲の向こうに
朱色のゆらめき
星たちがひとつ、ふたつと眠りに落ちて
空がにわかに明るくなってきました
焼きたての朝の匂い
朱色の海が広がって
バターのように濃密な黄色い光が
淡い紫色の空に
やわらかに流れだします
朝はみるみるふくらんでいきます
鳥が羽ばたき
シャッターが開いて
車もブーンとうなります
家々や木々の姿があらわれ
足元に影が生まれました
太陽のかまどはどんどん燃えて
雲はうすもも色に染まり
白い煙があたりに広がりはじめます
生まれたての太陽が
真新しいかがやきに包まれて
空をのぼっていきます
空は清らかな水色に染まり
大地に熱が宿ってゆきます
おはよう
誰かが送った朝を受けとって
誰かへと送りながら
今日がはじまります