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問題は解くだけで終わるともったいない!!

     先日調子に乗って赤本を購入しました。
     別に受験予定はありません(笑)

     2017年度のセンター入試で、次のような問題があります。
     ※記事に合うように、若干記述を変えています。

    xxは正の実数で、x2+4x2=9x^2+\frac{4}{x^2}=9のとき、
    x+2xx+\frac{2}{x}、x3+8x3x^3+\frac{8}{x^3}、x4+16x4x^4+\frac{16}{x^4}の値を求めなさい。

    2017年度センター入試数学Ⅰ・A 改題

     もちろん、センター入試で実際に受験した学生にとって、この問題の正誤が最重要です。
     ですが、私のような日曜数学者にとっては、問題の正誤は二の次です。

     では、この問題からどんなことを考えたのか、記事にしてみたいと思います。
     最後まで読んでいただけるとうれしいです!!

    1 問題の趣旨

     私が考えるこの問題の趣旨は、
     xn+2nxnx^n+\frac{2^n}{x^n}で、展開の公式を使って、n=1,3,4n=1,3,4の値を求める力を測る
    ということだと思います。

    xn+2nxnx^n+\frac{2^n}{x^n}で、センター入試は
    n=4n=4で終わってますが、これをn=5,6,7,・・・n=5,6,7,・・・と増やしていくとき、値を求める過程の規則性はないのか。

     これが私の考えた「問題」です。

    2 値を求める規則性はあるのか

     x2+4x2=9x^2+\frac{4}{x^2}=9は、すでに問題で与えられてます。

     n=1n=1のとき、
     (x+2x)2−2×2=9(x+\frac{2}{x})^2-2×2=9

     n=3n=3のとき、
     x3+23x3x^3+\frac{2^3}{x^3}
    =(x+2x)(x2+22x2)−2x−22x=(x+\frac{2}{x})(x^2+\frac{2^2}{x^2})-2x-\frac{2^2}{x}
    =(x+2x)(x2+22x2)−2(x+2x)=(x+\frac{2}{x})(x^2+\frac{2^2}{x^2})-2(x+\frac{2}{x})

     n=4n=4のとき、
     x4+24x4x^4+\frac{2^4}{x^4}
    =(x2+22x2)2−2×22=(x^2+\frac{2^2}{x^2})^2-2×2^2
    =(x2+22x2)2−23=(x^2+\frac{2^2}{x^2})^2-2^3

     n=5n=5のとき、
     x5+25x5x^5+\frac{2^5}{x^5}
    =(x2+22x2)(x3+23x3)−22(x+2x)=(x^2+\frac{2^2}{x^2})(x^3+\frac{2^3}{x^3})-2^2(x+\frac{2}{x})

     n=6n=6のとき、
     x6+26x6x^6+\frac{2^6}{x^6}
    =(x3+23x3)2−2×23=(x^3+\frac{2^3}{x^3})^2-2×2^3
    =(x3+23x3)2−24=(x^3+\frac{2^3}{x^3})^2-2^4

     n=7n=7のとき、
     x7+27x7x^7+\frac{2^7}{x^7}
    =(x3+23x3)(x4+24x4)−23(x+2x)=(x^3+\frac{2^3}{x^3})(x^4+\frac{2^4}{x^4})-2^3(x+\frac{2}{x})

     n=8n=8のとき、
     x8+28x8x^8+\frac{2^8}{x^8}
    =(x4+24x4)2−2×24=(x^4+\frac{2^4}{x^4})^2-2×2^4
    =(x4+24x4)2−25=(x^4+\frac{2^4}{x^4})^2-2^5

     これをnnの値を奇数と偶数に分けてみる。

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    規則性を見つける

     こう見ると、値を求める過程の規則性は、このように表現できます。

     nnが偶数のとき、(n=2kn=2kのとき、ただし1≦k 1\leqq k)
     x2k+22kx2kx^{2k}+\frac{2^{2k}}{x^{2k}}
    =(xk+2kxk)2−2k+1=(x^k+\frac{2^k}{x^k})^2-2^{k+1}

     nnが偶数のとき、(n=2kn=2kのとき、ただし1≦k 1\leqq k)
     x2k+1+22k+1x2k+1x^{2k+1}+\frac{2^{2k+1}}{x^{2k+1}}
    =(xk+2kxk)(xk+1+2k+1xk+1)−2k(x+2x)=(x^k+\frac{2^k}{x^k})(x^{k+1}+\frac{2^{k+1}}{x^{k+1}})-2^k(x+\frac{2}{x})

    3 問題を作り変えるよさ

     問題を作り変えるということは、問題を作るということです。

     問題は解くだけではなく、作ることで、新しい発見があるかもしれません。
     ちなみにこの記事で書いたことでは、

    • xn+2nxnx^n+\frac{2^n}{x^n}の値は、n−1n-1以下の値を利用すれば計算量を減らして求められる。

    • コンピュータにプログラムすれば、コンピュータの計算量を減らせる可能性がある。

    という知見が得られます。

     問題を作り変えた有名なものでは、

     三平方の定理
     a2+b2=c2a^2+b^2=c^2
    の「2」を3以上にすると、この等式を満たすa,b,ca,b,cの自然数の組は存在しない

    という、フェルマーの最終定理があります。

     このように問題を作り変えることは、学問を長生きさせることだってある、大事なことです。

     以前、このようなつぶやきもさせていただきました。

     最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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    こんにちは!  数学と教育に関する記事を発信しております!数学に関わる方やそうでなくてもお子様がいらっしゃる方などのお役に立てればと思います!  よろしくお願いします!

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